米澤穂信 『王とサーカス』他感想

 明けましておめでとうございます。 本年もボチボチ更新していきますので、どうぞよろしくお願いします。
 逆年末進行していたので、ゆっくりの更新となりましたm(==)m
 それでは、今年初めての更新です。 新刊はありません。

既刊
・米澤穂信        『王とサーカス』(単行本)        ☆4
・虚淵玄・大森望編   『楽園追放rewired』           ☆4  
・藤崎慎吾        『クリスタル・サイレンス 上・下』    ☆4
・田中芳樹        『銀河英雄伝説 3・4』          ☆4

 コミックス
・青山剛昌        『名探偵コナン91』             ☆3
・濱田浩輔        『はねばど! 8・9』             ☆4
・石田スイ        『東京喰種:re 9』              ☆3.5
・ハルミチヒロ      『スロースターター』             ☆3.5


感想

『王とサーカス』
 ネパールで実際に起きた事件に材をとったミステリー作品。 一昨年の話題作。
 ミステリーというより、ヒロイン太刀洗万智のジャーナリスト精神を描く作品と言った風情。ミステリー要素・謎解きと言ったものは割と後景に置かれている。とは言え、謎そのものは深く、読み応えがある。

『楽園追放:rewired』
 数年前のアニメ映画『楽園追放』を制作するにあたって、虚淵玄が影響を受けたというSF作品をまとめたアンソロジー。 ギブスン『クローム襲撃』をはじめ、サイバーパンク作品が並ぶ。
 個人的には、ギブスン『クローム襲撃』、神林長平『TR4989DA』、ストロス『ロブスター』が好み
 『楽園追放』そのものは面白いとは思えなかったが(先行発表の小説版しか見ていないけど)、このアンソロジーは面白い!

『クリスタル・サイレンス』
 火星開発に伴う国際競争と、その裏でうごめく陰謀を描くSF作品。
 火星人・火星文明、電脳空間と、SF要素たっぷりに盛り上げてくれる。他方、陰謀・国際謀略の部分は若干弱いような。終盤のある人物の陰謀を砕くための攻防は良かったのですが…割と見慣れた光景で(※『クリスタル・サイレンス』は1999年刊)。
 盛り上がりなどは、さすがに後年の『ハイドゥナン』の方が勝ってますね。

『銀河英雄伝説』

 イゼルローン対ガイエスブルクの要塞決戦(三巻)、皇帝の亡命とフェザーン制圧(4巻)でした。5巻は激動のようですが、まだ読めてません。まぁ、あれだけ足を引っ張られてよく頑張ってるよね、ヤンは。
 外伝にはいつ手を出そうか迷い中。藤崎版銀英伝は、時々読んでる。雑誌を立ち読みでw


『コナン』
 次回の映画に向けて(?)和葉のライバルになりそうな子と、怪しい先生が登場した巻。次巻は世良一家のお話メインだそう。

『はねバド!』
 暫く購入をサボっていたのですが、溜まって来たので。県大会決勝と綾乃の成長(?)が見られます。キャラの可愛さと絵の勢いのギャップが最高w  リオ効果で人気が出たりしたのでしょうか?

『東京グール』
 ル島編完結。 亜門さんは、何しに出て来たんでしょうか? 彼の個人的な目的ではなく、ストーリー上の理由ね。 これで退場だとしたら……。

『スロースターター』
 女子が好きな女子に恋したオタクの話。と言いつつも、ユリ要素はほとんど無し。 普通に変則的な三角関係の恋愛話として読めばいい。 終盤の事件はいらないと思った。 百合カップルと男の三角関係みたいなものを期待するとスカされます。


 新刊ナシと言いつつ、『コナン』と『グール』は最新刊でしたw
 他にも『星界の戦旗』の続きだとか、『ラブクラフト全集』だとかも読んでいたのですが、前回紹介したのでここには書きません。

 年末年始に飛浩隆『自生の夢』宮内悠介『彼女がエスパーだったころ』を購入したので、次はそれらを中心に読んでいく予定です。あとイーガンの著作のいくつかも恒例のブックオフで手に入れたのでそちらも。
 暫くはSFメインになりそうな予感w

 それではまたノシ

宮部みゆき 『三鬼』他感想

 サッカー・クラブワールドカップ決勝戦、鹿島すごかったですね! 
 後半の途中「もしかしたら」と思いました。 が、クリロナは流石エース。延長戦の点が欲しい時間帯で決めるとか。
 アントラーズ、いい試合ありがとう、お疲れさまでした。

