J.P.ホーガン 『星を継ぐもの』 他感想

 今回の分の紹介です。

・J.P.ホーガン     『星を継ぐもの』             ☆4
・遠藤周作       『白い人・黄色い人』          ☆3
・北杜夫        『どくとるマンボウ航海記』       ☆3.5
・霧舎巧        『ラグナロク洞』              ☆3
・浦賀和宏       『頭蓋骨の中の楽園』         ☆3
・二階堂黎人     『地獄の奇術師』             ☆3.5
・竹本健治       『新装版 匣の中の失楽』       ☆3.5
・埴谷雄高       『死霊 Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ』            ☆4

・河野裕        『サクラダリセット 1∼7』         ☆4


感想
 『星を継ぐもの』
 SFの名作。月面で発見された5万年前の死体をめぐって展開されるハードSF作品。ストーリーよりアイデアで読ませるタイプの作品。次々に展開されるわくわくするようなアイデアの奔流が面白い(アイデア自体の妥当性などはともかくも(;^ω^))。

 『白い人・黄色い人』
 キリスト教のヨーロッパ的信仰と日本的信仰を浮き彫りにする。「白い人」は芥川賞受賞作。後に『沈黙』、『海と毒薬』で展開される主題が準備されている気がする。

 『どくとるマンボウ~』
 ご存知「どくとるマンボウシリーズ」の嚆矢。自身の体験をもとにした旅行記。 軽妙洒脱な文体で楽しませ、毒もて日本と海外の文化を語る。

 『ラグナロク洞』
 シリーズ追っかけ。個人的には今作が一番探偵と物語のバランスが良かったかと。今回はクローズドサークルもの。
 米澤穂信『インシテミル』を思い出した。ダイイングメッセージ講義にまつわる彼是は、微妙(講義自体は割と面白かったが)。

 『頭蓋骨~』
 安藤シリーズ。終盤に至るまではミステリーとして楽しめたが、最終盤での一幕が……。ミステリー部分は楽しめる。

 『地獄の奇術師』
 ミステリー。 舞台、登場人物、推理、どれも面白かった。他の作品も気になる。
 本書序盤でエグイ犯行場面が描かれているので注意。

 『匣の中の失楽』
 日本4大奇書の一角。これで『ドグラ・マグラ』以外は制覇(他は『黒死館殺人事件』、『虚無への供物』)。『ドグラ・マグラ』はだいぶ前に途中で挫折(;^ω^)
 本書は、よくもここまで複雑な構成のものを書いたなと感心しました。アンチミステリーでありながらミステリーとしても楽しめます。他の奇書と同じく衒学趣味に満ちているが、語るに堕していないので楽しめる。

 『死霊』
 これまた傑作として名高い有名作。「虚体」、「究極の革命」、「存在の秘密」をめぐって展開される、自己意識・自己認識をめぐる思考の書。
 まだ序盤、3章分しか読み終えていないが、議論が独特で面白い。ただ、いかんせん議論が難解なので読むのが大変。

 『サクラダリセット』
 以前紹介した『さよなら群青』などの作者さんのデビュー作。ラノベ。
 全部は読んでいなかったので、今更ながら購入。
 面白かった。「階段島シリーズ」が好きな方は、楽しめると思います。こちらの方は閉じこもっていないので、登場人物たちに動きがあるのでその分面白いかも。
 個人的には菫には幸せになって欲しかったけれども…。


 今回はこんなところです。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
カテゴリ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR