七菜なな『心理学者こころ女史の分析 卒業論文と4つの事件」 (富士見L文庫)

心理学者こころ女史の分析 卒業論文と4つの事件 (富士見L文庫)心理学者こころ女史の分析 卒業論文と4つの事件 (富士見L文庫)
(2014/11/13)
七菜 なな

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評価(☆5が満点)
☆2.5

あらすじ
 「――キミ、本当にバカだね」
 大学三年生の柊正宗(ひいらぎまさむね)が大学の卒業論文保管庫で出会ったのは、変人の院生で心理学研究室助手の天童こころ(てんどうこころ)だった。わずかな手掛かりだけで正宗の探し物を言い当てる観察力と分析力を持つ彼女。
 正宗は、こころの世話係兼お目付け役を心理学教室の教授からいいつけられる。ゼミ幹にも任命された正宗は、同じゼミに所属するメンバーたちが絡んだ奇妙な事件に巻き込まれることに…。

感想
 「――キミ、本当にバカだね」の台詞に惹かれて購入w
 が、予想していたのと少し違いました。

 というか、色々広告倒れなのでは?
 「心理学フィールドワークミステリー」と銘打たれていながら、心理学的なものはあまり見れらず。フィールドワークも別にしていないし。
 「卒業論文と4つの事件」とありながら、卒業論文はとってつけたような扱い。
 あ、ヒロインさんはちゃんと辛辣口調で扱いづらいキャラでしたw


 個人的に最もいただけなかったのは、主人公ですね。
 性格が個人的に合いませんでした。
 「おせっかい」、「正義感ぶっている」。それだけならまだしも、それらに自覚的であることが手に負えないですね。
 単なる善意の押し売りじゃないのかと。しかも「余計なお世話」というと燃える手合い。

 もう一点、ゼミ幹としてゼミの進行を仕切るのはまだいいとして、他の同級生の論文制作にまで発言・支持するとか。しかも院生でもなく学部の3年…。
 他人の論文のダメ出しなんて、学部生に出来るのか? そもそもお前、自分の論文はどうなんだよw

 等、主人公君のキャラ設定には色々不満がありました。


 肝心の謎解きですが、普通でした。
 心理学的な知識を基にして推理するのかと思いきや、先に書いたとおり別にそんなことも無い。フィールドワークは、主人公がノコノコ他人の行動を観察する程度。
 期待していた心理学的な、認知的な盲点を突いた読者の目を明かすようなトリックなどもありませんでした。推理自体にもそうした知見を含めたものではありません。

 ヤンデレの話、BLが絡む話、めんどくさい女(こころ)、めんどくさい男(正宗)の4編でお届けされています。
 BLの話の時、あの夜正宗には何があったんですかね(アッー

 キャラクターミステリーとしてはもう一つ、弱いお話だったかと思います。
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