初野晴 『ひとり吹奏楽部』他感想

 村上春樹さんの新刊が話題になっていますが、私はまだ読んでいません。 どうなんでしょうか?
 手に取らないような気がします。

 あと訂正です。前回の更新で紹介した貫井徳郎さんの作品名が間違っていました。
○『鬼流殺生祭』
×『霧生殺生祭』
(前回更新での記述)
 お詫びして訂正いたします。

 それでは今回の分の紹介です。

新刊
・初野晴        『ひとり吹奏楽部』           ☆4
・森博嗣        『私たちは生きているのか』      ☆3.5
 ラノベ
・ヤマグチノボル   『ゼロの使い魔22〈完〉』        ☆4

既刊
・貫井徳郎       『鬼流殺生祭』             ☆3.5
・――          『妖奇切断譜』             ☆3.5
・田中芳樹       『銀河英雄伝説10〈完〉』       ☆4
・瑞智士記       『展翅少女人形館』          ☆3.5
 コミックス
・山本崇一郎     『からかい上手の高木さん1∼5』    ☆4
・徳能正太郎     『NEW GAME! 1∼5』           ☆4

感想


 『ひとり吹奏楽部』
 「ハルチカシリーズ」連続刊行。 今回は、カイユや芹沢さんといったハルタとチカ以外の吹奏楽部メンバーに焦点を当てたスピンオフ。 芹沢さんの毒舌を楽しみ、成島さんの苦労症に苦笑し、と本編とは違った一歩掘り下げられた吹奏楽部メンバーの姿が楽しめます。
 実写映画が来週3/4公開だそうです。 私は観に行きませんが…。

 『私たちは生きているのか』
 Wシリーズ最新刊。
 今回もウォーカロン村を探索するのですが、今回は『マトリックス』風味。 (ほぼ)完全に再現されたVR世界での生と死とは。認識している世界が人工物か否かを知っているかどうか、によって意味合いが変わりそうです。

 『ゼロの使い魔』
 とうとう完結です。関係者の皆様お疲れまでした。ヤマグチさんもホッとされているのではないでしょうか。 結末も文句なしのハッピーエンドでした。
 個人的には最終戦のアレコレが割とあっさりと決着したのがちょっと物足りない感じでした。アルビオンでの一騎駆けの様な胸熱展開になってもよかったかなと。きっちり話が畳まれていたと思います。

 『鬼流殺生祭』、『妖奇切断譜』

 シリーズもの。架空の日本が舞台(維新後間もない、「明詞(めいじ)」の日本)の、ミステリー小説。
 『鬼流』では因習残る旧家での連続殺人事件、『妖奇』では連続バラバラ殺人事件が描かれる。『鬼流』の方はドロドロしていない横溝正史のような読み口で、『妖奇』はどちらかというと角川ホラー文庫にあってもおかしくないような感じです。『ナイトヘッド』(だったかな)を思い出しました(マッドクックね)…。ですので、『妖奇』は割とグロテスクに注意が必要かも。 

『展翅少女人形館』
 「少女」、「人形」、「ゴシック」にピンときた方にはおススメです
 人類が子供を産めず、人形を出産するようになった世界で、展翅された蝶のように優しく保管・管理されている少女たちを巡るゴシックファンタジー。 好き嫌いが分かれそうな作品ですが、好きな人は好きだと思います。私は好きです。 
 藤間さんの『スワロウテイル』が大好きですし。こちら、早く続編が読みたいです。

 『からかい上手の高木さん』
 日常系漫画。 主人公の西片(にしかた)くんが、ヒロインの高木さんにひたすらからかわれるのをニヤニヤしながら楽しむ作品。二人のイチャつきに身悶えしますw

 『NEW GAME!』
 ヒロイン青葉のゲーム制作会社での成長を描く、お仕事+軽い百合4コマ漫画。 仕事漫画としては為にはならないが、登場人物たちがかわいい。


 今回はこんなところです。
 積み本の消化を頑張らねば。

つかいまこと 『棄種たちの冬』他感想

 それでは今回の分の紹介です。

新刊
・つかいまこと     『棄種たちの冬』         ☆3

既刊
・恩田陸        『きのうの世界 上・下』     ☆4
・小川洋子       『薬指の標本』           ☆4
・田中芳樹      『銀河英雄伝説 9,10』      ☆4.5
・田島斗志之     『不思議島』             ☆4
・飛浩隆        『自生の夢』             ☆4.5
・シュペルヴィエル  『海に住む少女』          ☆4
・テッド・チャン     『あなたの人生の物語』     ☆4.5


