榊一郎『ザ・ジャグル〈1〉』 (ハヤカワ文庫JA)

ザ・ジャグル―汝と共に平和のあらんことを〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)ザ・ジャグル―汝と共に平和のあらんことを〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)
(2010/01/30)
榊 一郎

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 SF第4弾ですw  『神曲奏界ポリュフォニカ』の榊さんの作品だそうです。『ポリュフォニカ』読んだこと無いんですけどね。

評価(☆5が満点)
☆3

あらすじ(一巻のものです。シリーズ全5巻。完結)
 地球国家群間の大戦終結後、復興と平和のシンボルとして建設された永久平和都市オフィール。軌道国家群から軌道エレベーターでやって来たキャロルとシオリは、仕事として都市の取材をしていくうちに表層に見える平和に疑問を抱く。
 やがて取材を続けるうちに都市に対するテロや大規模犯罪などを発生前に闇へと葬る特殊部隊「手品師ザ・ジャグル」の噂を耳にする。さらに取材を続けるうちに、「永久平和都市」を名乗るこの都市の危うさと真実の姿に触れることになる。

感想
 最近の個人的ブームであるSF作品の4つ目でした。

 今回は軌道エレベーターが登場しましたね。これまでの三作品では登場していなかったので、新鮮でした。
 大林組は本当に建設するのでしょうか?
 材料は?予算は?と、現実世界で実現されるにはまだまだ課題は多そうです。

 物語は大戦で荒廃した地球を舞台にした物です。終戦から間もなく(5年後)、「平和」を謳っているオフィールにも争いの影が見え隠れしています。
 その危うい平和を維持している特殊部隊と、都市外から来たキャロルとシオリを中心にストーリーが展開します。平和維持の当事者と部外者の二つの視点から、オフィールという都市が孕む問題が描き出されています。

 軌道エレベーターはどうやって建設したのか気になりましたw
 本編中での技術的なものは、戦闘機械に関する技術がほとんどですね。巻末に付録で解説がされていたりします。裏設定というか、細かな設定がたくさんあるようですね。
 その戦闘機械がおもしろかったです。高速思考戦闘を可能にする機構だとか、超振動ナイフとか。ただのロボットではないところが興味を引きました。

 登場人物は、というか「手品師」に所属しているメンバーのコードネームがルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』の登場人物たちに依拠したものになっています。が、『アリス』を用いた裏設定みたいなものは特になさそうです(2巻までしか読んでいませんが)。
 ところで、ヒロインの名前はキャロルですが、彼女によくからんでいる男性主人公のコードネームが「三月兎」なのはなぜでしょうか?個人的には「白兎」の方が合っている気がするのですが。ちなみに「白兎」はちゃんと居て、女性です。

 一巻は長編、二巻は中・短編集のような感じでした。
 三巻以降はどうしようか迷っています。あらすじを見る限りでは、個人的には興味がわかない方向に向かっているようなので。 面白くなくはなさそうなのですが、楽しめるのかなと。
 余談ですが、個人的には一巻よりも二巻の方が楽しめました。


 最後に注意というか、難点をば。 
 この小説ですが、独特な読みをさせるというかルビを振るので、読みにくい部分がありました。そこが気にならなければ、楽しめると思います。
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