山元渚『吉野北高校図書委員会』 (角川文庫)

吉野北高校図書委員会 (角川文庫)吉野北高校図書委員会 (角川文庫)
(2014/06/20)
山本 渚

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評価(☆5が満点)
☆3

あらすじ(このあらすじは一巻のものです)
 男友達だった同級生の大地が、後輩の女の子と付き合い始めた。彼女なんてつくらないと言っていたはずなのに。
 彼らと同じ委員会で接するうちに、自分の大地への微妙な思いを自覚していくかずら。
 また、同じ図書委員でクラスメイトの藤枝は、大地への想いにフタをしようとするかずらに、もどかしいを想いをしていた。いじましいかずらの振る舞いに、もどかしさを押さえられず…。

感想
 すがすがしいほどに青春小説でした。
 そして、同じ程度に日常系。びっくりするぐらい何も起りませんw
 イベントが無いだけであって、山なし谷なしという訳ではないのでご安心を。

 あと一つ注意を。
 私がここに感想を書いていているものは、実はMF文庫から出版されたものであって、現在角川文庫から再販されているものではありません。 にも拘らず、紹介先のものは角川になっています。これは単に最近再版されたものということで、新しい方を紹介した方がいいと思ったためです。


 さて、作品の方に話を戻します。
 先に書いたように実にすがすがしい青春小説でして、誰もが経験したであろう高校時代の、あのもどかしい思いをした時期を思い出せますよ。
 現在暗黒面に堕ちている人は、彼らのまぶしさに当てられてダメージを受けかねないほどの青春ですw

 登場人物は、タイトルにもあるように吉野高校の図書委員会のメンバーです。
 委員長、岸本一(きしもとはじめ 愛称:ワンちゃん)
 副委員長、武市大地(たけいちだいち)
 副委員長、川本かずら(かわもとかずら)
 書記、藤枝高広(ふじえだたかひろ)
 委員、西川行夫(にしかわゆきお)
 委員、上森あゆみ(うえもりあゆみ)
 司書教諭、牧田先生
 彼ら図書委員会のメンバーを巡って起こる、様々な葛藤などを描いた作品です。

 一巻のメインは、大地とあゆみのカップルを見つめるかずらのお話です。そしてかずらを見つめる藤枝の話でもあります。
 このかずらと藤枝の二人が、まぁよくある「仲が良い男女の友達」なんですわ。 
 ということは…。というぐらいよくあるお話ですが、不思議と楽しめました。登場人物のみんなが、裏表のない素直な子たちだからでしょうか?

 また本作は、二巻、三巻とありまして、他の図書委員会のメンバーにもスポットライトを当てながら、高校生という誰もが経験する青春の一時期を見事に描いております。
 二巻では、ワンちゃんこと委員長の初恋模様がえがかれます。
 三巻では、再びかずらと藤枝の二人を中心としたお話です。


 携帯小説のような、ドラッグ・援交・DVといった「現代的」らしい話とは違う、何時までも変わらずにそこにあるような、すがすがしい青春小説でした。

吉野北高校図書委員会〈2〉委員長の初恋 (角川文庫)吉野北高校図書委員会〈2〉委員長の初恋 (角川文庫)
(2014/08/23)
山本 渚

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