犬村小六『とある飛空士への誓約 6』 (ガガガ文庫)

とある飛空士への誓約 6 (ガガガ文庫)とある飛空士への誓約 6 (ガガガ文庫)
(2014/08/19)
犬村 小六

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 『とある飛空士』シリーズの最新刊です。
 このシリーズは、劇場アニメ化もされた『とある飛空士への恋歌』以来の長いおつきあいです。

評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 敵対する三つの勢力へとバラバラに分かたれた「エリアドール」の七人は、あの時交わした誓約を胸にそれぞれの場所で頭角を現しつつあった。秋津連邦首都・箕郷防空任務に就いた清顕(きよあき)は、軍部の思惑により英雄として祭り上げられ、今や敵対するセントヴォルト帝国のエースとなったイリアの撃墜を強いられる状況に追い込まれる。
 両国の威信を掛けた最新鋭機をそれぞれ託された二人は、単機で戦局を決めうる力を秘めた翼に乗り、戦場で再会を果たす。葛藤と煩悶の末、互いを、そして仲間を想いあう二人は戦場の空での一騎打ちへと誘われる。
 第二次多島海戦争編完結。

感想
 清顕とかぐらが捕縛状況からヴォルテック航空隊の面々のおかげで解放された前巻から、舞台はいよいよイリアとの決戦へ。
 物語序盤でも描かれた、イリアが夢で見たイリアと清昭の決戦の巻でした。敵と味方に分かれてかつての仲間と干戈を交える。今では現実には想像し難いことですが、かつては実際にもあったのでしょうね。


 さて、作品中の話に戻りますが、本作品のクライマックスであろうところのイリアと清顕の決闘ですが、結末的にはよかったと思います。
 その脇から見ている分には良かったと思える結末を得る上で、多大な犠牲がありましたが。それでもああいう形で落ち着けたことは、イリアと清顕的にも救いにはなるのかもしれません。 まぁ、かと言って彼らが自分を許すことはないとは思いますけど。

 結末としてはある程度予測できたとは言え、最後までドキドキしながら読ませてもらいました。
 ひとまずはよかったと言わせてもらいます。イリアには色々頑張って欲しいです。
 清顕、許すまじw


 個人的には、本作は単なる戦争を舞台にしたフィクションではなく、きちんとした心理描写なり、人物描写、戦争描写がされているところがすばらしいと思います。
 それに伴う臨場感がより一層物語を盛り上げているのではないでしょうか。

 また同時に、戦争というものを見せものに貶めていないところも素晴らしいですね。
 悲惨さや痛み、苦悩、煩悶もきちんと描かれている。戦争を舞台装置としてだけの利用で終わっていない。
 どこぞのゲームとは違うと思いますね。まぁ、あれは戦争を舞台にしただけのキャラゲーですし。
 それはそれとして、あのゲームを見て「戦争したいのか」とかいう気にもなりません。この主張、的はずれもいいところな気がします。

 
 さて、この6巻で第二部が終了して、7巻から第三部になるそうです。
 身を委ねる先を変えた彼らのお話がどこに向かうのか気になりますね。特に、ウラノス側の大展開がありましたし。また前シリーズのイスラの面々、前前作の女王さまたちとの絡みも加えた、この作品世界の展開も気になります。

 個人的には、メインヒロインはイリアなのかミオなのかが気になるこの頃です。
 現状ミオが一歩リードですかね、既成事実的な意味でもw
 頑張れイリア!
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