相沢沙呼『ロートケプシェン、こっちにおいで』

ロートケプシェン、こっちにおいでロートケプシェン、こっちにおいで
(2011/11/19)
相沢 沙呼

商品詳細を見る


評価(☆5が満点)
☆4


あらすじ
 やっと酉乃(とりの)の本心を受け止めることができたと思ったクリスマスのあの日。勢いと雰囲気の力を借りて告白した僕は、なんと彼女の返事はおろか、連絡先さえ聞き忘れたまま冬休みに突入してしまった。
 「もしかして迷惑だった?」そう考えてしまい悶々と過ごす僕に、新年早々織田さんたちからのカラオケの誘いがかかる。そこで起こったちょっとした事件の謎を解くべく、ボクは『サンドリヨン』へ向かったのだが…。

感想
 やっと買えました(*_*)
 近所の本屋さんにはなくて、ちょっと出かけた時に立ち寄った書店で発見して購入。

 相沢さんの作品はちょくちょく読ませてもらいましたが、やっぱり「酉乃さんシリーズ」が好きです。
 文体のみずみずしさがちょうど作品世界にマッチしていますし、文章の読みやすさとテンポがすごくいい。他の作品も同じ感じはするのですが、こっちは作品の雰囲気にマッチしている感がより強い気がします。

 相沢さんは高校生を描くのがすごく上手な気がします。『ココロファインダ』とかでも思いましたが。
 ぶきっちょな酉乃さんは可愛いし、八反丸さんのツンデレっぷり(?)も好きですね。
 須川くんのへたれっぷりにも好感が持てますw
 登場人物たちのキャラクターが素晴らしいのも、この作品が好きな理由の一つです。読んでいて楽しいですし、次に彼らがどんなことを言い出すのかが気になります。

 特に今作は須川くんと酉乃さんのもどかしい恋愛模様を遠くから優しく見守りつつ、謎を楽しむことができました♪
 そりゃ帯にも「須川くんの『なかなか』進まない恋の行方も必見」とかって書かれますよw
 このもどかしい感じ、嫌いじゃないです。



 作品としては、今回もマジックのトリックの手法に因んだ短編連作集という形です。個々の独立した事件、話題が最後に綺麗に繋がって一つの結末を導くと言う大きな流れは前作を踏襲しています。

 手品に関する蘊蓄やあれこれは、今回も健在です。
 手品の手法をトリックに活かしているのも、このシーリーズの特徴ですね。そこも面白い点です。


 数ある学園ミステリー作品の中でも、高校生という多感な時期の姿を見事に描き出しているすばらしい作品だと思います。また無理のなりトリック、舞台設定と、作品自体が綺麗に整っているところもいいですね。

 学園ミステリーがお好きな方には是非一読をお勧めします
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

検索フォーム
カテゴリ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR