河野裕『いなくなれ、群青』 (新潮文庫)

いなくなれ、群青 (新潮文庫)いなくなれ、群青 (新潮文庫)
(2014/08/28)
河野 裕

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評価(☆5が満点)
☆2.5

あらすじ
 11月19日午前6時42分。僕は彼女に再会した。
 彼女は誰よりも真直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇(まなべゆう)。あるはずのない、あり得るはずのない彼女との出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。
 奇妙な島で起こる連続落書き事件。
 僕はどうしてこの奇妙な島にいるのだろうか、真辺由宇はどうしてこの島に来たのだろうか。やがて明かされるこれらの謎に関する真相は、僕たちの青春に残酷な現実を突きつけることに…。

感想
 奇妙な人間、奇妙な島、奇妙な事件。 謎に満ちたお話でした。
 河野さんの前作、『サクラダリセット』のような雰囲気の作品だと思いました。まぁとは言え、前作をすべて読んだ訳ではないので、正確には違った作風なのかもしれませんが。
 淡々として文体で書かれているので、平坦な印象というか、冷たさを感じさせる独特な文章です。

 
 主人公くんは、不思議な雰囲気の少年ですね。諦めと情熱がいい具合で同居している面白い性格。眺めている分には魅力的な性格だと思いますw
 打って変わってヒロインの由宇ちゃん。こっちは関わりたくないタイプですねw 真っ正直というか、正論魔人。さぞや生き難かろうと思います。気持はいいのですが、イラッとします。

 さて本作のメインは、彼らが囚われている奇妙な島の謎を明らかにすることにあります。
 が、そこまでミステリー仕立ての作品ではなく、ミステリーが苦手な方でも楽しめるかと思います。 個人的には落書き事件を大げさに取り上げてあるのはどうしてなのか不思議です。そこまでメインストーリーに絡むようなものでもない。

 メインどころの二人以外の登場人物も、結構面白かったです。
 個人的には、あまり喋りたがらない手紙魔の堀ちゃんが気になります。 ナドさんは、飄々としたつかみどころのないところがいい味出していると思います。友達にはなりたいとは思いませんがw
 まぁ、この島の正体を考えると彼らのことも気になるところです。


 奇妙な島の謎を解くこと、島の謎そのものが青春における悩みの解決にも繋がる構成は面白かったです。
 島の他の住人たちのお話も今後されていくと思うので、期待です。
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