感想

 『棄種たちの冬』
 『楽園追放』、『グラン・ヴァカンス』
と同じ系統のSF作品。電脳世界に移行した人類と文明崩壊後の世界に残った(残された)人類を巡るお話。というよりも、『ナウシカ』(原作漫画版)の世界観に電脳という概念を持ち込んだ感じ。
 ただ、ナウシカ風でありながら、「越えられない(かもしれない)冬」を超えようとするような人間の強かさなどはあまり感じられず残念。終盤に『地獄の黙示録』風になったのも残念。

 『きのうの世界』
 祝直木賞受賞! ということで未読の作品を読んでみた次第。 受賞作は読んでないw
 ファンタジーのようでありながらミステリー。一人の人間の死の謎を巡って話が進むうちに、その事件が起こった地方都市の真の姿も明らかになっていく。そのリンクのさせ方がまたお上手で、流石の一言。 恩田さんはもっとずっと前に直木賞を受賞していたと思っていた。

 『薬指の標本』
 「標本室」で働くことになった「わたし」と標本師とのひそやかな愛を描く短編作。 奇妙な物語として読んでも面白く、恋愛ものとしても面白い。『博士の愛した数式』などの有名になった作品に埋もれているような気がしますが、こちらの方が面白いかも。 本作には他に、「六角形の小部屋」という短編も収められていますが、こちらも面白い。二編しか収録されていませんが、十二分に素晴らしい読書が出来るかと思います。

 『銀英伝』
 とうとうクライマックスです。
 「卿は死ぬな。(中略)これは命令だ、死ぬなよ」(9巻 p.333) 巨大な栄光を得たのと引き換えに、いくつものものを失い続けてきたラインハルトの悲哀。それが感じられるセリフでした。 最期までラインハルトらしさが感じられるのが、流石だなぁと感じ入った次第。 ヤンの死から駆け足気味だったのだけが少し残念でした。

 『不思議島』
 ミステリー作品。
 過去と現在、その他様々な対の事象が織りなす見事なタペストリー。トリックそのものというより、プロットの妙が光る作品でした。よくもここまで練り込んだ作品が書けるものです。
 他の作品も読んでみようかな。『症例A』が代表作だそう。

 『自生の夢』
 SF短編集。 飛さんのエッセンスが詰まった作品集でした。 飛さん好きは是非!
 「海の指」、「自生の夢」がおススメ。他の作品も面白いです。 もっと新作が読みたいところですが、寡作な作家さんなので気長に待たなければいけないのが玉に瑕。

 『海に住む少女』

 短編小説集。  訳者さん(光文社版)曰く、「フランス版・宮沢賢治」と紹介されていますが、まさにその通り。優しくて切ない物語の数々が楽しめます。 「海に住む少女」、「飼い葉桶を囲む牛とロバ」、「空のふたり」がお気に入り。
 宮沢賢治がお好きな方は気に入ると思います。

 『あなたの人生の物語』
 8編を収めたSF作品集。 単純にSFと言い切れないものもありますが、物語の出来として素晴らしい。
 有名作の「バビロンの塔」、「あなたの人生の物語」はもちろんおススメ「地獄とは神の不在なり」の皮肉の利いた話も面白い。「七十二文字」のゴーレムを通して人間を考察する話も素敵。


 今回はこんなところです。
 他には、今更ながらパトリシア・コーンウェルに手を付け始めたところです。まだ一作目の『検屍官』の途中ですが。
 あとは、あらすじに魅かれて買ってみた貫井徳郎『霧生殺生祭』がとても気に入っているところ。「京極堂シリーズ」や「刀城言耶シリーズ」、「天帝シリーズ」のような作品と言えば、雰囲気は掴んでもらえるでしょうか? ああ、続きが楽しみ。

