天沢夏月『思春期テレパス』 (メディアワークス文庫)

思春期テレパス (メディアワークス文庫)思春期テレパス (メディアワークス文庫)
(2015/01/24)
天沢夏月

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評価(☆5が満点)
☆3

あらすじ
 学校で話題になった一つの噂。「そのサイトに空メールを送ると、友達の“本音”を教えてくれる」。
 秀才の大地、お調子者の学、サバサバ系女子の翼は、一緒の帰宅部三人組。自然と集まって、だらだら時間を過ごす心地良い距離感の友達同士だった。
 だけど、夏祭りの夜――。
 三人がふざけて登録した噂のサイトから、一通のメールが届いた。その内容は、翼の本音……。翼の気持ちを知ってしまった時から、三人の距離感が変わっていく。

感想
 白身魚さんのイラストに惹かれて購入w
 白身魚さんのイラスト、かわいくて好きなんですよね。水彩っぽい透明感とか。

 少し『ココロコネクト』のように感じてしまいました。
 どちらも白身魚さんのイラストで、テレパシーを扱っているところが『ココロコネクト』を思い出しました。
 とは言え、肝心の中身は完全な別物でしたので、ジャンルかぶり程度の類似です。


 『思春期~』の方は、基本的には大地・学・翼の男二人女一人の三人組の恋模様をメインに据えた作品でした。
 それと「子ども時代の終わり」というか、「大人への成長」も含めた青春物語でした。
 まぁ、『ココロコ』も似たような話ですが、『ココロコ』の方が超常現象の方に多少なりとも力点がるのに比べて、こちらは現象の理解・解消を目的としていないというところが違います。

 こちらはあくまで、三人の心模様の変遷と、成長に重点があったと思います。


 実は物語中、重要なキャラクターがもう一人登場するのですが、彼女の立ち位置というか扱いが少し気になりました。
 大地・学・翼の三人に関係してくるキャラクターとして岡夜子という女の子が登場するのですが、微妙な立ち位置にいた気がしました。


※※以下若干のネタバレ含みます※※

 最終的には、三人+一として、男女比2:2のグループになります。
 が、その経緯が気になりました。

 若干三人組から距離を置き続けていた彼女が、最終的に深く関わり合うことになった契機がね、自殺未遂だったことが好きになれませんでした。
 必要だったのかな?、と。
 展開上の唐突さはないのですが、個人的には好きになれない展開でした。


 まぁ学くんは、元々気にかけていたみたいでしたけど、それでも唐突というか、付け足しな気がしました。なんというか、ズレている感じです。
 もちろんストーリー上はキチンと登場し続けているのですが、彼女の話と三人組の話の交点が少ないというか、つながりが薄い気がします。

 以上が気になった点でした。
※※ここまで※※



 大地・学・翼の三人の心模様というか恋模様ですが、展開としては良くあるものの、テレパシーという要素を加えて一味違う感じになっていて面白かったです。

 上では否定的なことを書きましたが、最終的には2:2になったのは恋愛模様から見ると新しいのかもしれませんね。

 三人が三角関係に陥って、その中でどろどろした心理状態になって人間関係が崩れていく様を見なくて済んだのも良かったかな。
 こんな展開だと良くありすぎていますしね。食傷気味というやつです。


 一味違った青春小説、恋愛ものとして面白い作品でした。
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