八杉将司『楽園追放―Expelled from Paradise―』 (ハヤカワ文庫 JA ラ 2-1)

楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫 JA ラ 2-1)楽園追放―Expelled from Paradise― (ハヤカワ文庫 JA ラ 2-1)
(2014/10/17)
八杉将司、虚淵玄 他

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 「サイコパス」がおもしろかったので、購入。こちらにも虚淵玄が関わっているそうなので。

評価(☆5が満点)
☆2

あらすじ
 西暦2400年、地球はナノハザードと呼ばれる災禍によって荒廃し、人類の大部分は母なる大地を棄てた。人類は自己をデータ化し、電脳世界、通称ディーヴァで何不自由のない生活を送っていた。そこでは、不老不死が実現し、人類は第二の栄華を誇っていた。
 しかしそんな理想郷ディーヴァは、最近フロンティアセッターと名乗る謎の存在からハッキング攻撃を受けていた。フロンティアセッターの攻撃をテロと看做した管理機構は、捜査官アンジェラらに地球上での捜査を命じた。アンジェラは地上での協力者であるディンゴと共に、人類の理想郷を脅かす謎のハッカーの正体を追う。

感想
 微妙でした。
 あらすじに書いたように、世界観はとても面白そうなのに活かしきれていないような印象を持ちました。
 元は劇場アニメらしく、本作はそのノベライズのようです。
 ですので、もしかしたらアニメになると面白くなったりするのかもしれません。


 荒廃した地上で一人のハッカーを追うことがメインなのですが、単調で、結構あっさりと発見します。
 苦労は特にありません。
 ですので、その部分での物語的なカタルシスはほぼ皆無です。

 ストーリーの中盤でフロンティアセッターを発見すると、今度は突拍子もない展開が待ち受けています。
 「どこから出てきたその話」、といったところ。そして今度はその話を引っ張ります…。
 ただし、フロンティアセッターの正体に関する話は面白かったです。もう少し丁寧に触れて欲しかったけど。

 タイトルの「楽園追放」ですが、その突拍子もない話に付随した形で主人公アンジェラが追放されるのみです。
 しかも追放に至るまでの経緯が雑。
 アンジェラの行動の理由はまっとうですが、それに反対する側の人間の論理が雑です。ただの我儘を言っているだけ。

 それに合わせたストーリーも、世界系かと思いきや単なる個人的な話の領域で終わっているだけです。
 「ミイラ取りがミイラになった」それだけの話。
 尻切れトンボというか、物足りなさを感じます。


 とまぁ、全体的に雑な印象を受けました。
 本自体も薄く240ページ程です。
 ですのでもしかしたら紙幅の関係上、もろもろのエピソードを削らざるを得なかったのかもしれません。

 劇場アニメは見る気がおきませんでした。
 この本と変わらないのなら、面白くはなさそうです。単なるCGか何かで魅せる作品なんでしょう。ストーリー的な魅力は特に感じられませんでした。 
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