 実は『魔法科高校の劣等生』の最新刊も買ったのですが、どうも読む気になれなかったので放置中だったりします……。読まないかも…。


それではこの辺で(*'▽')ノシ

初野晴 『惑星カロン』 他感想

 更新間隔があいてしまいすみません。   読み終えるタイミングとか、新刊の発売のタイミングなどがうまく合わず、この始末です(´ー`)
 それでは今回の分の紹介です。

新刊
・初野晴        『惑星カロン』(文庫)                 ☆4

既刊
・宮内悠介       『彼女がエスパーだったころ』(ソフトカバー)    ☆4
・田中芳樹      『銀河英雄伝説 5∼8』         ☆4.5
・ガストン・ルルー  『黄色い部屋の謎』           ☆4
(ラノベ)
・屋久ユウキ     『弱キャラ友崎くん1∼3』        ☆3.5
(コミックス)
・いみぎむる     『この美術部には問題がある1∼7』  ☆4
・赤城アカ      『かぐや様は告らせたい 4』      ☆4


感想

『惑星カロン』
 実写映画公開に合わせたのでしょうが、早めの文庫化。王道の学園ミステリー、ハルチカシリーズの最新刊です。今回は短編3つと中編1つの4編。
 ハルタ・チカコンビと部員も増えて賑やかになった吹奏楽部の面々、彼らを中心にした学園ものとしても面白い。ミステリーの謎にしても一筋縄ではなく、捻りが利いている。
 個人的おススメは、「チェリーニの祝宴」、「理由ありの旧校舎」。 アニメ化されていたそうですが、そちらは面白かったのでしょうか?

『彼女がエスパーだったころ』
 SF短編集。 6編収録。
 個人的には『エクソダス症候群』以来の宮内さん。 『エクソダス~』はあまり好きではありませんでしたが、今作はとても良かった。SFらしさは満載で、個々の物語も面白い。冷めた観察者の視点で語られる文書も心地よい。 「百匹目の火神」、「薄ければ薄いほど」など、現実への皮肉の利いた話がこの人の作品では新鮮な感じがした。
 『スペース金融道』は面白いのでしょうか? 一作おきに面白いのだとすると…。

『銀英伝』

 同盟の敗北に続く、第二の大きな物語の節目まで来ました。 ヤン、身内のハネッ返りに背中を撃たれるのかと思いきや、地球教の長い手に捕まるとは…。
 次はロイエンタール編。 物語もいよいよ佳境です。にしてもラインハルト、周辺が寂しくなりましたね。

『黄色い部屋の謎』
 有名な『オペラ座の怪人』の作者の手になるミステリー作品。 でありながら、こちらはこちらで密室殺人テーマの有名作品。
 事件の舞台、トリック、登場人物。どれもすばらしい。探偵役のルールタビーユが18歳には思えないが…w 犯人の正体がエンタメに寄りすぎていて若干引くこと以外は名作にふさわしいと思う。

『弱キャラ~』

 残念系青春ラノベ。 『俺ガイル』の異父兄弟と言った感じの作品。 ただしこちらはダメ系脱出、意識高い系作品。
 菊池さんが可愛いけれど、ヒロイン戦線から脱落したのが悲しい(;´Д`) メインヒロインは人間として強すぎてヒロインっぽくないw

『この美~』

 ほのぼの部活系コメディ(ラブコメ?w)。 ヒロインである宇佐美さんの片思いの駄々漏れっぷりをニヤニヤしながら眺めて楽しむ作品。 基本的に美術部の日常を描くだけの作品なので、人によっては楽しめないかも。

『かぐや様~』
 新刊。 風邪をひいて甘えん坊モードに突入したかぐや様を愛でる巻です(*'▽')


 先週の「世界ふしぎ発見!」を見て購入した『最古の文字なのか? 氷河期の洞窟に残された32の記号の謎を解く』を読んでます。先史時代の人類の姿を知りたい人には、入門書としてもいいかも。科学読み物としても面白い。記号の内実と言語の発生について新たな知見が得られる日が来ると楽しくなりそう。

 小説ではありませんが、木田元『反哲学入門』がとても面白かった。
 プラトンから現代哲学、ハイデガーに至るまでを概観し、「哲学とは何か」を平易に解説してくれる良書。哲学について知りたい人、西洋哲学に何かモヤモヤしたものを感じている人におススメです。

