神西亜樹 『坂東蛍子、日常に飽き飽き』 (新潮文庫)

坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫)坂東蛍子、日常に飽き飽き (新潮文庫)
(2014/08/28)
神西 亜樹

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 新創刊された「新潮文庫NEX」刊行第一弾の一作です。
 第一回新潮NEX大賞の大賞受賞作だそうです。

評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 その女子高生、名前を坂東蛍子(ばんどうほたるこ)という。タクシーに乗れば誘拐事件、出歩けば十重二十重のストーカー包囲網、恋に落ちようものなら世界が震撼する。
 だがそれも本人は預かり知らぬこと。彼女自身は、無邪気に素晴らしき青春を謳歌し、今日も今日とて道のど真ん中を闊歩して人生の大海原を自由気ままに航海するのである。

感想
 本当は、同時刊行された河野裕『いなくなれ、群青』を購入するつもりでいてこちらはサブの予定でした。知らない作者さんでしたので。河野さんはスニーカー文庫で『サクラダリセット』を出されていたので名前は知っていました。

 肝心の作品ですが、表現が難しい作品です。
 『森見登美彦と万城目学を足して8掛けした人が、『涼宮ハルヒの憂鬱』を書いたような感じ』だと思いました。
 森見さんと万城目さんの遊び心というか、訳分からなさでもって、『ハルヒ』のような小説を書いた感じです。
 ちなみに、褒めています。

 自分の周りではとても不思議な、人によっては大変な事件が起きているのに中心にいる人間、蛍子はそれに気付けない、というか気付かない。
 知らず知らずのうちに事件の中心に居座る。
 そんな主人公です。


 現実味を維持していた第一話から読んでいる内にあれよあれよと別次元に連れていかれ、最終的には宇宙人が地球に攻めてきました。どうしてこうなった…。
 何を言っているのか分からないと思いますが、私にもわかりませんw
 しゃべるぬいぐるみ、人形。宇宙人、CIA、哲学する猫。
 
 色々なものが盛りだくさんで、ドタバタしているコメディーなのですが、意外に破綻をきたしていない。そこに作者さんの上手さを感じました。
 文体は三人称や一人称がごちゃごちゃしていて、混乱しますが、慣れてくると不思議と気になりません。私は読み始めの時イライラしましたw
 話の展開もテンポが良く、読んでいて飽きさせません。 また所々でクスッと笑わさせてくれました。


 タイトル的には地雷臭がしないことも無いのですが、読んでみて損はしない作品だと思います。
 ぬいぐるみのロレーヌがお気に入りです。
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