 ということで、感想ですw

新刊
・宮部みゆき    『三鬼 三島屋変調百物語 四乃続』(単行本)    ☆4.5

・大森藤ノ      『ダンまち 外伝7』                     ☆3
・三雲岳斗      『ストライク・ザ・ブラッド16』                ☆3 

既刊
・二階堂黎人     『ユリ迷宮』              ☆3
・羽田圭介      『不思議の国の男子』        ☆3
・小林泰三      『大きな森の小さな密室』      ☆3
・田中芳樹      『銀河英雄伝説 2』         ☆4 
・H. ジェイムズ    『ねじの回転』             ☆3
・S. モーム      『雨・赤毛』               ☆3
・H. ラブクラフト    『ラブクラフト全集 2、3』       ☆3.5


感想

『三鬼』
 三島屋百物語、最新刊です。今回は粒選りの話が4話。怖い話、せつない話、ほっこりする話と、様々楽しめます。
 個人的に今回の一番は、二話目の「食客ひだる神」。帰省途中でひだる神(餓鬼)に憑かれてしまった男の話。妙に食にどん欲なひだる神の飽くなき探求により、商っていた飯屋は評判をとるが…。 コミカルなやり取りでほっこりと、それでいてしんみりとさせる宮部節の利いたお話。
 後半の二話は、今後の展開に影響を与えそうな話であり、おちかの心を強く揺すぶる。新しい登場人物を得て、どう変わっていくのか楽しみ。

『ダンまち 外伝7』

 外伝の方はなんだか、敵がインフレし過ぎでは? 「本編の補完」という本来の外伝的なものは忘れられて……この先はさらに微妙になりそうだ……結構アレ目な本編の裏だし。

『ストブラ16』

 冒頭からどこか別の世界に飛びます。それだけです……。新キャラ出ます。


『ユリ迷宮』
 ミステリー。二階堂蘭子シリーズの三作目があったので購入。『バラ迷宮』以降は『魔術王事件』まで中々見当たらない。
 今回は短編二編と中編一編の構成。どれも良かったが、中編の「劇薬」馴染みのないカードゲームをモチーフにしているせいで、取っつき難かった。

『不思議の国の男子』
 恋もギターもセックスも、全部エアーな男子の「純愛」を描く。 男子高校生の頭の中を観れるようにしたらこんなだろうなぁ、という小説。下ネタ満載、エロいことしか書いていないのに青春の香りがする不思議な本(ただし男子に限るw)。

『大きな森の小さな密室』
 ミステリー短編集。 前半の三篇、「大きな森の小さな密室」、「氷橋」、「自らの伝言」は、普通に面白く読めるミステリー作品。のこり(「路上に放置されたパンくずの研究」除く)は、楽しめない。後半は、ミステリー風の物語として楽しめばいいのかも…。

『銀河英雄伝説2』
 読み忘れ。二巻にして、話が大きく動いてびっくりしました。キルヒアイス……。  戦史ものお上手ですよね。登場人物が多いのにキャラ立ちもはっきりしていて流石です。
 ちなみに余談ですが、一巻は角川版で買ったのに、二巻は徳間版で買ってしまいちょっとショックを受けました。

『ねじの回転』
 古典的ホラー小説の名作として有名な作品の一つ。 が、読んでみればわかりますが、何が怖いのかよくわからない小説。
 鬱屈、陰鬱とした作風は、イギリスの怪談といった風情がするかも。

『雨・赤毛』
 短編小説の傑作という「雨」と、シニカルな恋愛小説の「赤毛」の二編。
 面白さの表層は感じられるが、キリスト教圏の人間ではないと、この小説(『雨』)の本当のすばらしさは感得できないんじゃないかと。

『ラブクラフト全集』
 何気に「クトゥルフ神話」ものを読むのは初めて。
 2巻には「クトゥルフの呼び声」、「エーリッヒ・ツァンの音楽」、「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。三巻は「ダゴン」などが入っているので、じっくり楽しみたいと思います。SAN値に気を付けて…。


 それでは今回はこの辺で(*'▽')ノシ

感想2 

 こちらは、小説編です。

新刊
・黒石迩守         『ヒュレーの海』              ☆2.5
・米澤穂信         『いまさら翼といわれても』(単行本)  ☆4

既刊
・菜摘ひかる        『風俗嬢菜摘ひかるの性的冒険』    ☆3
・尾崎翠           『第七官界彷徨』              ☆3
・天祢涼           『キョウカンカク 美しき夜に』       ☆3.5
・東川篤哉         『館島』                    ☆3.5
・森岡浩之         『星界の紋章 Ⅰ~Ⅲ』           ☆4.5
・――            『星界の戦旗 Ⅰ~Ⅴ』           ☆4.5
・二階堂奥歯        『八本脚の蝶』(単行本)          ☆4.5

・ヴァン・ダイン       『グリーン家殺人事件』           ☆4
・ラディゲ          『肉体の悪魔』                 ☆4


感想

『ヒュレーの海』
 第4回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作品。
 混沌が世界を覆って社会が崩壊、人類は過去の文明の技術を「発掘」し、何とか延命している世界。発掘屋のヴェイとフィは、偶然発見した過去の世界の海の映像に魅かれ海を探すことにした。

 というのがあらすじですが、二人が海を捜しに出かける所までは面白かった。それ以後は、読んでいてそれほど楽しめなかった。特に分裂気味の男が登場して以降は苦痛……。あらすじでワクワクして想像したような展開にならずに残念。 帯には『グラン・ヴァカンス』が引き合いに出されていましたが、らしさをちっとも感じない。
 あと、個人的に気になったのが、ルビの多用。しかも独自語をせっかく作っているのにそれに英単語のルビを充てるとか、もったいない気がした。このせいで無駄に読みづらい。 さらに時折挟まれるサブカルネタというかギャグが全く面白くないこと(小川さんの選評にもある)。


『いまさら翼といわれても』
 古典部シリーズの最新刊。と言っても、既に発表されたものをまとめたもの。 内容は、表題作も含めた6つの中短編集。 
 個人的には、摩耶花メインの「私たちの伝説の一冊」、えるメインの「いまさら翼といわれても」の二編がおススメ。どちらも「呪縛からの解放」であるように見えて、読後感の異なる作品。摩耶花は、素直に漫研から開放されてよかったと思う。手引きしてくれたのが意外な人だったけれども。えるの場合は、タイトルからもわかる通りこれからどうするか、どうしたいのか悩ましいところ。今度の謎はちょっとやそっとじゃ解けません


『風俗嬢菜摘ヒカル~』
 AV女優でもあった故・菜摘ヒカルの自伝的、風俗世界体験レポート作品。単にセ○クスが大好きだから風俗にという訳だけでもなく、それはそれとしてきちんと思うところがあって仕事をしているのが伝わってくる。風俗業界の裏側ものぞける作品としても面白い。
 実はこれ、『桜庭一樹の読書日記』にちょっとだけ登場していて、たまたま発見したので購入したもの。普通に読み物としても面白かったので、購入してよかった本。


『第七官界彷徨』
 こちらも『桜庭一樹の読書日記』で取り上げられていて購入したもの。
 人間の五官と六感を超えた第七官に訴えかけるような詩を書きたいと願う少女の、探索と恋の物語。 肥しの匂いを充満させる一助、精神医学生の二助、ろくでなし音楽学生の三五郎との共同生活のドタバタ劇がおもしろい。が、熱心に紹介されていたほどの面白さは感じられなかった。それは多分、私が乙女心を持った少女ではないからです。


『キョウカンカク~』
 ミステリー作品。タイトルの通り、「声を見る」共感覚を持った探偵が主人公という一風変わった作品。声で犯人が分かる、分かってしまうので、必然的に作品のメインはホワイダニット(犯行動機を追及する)。
 探偵の特異的な部分を除けば、本編は正統派の推理もので楽しめる。推理展開にも無理はなく、探偵の特異さも浮くことなく上手にまとめられていて楽しめた。続編があるようなので、そちらも探してみたい。


『館島』
 内容は、クローズドサークル状態(外部からの介入が容易ではない状況)でのイワクありな館での連続殺人事件と王道の本格作品。ユーモアミステリーで有名な著者だけあって、登場人物たちの掛け合いはユーモアに描かれていて、面白い。が、大仕掛けのトリックの大胆さと、推理の精緻さは流石の仕上がり。
 ところで続編はどうなっているのでしょうか、K島さん! 因みにこれも『桜庭一樹~』の紹介w


『星界の紋章』、『星界の戦旗』
 精緻に構築されたSF世界での冒険譚、所謂スペースオペラ作品。特に『星界の紋章』は、主人公のジントとヒロインのラフィールの出会いに始まる、未知の世界での二人の冒険がメインに描かれており、冒険譚としてだけではなく、ボーイミーツガールものとしても非常に面白い。 『星界の戦旗』は、『星界の紋章』の後を受けた作品で、ジントとラフィールをメインに据えたまま、舞台をより大きく拡大したもの。戦争という大きな世界の流れの中で二人と世界の物語を描き出す。
 余談ですが、独自言語とルビを多用するなら『ヒュレーの海』はこの作品ぐらいやるべきだったと思う。


