中町信 『模倣の殺意』 (創元推理文庫)

模倣の殺意 (創元推理文庫)模倣の殺意 (創元推理文庫)
(2004/08/13)
中町 信

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 ちょっと前から気になっていた作品で、ブックオフで安くなっていたので購入。
 初版は1972年です。

評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 7月7日午後7時、新進作家、坂井正夫(さかいまさお)が青酸カリによる服毒自殺を遂げた。遺書はなかったが、世を儚んでの自殺として処理される。
 坂井に編集雑務を頼んでいた中田秋子(なかたあきこ)は、彼の死に疑問を感じていた。そんな中、ある日彼の部屋ではち合わせた遠賀野律子(とがのりつこ)の存在が気になり、独自に坂井の死の調査を始める。
 一方ルポライターの津久井伸介(つくいしんすけ)は、推理小説同人誌仲間だった坂井の死を事件ルポの一環として調べていくうちに違和感に突き当たる。また同時に坂井が新人賞を受賞したという作品が、有名作家の塔作ではないかという疑問も持ち上がり、それも含めて坂井と確執のあった編集者を追及していく。


感想
 すごかったです。
 なにがすごかったかというと、トリックです。
 ちなみに断わっておきますが、トリック自体は何処にでもあり、よく見かけるタイプのトリックで、それ自体には驚きはあまりありません。

 が、この本の初版が出版された時代を考えると驚けますよw
 先にも書きましたが初版は1972年です。その当時はこのタイプのトリックは大分新しいものだったのです。黎明期にこれだけの作品を書いた中町さんはすごいですね。

 ですが幾分それ以降類似のトリックを用いた作品がたくさんあるので、ミステリーが好きな人が今見ると物足りないと思います。
 途中でトリックがわかる人もいると思います。そのため、物足りなさを感じる人も多々いるかと思います。
 が、上記のような作品の背景も含めて読むと面白いと思います。


 作品の中身については、あらすじで書いた以上のものはありませんので特には触れません。
 トリックバレすると全く楽しめない類の作品ですので、そちらについても触れないでおきます。ぜひ購入して、ご自身で確かめてみてください。
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