ヒュー・ハウィー 『ウール』 (角川文庫)

ウール 上 (角川文庫)ウール 上 (角川文庫)
(2013/09/25)
ヒュー・ハウイー

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 終焉を迎えた後の世界、人類は地下深く、144階建ての「サイロ」と呼ばれる建物で、限りのある資源を利用しながら生き延びていた。
 サイロのカフェテリアのスクリーンに映し出されるのは荒涼とした外の世界のみ。外に出ることができるのは、レンズを磨くための「清掃」の時だけ。しかし「清掃」に出かけたものが生きて戻ることはなかった……機会工のジュリエットが「清掃」を科される時までは。
以上は上巻のあらすじです

感想
 帯やらなんやらで煽られている程ではなかったかな、というのが素直な感想です。
 ストーリーや世界観はしっかり練られていて、読み応えはあるのですが、いかんせん良くある話という感じを最後まで払拭できませんでした。
 「文明崩壊後の世界もの」と言って皆さんがぱっとイメージするもの、それ以上のものではなかったかと思います。


 とはいえ、サイロと呼ばれている人類の居住空間といった舞台設定、その中で営まれている人類の生き残りの生活感など見どころは多々あるかと思います。
 サイロという閉鎖空間内での生活が持たざるを得ない閉塞感、そういったものを作者さんはきちんと描いていて、それがこの作品の魅力の一つになっています。

 閉鎖空間内の閉塞感からの解放。
 そうしたカタルシスがこの作品の大きなテーマになっているようでした。
 閉鎖空間内のはなしなのに、解放的な性格の楽天的な人間がわんさかいたら興ざめですもんねw


 さて、この作品ですが、実は三部作となっているそうです。
 現状は第二部の『シフト』までが角川文庫から刊行されているのかな? 
 第二部は、時系列的には『ウール』以前、人類がサイロを作りその中に閉じこもることになるまでを描いたものだそうです。三部は、『ウール』に続く時系列の作品になるのだとか。

 二部以降はどうしようかな?
 個人的には、あまり期待ができないので保留しています(^_^;)
 作品世界の謎自体も予測通りでしたし、これ以上の期待は…。


 ところで、「サイロ」のイメージがFF8の砂漠の刑務所と被ったのは私だけでしょうか?
 ちなみにFF8の砂漠の刑務所は、ドリル型の3つの塔が連結したような建物でした。そして、必要がある時にはドリルのように回転して地下に埋まるというものです。
 閉鎖空間で、地下に埋まっているとか似ていませんか?

ウール 下 (角川文庫)ウール 下 (角川文庫)
(2013/09/25)
ヒュー・ハウイー

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