赤坂アカ 『かぐや様は告らせたい8』他感想…

 今回の分の紹介と感想です。

新刊
 コミックス
・赤坂アカ     『かぐや様は告らせたい 8』     ☆4
 ラノベ
・葵せきな     『ゲーマーズ 9』      ☆3.5

既刊
・今村彩      『ルームメイト』        ☆3.5
・――        『七人の中にいる』      ☆3.5
・長江俊和     『出版禁止』         ☆4
・岸田るり子    『密室の鎮魂歌』      ☆4
・藤木稟      『バチカン奇跡調査官 血と薔薇と十字架』  ☆3.5


感想


『かぐや様~』
 今回も面白かった。 前巻から登場の新キャラ・伊井野ミコを加えての、新生生徒会で送る新刊。 かぐや様は相変わらずゲスイ…。

『ゲーマーズ』
 刊行日がどんどん伸びてやっと今月刊行。 原稿を落としたのではなく、本編のイベントの時期を合わせたものと好意的に解釈。
 このはの策略により、千秋に自分の思いを知られてしまったケータ。その後の二人は…。といったところですが、素直に話は進まず、謎の新キャラ登場とアグリさんにより事態は混迷の度合いを増す。 どうなるのか…。

『ルームメイト』
 最近ハマって読んでいる今村彩さんの本。 ミステリー作品。
 上京後、とある事情から同性との同居生活を始めた主人公・春海。しかし同居人は唐突に失踪。彼女の後を追っていくうちに次々に明らかになっていくのは、自分の知らない彼女の顔だった。彼女はいったい何者なのか。
 次々に提示される謎と事実のスピーディーでサスペンスフルな展開で読ませる。正直、今ではちょっとネタが古い感じはするものの面白く読める。

『七人の中にいる』

 ペンションのオーナー晶子のもとに突如送り付けられた復讐予告。過去の罪を糾弾するのは、常連客のうちの誰なのか。 客の一人で元刑事の男と、主人公・晶子の二人の視点で語られる時限サスペンス
 オチがよくあるものだったのが残念なところ。二転三転する展開は面白かった。

『出版禁止』
 出版禁止となったルポルタージュの原稿をめぐるミステリー
 ルポは、有名作家と心中の果てに生き残った女性へのインタビュー。愛の果ての心中とは何かがテーマ。彼女の生還は偶然か、それとも意図したものだったのか…。その真相にたどり着いた時、ルポライターが見たものとは。
 とにかくすごい作品。各所に仕掛けが施されていて、初見で全て見抜けたら素晴らしい。こういうイタズラ心満載な作品も珍しい。ちょっと稚気が過ぎるのもありますが、そこはご愛敬。

『密室の鎮魂歌』
 密室に次ぐ密室、な密室尽くしのミステリー
 密室から忽然と失踪した男、彼の行方は『汝、レクイエムを聞け』という絵に秘められているというのだが。
 作中に多々登場する密室が、単なる見世物・お飾りとしてあるのではなく、個々に意味を持たされて作品に組み込まれているところに好感が持てる。 
 密室の謎、絵画の謎、事件の謎。魅力的な謎に満ちた鮎川哲也賞受賞作

『バチカン奇跡調査官』
 今回の奇跡調査対象は、吸血鬼の謎。
 誰もが知る『吸血鬼ドラキュラ』の作者、ブラム・ストーカーも登場。というか、吸血鬼の謎の一部として登場。
 毎回テーマが違うので面白い。


 今回はこんなところです。
 それではまた次回。
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川瀬七緒 『メビウスの守護者』他感想…

 新年最初の紹介となります。 今年もよろしくお願いします。
 昨年末から溜まっていたものの紹介です。


新刊
・川瀬七緒        『メビウスの守護者』       ☆4

・青山剛昌        『名探偵コナン 94』       ☆3

既刊
・麻見和史        『聖者の凶数』           ☆3
・――           『女神の骨格』           ☆3.5
・乾ルカ          『メグル』               ☆3.5
・紀田順一郎       『古書収集十番勝負』       ☆3
・倉知淳          『日曜の夜は出たくない』     ☆4
・鳥飼否宇         『樹霊』               ☆3
・内藤了          『猟奇犯罪捜査班 BACK』   ☆2.5
・道尾秀介         『球体の蛇』            ☆3.5

・大森望編    『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』 ☆4.5
・ディクスン・カー     『不可能犯罪捜査課』       ☆3.5
・P. コーンウェル     『遺留品』              ☆3

