八重野統摩『犯罪者書館アレクサンドリア 』 (メディアワークス文庫)

犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~ (メディアワークス文庫)犯罪者書館アレクサンドリア ~殺人鬼はパピルスの森にいる~ (メディアワークス文庫)
(2014/04/25)
八重野統摩

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今月発売のメディアワークス文庫の作品です。
 メディアワークス文庫の作品は気が向いたら時々買っているので、この本もその一環で買いました。書店が舞台という点に惹かれてかった作品でした。

評価(☆5が満点)

☆2

あらすじ
 多額の借金を残して死亡した父親の代わりに借金を返済することになった神田六彦(かんだろくひこ)。借金トラブルからその筋の人間に殺されかけているところを謎の女性、夏目凛(なつめりん)に救われる。
 借金の肩代わりの条件に夏目が提示したのは、彼女が勤める書店「アレクサンドリア」で働くこと。しかしこの「アレクサンドリア」は、裏社会の人間たちが常連として通う犯罪者書館だった。
 さらには最近になって、「アレクサンドリア」の常連客たちが「シャーロック・ホームズ」を名乗る人物によって次々と殺害されているという話を聞き…。


感想
 端的に言って、微妙でした。
 分類をミステリーにしましたが、ミステリーといっていいのかわかりません。

 ミステリー要素も目次や謳い文句で言っている程強くはなく、どちらかというとキャラクターノベルです。犯人、トリックも特にひねりはなく、素直に推理ができます。というか先読みが簡単です。
 結構あっさりと犯人に辿りつけると思うので、ミステリー的な楽しみは薄いです。

 また最もいただけなかったのは、終盤の犯人当ての段階での探偵役の人間による犯人への説得場面ですね。犯人指名後の「説得」は蛇足でしかないと個人的には思うので、余計でした。
 探偵役が役に流された揚句に、青臭い説教を垂れ流すのは止めて欲しかったです。

 サブストーリーにあたる部分はテンポもよく、面白く読めていたので、上述のミステリー部分がイマイチだったのが残念でした。丁寧に面白さを積み上げていたのに、最後の最後で少しズレた感じになっています。

 書店にやって来る客はそれぞれ殺し屋などの犯罪者という設定ですが、この設定に必要性をあまり感じませんでした。一般の、だけどちょっと変わった性格の客ということで十分だったのではないでしょうか。
同様に夏目凛の過去話もまた突飛もなさ過ぎて、現実味が皆無でした。
こうした設定にも違和感を持たざるを得ませんでした。

 ミステリー作品を求めて本作を手にするのはおススメしません。ちょっとした読書に向いた本だと思います。
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