『八本脚の蝶』
 「圧倒的な感性。驚くべき思考の世界。才知の煌めきで多くの人に鮮烈な印象を残し、25歳でこの世を去った、ある女性編集者の心の記録」(帯より)。
 素敵で、詩的で、死的な本。帯の文句に偽りなしだと思います。夭折が惜しまれる。 小説ではなく、ブログの記事をまとめた形の本になっています。 本好きな方にはお勧めです。


『グリーン家殺人事件』
 古典的名作ミステリー。 スキのないプロットは流石の一言。大仕掛けや奇想天外なトリックはないものの、読ませてくれます。
 個人的には、犯罪遺伝説は信じてはいないので、ファイロ・ヴァンスのそれに関しての発言のみ気になりました。


『肉体の悪魔』
 第一次大戦中、戦争により放縦と無力に陥った少年と人妻の恋愛悲劇を描いた作品。
 主人公の少年の、不倫の恋愛心理を見事に描き出した作品で、心理描写の細やかさが素晴らしく、作者が16-18歳でこれを書いたというからさらに驚き。最後に悲劇が待ち構えていると予感しつつ、不倫を悪徳と知りつつもやめられない恋愛に溺れていくさまが見事に描き出されている。
 ポルノ小説ではないので、その向き御所望の方はご注意を。
 おススメ小説。


 今回は豊作で、非常に充実した読書生活でした。 一方で、お財布は寂しくなりましたが…。
 ちなみにハヤカワSFコンテストのもう一つの優秀賞受賞作、『世界の終わりの壁際で』は、購入を迷い中。選評の評価は高いのですが、ソトーリーにあまり惹かれなかったので。どうしようかなぁ。

 今回の古典部シリーズの新作に加え、なんと小市民シリーズも再開されるようですね。米澤さん、頑張ってください! 小鳩君と小山内さんはかなり久々ですね。

 宮部みゆき『三鬼 三島屋変調百物語』が12月10日に発売だそうで、そちらが楽しみです。
 寒いので、炬燵でじっくり読書が至福ですねぇ~(*'▽')

感想1 コミックス編

 今回はなんとなく、コミックスと一般文芸を分けてみました。特に理由はありません。

新刊
・木尾士目      『げんしけん二代目の12 (21)』   ☆4
・仲谷鳰       『やがて君になる 3』         ☆4.5
・蒼樹うめ      『ひだまりスケッチ 9』         ☆4.5

既刊
・赤坂アカ      『かぐや様は告らせたい 1~3』   ☆4



感想
『げんしけん』
 とうとう最終巻です。一応ハッピーエンド(?)。
 なんでか、二代目は途中からマダラメルートになっていましたが、無難なというか平和なところに落ち着きましたね…。それにしてもマダラメがねぇ…。「ササ×マダ」とかやっていたころが懐かしいw
※初回特典の小冊子、アフタヌーン連載作家さんのイラスト付きコメント、岩明さん画のマダラメが怖い(笑)


『やがて君になる』
 やっと来ました、新刊。
 侑の気持ちにも変化が出てきたもようで、今後が非常に楽しみです。ところで、燈子先輩の要求って割とひどいですよね(;^ω^) 「私はあなたが好きで、好きアピールもするけれど、あなたが私を好きになったら離れるから」って。あんなに全力で好き好き攻撃しておきながら、それって…。とあるコマの先輩の顔が怖かったです。あと、エロイのはあなたですw
 次巻刊行予定が「来年夏」って、長い!


『ひだまりスケッチ』
 こちらも新刊。
 ユノと宮子たちの修学旅行編がメイン。 修学旅行編、面白かった。中山ちゃんの暴走がw 彼女の中には、実は小さいおじさんが入っているのではないだろうか。
 フェス太さんも馴染んできたようです。というか、グイグイ来ているけど。あとは、夏目のあるワンカット絵が可愛いかったなぁ。


『かぐや様~』
 流行に乗ってみました。 芸術的なすれ違い系ラブコメです。
 ギャグセンスもありますし、キャラクターもいい。特にかぐやのポンコツ可愛さがすごいw 二つの意味でニヤニヤしながら楽しめます。ただ、そのせいで立ち読み等、周りの目があるところでは読めないのが残念(?)。

岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿5』 他感想

 今回の分の紹介です。 ちょうど一冊読み終えそうだったので、更新を一日遅らせました。
 ちょっと多いので、いつもとは違う変則的な書式で紹介します。

評価・感想
新刊


・岡崎琢磨 『珈琲店タレーランの事件簿5 この鴛鴦茶がおいしくなりますように』  ☆2.5
 今回は、連作短編集でした。が、いかんせん全体のテーマとなっているものが微妙で……、頑張って読みました。個々の話の謎解きはよかったのですが、それが残念な点。 源氏物語だけをテーマにしていたら……。終盤で「源氏香」という香道の話が出てきますが、その短編でのとある発言が引っ掛りました。いわゆる「探偵の自意識過剰」という奴で、深読みとかを通り越して不自然でした。 まとめ:「かまってちゃんがうざい巻」


・入間人間   『安達としまむら7』   ☆3
 告白後のはなし。意外と淡白かと思っていたしまむらが、割と積極的というか拒絶せずにいたのが面白い。割と初期想定路線だという、軽い百合ものになってきた感じです。


・丸戸史明   『冴えない彼女の育てかた11』   ☆4
 今回は、加藤です。加藤の乱が始まりましたw ちょっと変わってきた加藤が、とうとう攻めてきましたよ。終盤の加藤のエロ可愛さが半端ないです! 加藤ファンの方々には悶絶ものでしょう。なんだか不穏な引きが気になりますが……(犯人は金髪だな)。


・葵せきな   『ゲーマーズ6』     ☆4
 前回の終わりでの事件から立ち直った(前半)と思ったら、最後にまた事件があったよな巻でしたw 物語が大きく動き出す感じですが、どうなっていくのやら。 個人的にお気に入りなコノハさんが、今回割と扱いが不憫で泣けましたw


・石塚千尋   『ふらいんぐうぃっち』  ☆3
 ほのぼの魔女漫画5巻です。全体的に魔女っぽい構成の話が多かったですかね。なんか杏子が可愛かった。


既刊

・桜庭一樹   『少年になり、本を買うのだ』 『書店はタイムマシーン』
       『お好みの本、入荷しました』  ☆4

 読書魔の作家桜庭一樹の一年ごとの読書日記をまとめた、読書エッセイ。 彼女が読んだ本の紹介の他、作家としての創作裏話や編集さんたちとの爆笑のやり取りあり、読書目録としてだけでなく、ユーモアエッセイとしても面白く読める
 ただし、本書を読んでいると掲載書を読みたくなってくるので注意が必要w 実際に何点かブックオフで買って来た…。


・新庄カズマ  『サマー/タイム/トラベラー 1,2』   ☆3 
 不思議な読後感の、SF作品。 純粋なタイムトラベルものではない。 特徴的なエンディングが印象に残る。 あれは、ハッピーエンドと言っていいのだろうかしら。 タイムトラベルものの先行作品分析が面白かったが、エピローグ部分はなくてもよかったかなと思う。


・城平京    『虚構推理』   ☆3.5
 本格ミステリ大賞受賞の破格ミステリー。 一般文芸というよりもキャラクター小説、ライトノベルに近い。 が、これでもかとエンターテイメント要素(妖怪、都市伝説、美少女探偵など)をつぎ込んだ作品の読みごたえは最高。クライマックスの「虚構推理」は圧巻でした。 面白いのですが、万人受けはしなさそうなので☆3.5です(´ー`)


・太田詩織  『櫻子さんの足元には死体が埋まっている 八月のまぼろし』  ☆3
 今回はちょっと短く、短編3編。 「八月四日のリジー・ボーデン」が面白かった。薔子さんの親友が過去に起こした事件の真相を暴く、久々にこのシリーズっぽい話。 ただ、少年の青臭い正義感にやっぱりうんざりさせられた……。正太郎の青臭さと、花房押しが個人的にはネック。


・麻見和史   『虚空の糸  警視庁殺人分析班』   ☆3
 「殺人分析班シリーズ」第3弾。 今回は東京都民全員を人質に取ったという無差別殺人犯と対峙する。
 話を大きく見せようとしているのだろうが、無理が透けて見えて時々引く。 推理捜査といった、警察小説の本筋の部分は相変わらず面白かったので読み通せた。
 最近第5弾が文庫化されたものの、まだ第四弾「聖者の凶数」を読んでいないのでおあずけ。


 今回はこんなところです。
 今月26日には『やがて君になる』の3巻が、月末には『氷菓』シリーズの最新刊(単行本)が出るのでいまから楽しみです。
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