地本草子 『路地裏テアトロ』 (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

路地裏テアトロ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)路地裏テアトロ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
(2014/04/03)
地本草子

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※※ライトノベルです※※
 おもしろそうだと思って買った本です。読み終えたので感想。

 あらすじ
 斜に構えた性格で、何かに熱心になることがない大学生、斎藤三郎太(さいとうさぶろうた)。ある日、大学の同級生に強引に連れ出されていかれた映画館〈テアトロ座〉で、受け付けにいた少女蒔村夏姫(まきむらなつき)に一目惚れをする。
 その日から映画にほとんど興味がなかった三郎太は、夏姫に近づくためにテアトロ座でアルバイトとして働き始める。夏姫に近づくことが目的のアルバイトだったが、夏姫の映画へのひたむきな思いや彼女の祖父五郎の思いなどを知ることで、三郎太の気持ちも変わっていく。
 しかしそんな中、三郎太はテアトロ座が抱える問題に直面することに…。


 評価(☆5が満点)
 ☆2.5

 感想
 表紙とあらすじに釣られて購入した本です。普通のボーイミーツガールものです。映画という要素がそこに味付けしているので、そういった意味では少し特殊かもしれません。

 見どころとしては、映画館の裏側や映画業界の現状などの映画裏話がおもしろいです。
 
 が、言ってしまえばそれだけということもできるかなと思いました。
 「場末の寂れた個人経営の映画館が経営難に陥っている。経営者の孫の夏姫は映画館に愛着があり、映画も好きなのでどうにかしたい。主人公の三郎太はそんな夏姫を手助けしたい(下心もアリで)。しかし最終的には周りの人たちの手助けもあって、当面の危機はどうにかなりました。」
 こんな感じにまとめられるかと。

 映画館の裏側を描いているのはいいのですが、そのことに偏り過ぎで、それ以外のことの描写が少なかったのがもったいないかなと思いました。最後の場面の盛り上がりに欠けるのはそのせいかもしれません。
 映画館の周辺の人々がどうしてテアトロ座に再び行こうと思うようになったのか。そうした人と映画の関係の話がもうすこしあっても良かったのではないかと思います。

 本作の話の展開は、映画『ニューシネマパラダイス』に大筋で沿っているようです。
 「ようです」というのも、管理人はこの映画を見たことがないので(^_^;) ただ本書後半で触れられる『ニューシネマパラダイス』のあらすじを見ると、類似点が見られました。

 ただ結末がご都合主義的で、言ってみれば「あるべきところに納まった」感のあるものなので、普通の感想しか持てませんでした。もちろん奇を衒った結末がいいと言っている訳ではありませんが、もう少し工夫して欲しかったです。終盤のアレコレがネックではないでしょうか…。 

 あと主人公の言行に少しイライラしました。斜に構えている性格とかですかね。
 主人公は「ちょっとした事にもすぐ気付ける」と地の文で紹介されながら、人の気持ちの機微には鈍感という矛盾した特徴を持つ青年です。

 管理人が読んだ同様の映画館小説としては、関口尚さんの『シグナル』があります。こちらは一般書籍です。 
 管理人的には、『シグナル』の方がおもしろかったです。ひきこもりの映写技師でヒロインのルカが、ミステリアスな魅力を発揮しています。こちらはおススメです( ..)φメモメモ

シグナル (幻冬舎文庫)シグナル (幻冬舎文庫)
(2010/10/08)
関口 尚

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