小川一水『フリーランチの時代』 (ハヤカワ文庫JA)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)
(2008/07)
小川 一水

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 もいっちょSF作品です。こちらは、小川一水さんの短編集です。
 SF、楽しいですね。

評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 火星に作られた日本のやまと基地の隊員4人が経験した、あまりにもあっけない異星人とのファーストコンタクトを描く「フリーランチの時代」。
 太陽系開拓時代に孤独な宇宙船を駆るニートの日常を描いた「Slowlife in Starship」。
 とある女性を通して描き出す、「人間とは何か」に挑んだ「Live me ME]。
 いつの間にか不老不死を実現してしまった人類の戸惑いを描く「千歳の坂も」。
 長編小説『時砂の王』に秘められた熾烈な戦いを描くスピンオフ「アルワラの潮の音」。
 人間たちの様々な「幼年期の終わり」を描き出す5つの短編を収録。

感想
 小川さんは、初めての作家さんでしたのでこの短編集から入ろうと思い購入。
 近所のブックオフですw


 感想ですが、とても面白かったです。
 様々な設定の妙、語り口、登場人物がそれぞれに個性のあるお話、それでいてSFの王道でもあるお話を彩っていました。

 個人的に気に入った作品は、「フリーランチの時代」と「Live me ME」の二つです。 もちろんどの作品も面白かったのですが、この二つが特に面白かったと思います。
 余談ですが、「アルワラの潮の音」は本編となる『時砂の王』を読んでいないので読んでいません。そちらの感想を知りたい方には申し訳ないのですが、ここでは取り上げませんのでご了承ください。


 「フリーランチの時代」は、あらすじにも書きましたがあっさりとしたエイリアンとのファーストコンタクトを描いた作品です。本当にあっさりしていて、笑えましたw 「そんなんでいいのかよ」と。
 でもまぁ、実際にエイリアンと人類が遭遇したらそんなものなのかもしれませんけどね。

 「Live me ME」は、事故により「閉じ込められ症候群」になった女性を主人公にした、人間の「自意識」を取り上げた作品でした。 脳死という実際にある問題にも関わっている、少し重めの作品です。
 そうした面と共に、人間とアンドロイドの違いみたいなものも考えさせてくれるSF作品でした。
 別に脳死ウンヌンについての作者さんの意見が書かれている訳ではなく、あくまでそうした知見からのアプローチとして用いられているので気になる方はご安心を。また決して脳死の問題を軽視している訳ではないところに好感が持てると思います。


 ということで、短編作品がおもしろかったので他の作品を読もうと思いまして、現在は「天冥の標シリーズ」を読んでいるところです。
 一作目の『メニー・メニー・シープ 上/下』を読み終えたところです。二作目の『救世群』は中古品が無かったので悩み中。
 それらの感想は、また後で書こうと思います。
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