 『自生の夢』はまた次回です。
 それではノシ

米澤穂信 『王とサーカス』他感想

 明けましておめでとうございます。 本年もボチボチ更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
 逆年末進行していたので、ゆっくりの更新となりましたm(==)m
 それでは、今年初めての更新です。 新刊はありません。

既刊
・米澤穂信        『王とサーカス』(単行本)        ☆4
・虚淵玄・大森望編   『楽園追放rewired』           ☆4  
・藤崎慎吾        『クリスタル・サイレンス 上・下』    ☆4
・田中芳樹        『銀河英雄伝説 3・4』          ☆4

 コミックス
・青山剛昌        『名探偵コナン91』             ☆3
・濱田浩輔        『はねばど! 8・9』             ☆4
・石田スイ        『東京喰種:re 9』              ☆3.5
・ハルミチヒロ      『スロースターター』             ☆3.5


感想

『王とサーカス』
 ネパールで実際に起きた事件に材をとったミステリー作品。 一昨年の話題作。
 ミステリーというより、ヒロイン太刀洗万智のジャーナリスト精神を描く作品と言った風情。ミステリー要素・謎解きと言ったものは割と後景に置かれている。とは言え、謎そのものは深く、読み応えがある。

『楽園追放:rewired』
 数年前のアニメ映画『楽園追放』を制作するにあたって、虚淵玄が影響を受けたというSF作品をまとめたアンソロジー。 ギブスン『クローム襲撃』をはじめ、サイバーパンク作品が並ぶ。
 個人的には、ギブスン『クローム襲撃』、神林長平『TR4989DA』、ストロス『ロブスター』が好み
 『楽園追放』そのものは面白いとは思えなかったが(先行発表の小説版しか見ていないけど)、このアンソロジーは面白い!

『クリスタル・サイレンス』
 火星開発に伴う国際競争と、その裏でうごめく陰謀を描くSF作品。
 火星人・火星文明、電脳空間と、SF要素たっぷりに盛り上げてくれる。他方、陰謀・国際謀略の部分は若干弱いような。終盤のある人物の陰謀を砕くための攻防は良かったのですが…割と見慣れた光景で(※『クリスタル・サイレンス』は1999年刊)。
 盛り上がりなどは、さすがに後年の『ハイドゥナン』の方が勝ってますね。

『銀河英雄伝説』

 イゼルローン対ガイエスブルクの要塞決戦(三巻)、皇帝の亡命とフェザーン制圧(4巻)でした。5巻は激動のようですが、まだ読めてません。まぁ、あれだけ足を引っ張られてよく頑張ってるよね、ヤンは。
 外伝にはいつ手を出そうか迷い中。藤崎版銀英伝は、時々読んでる。雑誌を立ち読みでw


『コナン』
 次回の映画に向けて(?)和葉のライバルになりそうな子と、怪しい先生が登場した巻。次巻は世良一家のお話メインだそう。

『はねバド!』
 暫く購入をサボっていたのですが、溜まって来たので。県大会決勝と綾乃の成長(?)が見られます。キャラの可愛さと絵の勢いのギャップが最高w  リオ効果で人気が出たりしたのでしょうか?

『東京グール』
 ル島編完結。 亜門さんは、何しに出て来たんでしょうか? 彼の個人的な目的ではなく、ストーリー上の理由ね。 これで退場だとしたら……。

『スロースターター』
 女子が好きな女子に恋したオタクの話。と言いつつも、ユリ要素はほとんど無し。 普通に変則的な三角関係の恋愛話として読めばいい。 終盤の事件はいらないと思った。 百合カップルと男の三角関係みたいなものを期待するとスカされます。


 新刊ナシと言いつつ、『コナン』と『グール』は最新刊でしたw
 他にも『星界の戦旗』の続きだとか、『ラブクラフト全集』だとかも読んでいたのですが、前回紹介したのでここには書きません。

 年末年始に飛浩隆『自生の夢』宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』を購入したので、次はそれらを中心に読んでいく予定です。あとイーガンの著作のいくつかも恒例のブックオフで手に入れたのでそちらも。
 暫くはSFメインになりそうな予感w

 それではまたノシ

宮部みゆき 『三鬼』他感想

 サッカー・クラブワールドカップ決勝戦、鹿島すごかったですね! 
 後半の途中「もしかしたら」と思いました。 が、クリロナは流石エース。延長戦の点が欲しい時間帯で決めるとか。
 アントラーズ、いい試合ありがとう、お疲れさまでした。

 ということで、感想ですw

新刊
・宮部みゆき    『三鬼 三島屋変調百物語 四乃続』(単行本)    ☆4.5

・大森藤ノ      『ダンまち 外伝7』                     ☆3
・三雲岳斗      『ストライク・ザ・ブラッド16』                ☆3 

既刊
・二階堂黎人     『ユリ迷宮』              ☆3
・羽田圭介      『不思議の国の男子』        ☆3
・小林泰三      『大きな森の小さな密室』      ☆3
・田中芳樹      『銀河英雄伝説 2』         ☆4 
・H. ジェイムズ    『ねじの回転』             ☆3
・S. モーム      『雨・赤毛』               ☆3
・H. ラブクラフト    『ラブクラフト全集 2、3』       ☆3.5


感想

『三鬼』
 三島屋百物語、最新刊です。今回は粒選りの話が4話。怖い話、せつない話、ほっこりする話と、様々楽しめます。
 個人的に今回の一番は、二話目の「食客ひだる神」。帰省途中でひだる神(餓鬼)に憑かれてしまった男の話。妙に食にどん欲なひだる神の飽くなき探求により、商っていた飯屋は評判をとるが…。 コミカルなやり取りでほっこりと、それでいてしんみりとさせる宮部節の利いたお話。
 後半の二話は、今後の展開に影響を与えそうな話であり、おちかの心を強く揺すぶる。新しい登場人物を得て、どう変わっていくのか楽しみ。

『ダンまち 外伝7』

 外伝の方はなんだか、敵がインフレし過ぎでは? 「本編の補完」という本来の外伝的なものは忘れられて……この先はさらに微妙になりそうだ……結構アレ目な本編の裏だし。

『ストブラ16』

 冒頭からどこか別の世界に飛びます。それだけです……。新キャラ出ます。


『ユリ迷宮』
 ミステリー。二階堂蘭子シリーズの三作目があったので購入。『バラ迷宮』以降は『魔術王事件』まで中々見当たらない。
 今回は短編二編と中編一編の構成。どれも良かったが、中編の「劇薬」馴染みのないカードゲームをモチーフにしているせいで、取っつき難かった。

『不思議の国の男子』
 恋もギターもセックスも、全部エアーな男子の「純愛」を描く。 男子高校生の頭の中を観れるようにしたらこんなだろうなぁ、という小説。下ネタ満載、エロいことしか書いていないのに青春の香りがする不思議な本(ただし男子に限るw)。

『大きな森の小さな密室』
 ミステリー短編集。 前半の三篇、「大きな森の小さな密室」、「氷橋」、「自らの伝言」は、普通に面白く読めるミステリー作品。のこり(「路上に放置されたパンくずの研究」除く)は、楽しめない。後半は、ミステリー風の物語として楽しめばいいのかも…。

『銀河英雄伝説2』
 読み忘れ。二巻にして、話が大きく動いてびっくりしました。キルヒアイス……。  戦史ものお上手ですよね。登場人物が多いのにキャラ立ちもはっきりしていて流石です。
 ちなみに余談ですが、一巻は角川版で買ったのに、二巻は徳間版で買ってしまいちょっとショックを受けました。

『ねじの回転』
 古典的ホラー小説の名作として有名な作品の一つ。 が、読んでみればわかりますが、何が怖いのかよくわからない小説。
 鬱屈、陰鬱とした作風は、イギリスの怪談といった風情がするかも。

『雨・赤毛』
 短編小説の傑作という「雨」と、シニカルな恋愛小説の「赤毛」の二編。
 面白さの表層は感じられるが、キリスト教圏の人間ではないと、この小説(『雨』)の本当のすばらしさは感得できないんじゃないかと。

『ラブクラフト全集』
 何気に「クトゥルフ神話」ものを読むのは初めて。
 2巻には「クトゥルフの呼び声」、「エーリッヒ・ツァンの音楽」、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。三巻は「ダゴン」などが入っているので、じっくり楽しみたいと思います。SAN値に気を付けて…。


 それでは今回はこの辺で(*'▽')ノシ
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