・内澤旬子        『センセイの書斎』          ☆3


感想


『メビウスの守護者』
 「法医昆虫学」シリーズ第4弾。発売は一カ月前ですが、一応新刊。
 今回は司法解剖所見と、法医昆虫学による死亡推定が異なる結果となり、捜査が分裂。死亡推定時期の誤差が意味するものとは。と、王道の警察もののストーリー。
 個人的には、今回の犯人の造詣がとても良かった。動機の突飛さ、言い訳のごとく犯行動機を語ることなく、淡々とした様子といい、なかなか素敵。

『コナン』
 剣道事件の解決編と修学旅行編を収録。コナン、新一に戻りすぎじゃあ…。
 100巻の大台まであと少しですが、作者病気療養のため長期休載とな。早期の回復を祈ります。

『聖者の凶数』、『女神の骨格』
 数字が書かれた損壊遺体の謎を追う『聖者の凶数』、火災現場から発見された男性と女性のものが入り混じった白骨遺体の謎を追う『女神の骨格』。
 『聖者~』は、犯罪動機といい真相といい、色々とやるせない話。献身というか、贖罪。
 『女神~』は、複雑怪奇な事件がすっきりと片付いていく様が見事。こちらの献身ぶりもすごい。

『メグル』
 大学の女性職員から紹介されるアルバイトを巡る不思議な話。ファンタジックな短編集。
 「ヒカレル」、「タベル」の二編が面白かった。 「ヒカレル」は、ホラーチックな人情噺。「タベル」は、ものを食べることの幸せを感じられる話。

『古書収集十番勝負』
 神保町の古書店の遺産相続権を得るために与えられた試練は、希少な十冊の古書を収集すること。古書を題材にしたビブリオミステリー。 古書を巡る収集家たちの悲喜交々が面白い。

『日曜の夜は出たくない』
 神出鬼没、謎の猫丸先輩を主人公に据えたミステリー短編集。
 猫丸先輩の推理の冴え具合もイイ感じながら、何より彼の「謎の人物」っプリが凄い。探偵キャラの濃さに負けないストーリーも最高でした。『星降り山荘の殺人』とは異なる、王道の?ミステリーでした。『星降り~』も面白かったですが。

『樹霊』
 北海道は、アイヌの里の移動する樹木の謎と殺人事件を追うミステリー。アイヌ文化や民族問題に切り込んだ社会的な部分も
 語り手と探偵役が別なので、解決編があっさりと処理され過ぎな様な気も。 あらすじから想像するような、ファンタジックな要素はなく、真っ当なミステリーなところは良かった。

『BACK』
 特殊病院での入院患者大量殺人事件を追う。
 なんだか「国際的犯罪者組織」とか出てきて、ますますウンザリしてきましたが、私だけでしょうか…。

『球体の蛇』
 面白かった。ミステリーかと思いましたが、むしろ人間小説。 「嘘」と「過ち」の連鎖が導く人生の陥穽とは…。 一読をお勧めします。
 テレビに出演するのもイイですが、どんどんイイ作品を書いて欲しいです。


『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』
 時間をテーマにしたSFアンソロジー。 収録作はどれも名品ですが、個人的には以下の作品が特に気に入る。
 アラビアンナイトと時間SFの融合「商人と錬金術師の門」、時間凍結により引き離された恋人たちの悲劇を描く「限りなき夏」、タイムトラベルを使った奇妙な恋愛を描く「彼らの生涯の最愛の時」、場所による時間経過の速さの違いを使った悲劇「旅人の憩い」、人生を飛び飛びに生きる男女の奇妙な恋愛模様を描く「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」
 タイムトラベルものがお好きな方には一読を強くお勧めします。

『不可能犯罪捜査課』
 ロンドン警視庁不可能犯罪捜査課マーチ大佐の活躍を描く短編集(マーチ大佐もの以外も収録)。 カーの怪奇趣味もいかんなく発揮された名短編集。カーって、短編もうまいんですね。
 マーチ大佐ものは推理の妙を楽しめた。それ以外では「めくら頭巾」(原題ママ)がよかった。

『遺留品』
 ケイ・スカーペッタシリーズ第三弾。
 ケイを捜査から遠ざけようとしているかのように振舞うFBIと、被害者遺族からのプレッシャーに板挟みになり、追いつめられるケイ。さらにはワシントンポストの記者で友人の女性も現れて…。


『センセイの書斎』
 本を生み出す現場、その持ち主に迫るイラストルポ。 人それぞれ、色々な書斎の在り方があるもの。綺麗な部屋もあれば汚部屋も…。 ただ、一回一回の記事は短いので、少々物足りない気も。
 同じ作者さんの『世界屠畜紀行』も面白いのでそちらもぜひ。動物を食べるということについて今一度考えさせてくれる名イラストルポ。



 今回はこんなところです。
 他には、植芝理一『謎の彼女X』(1∼8巻≪まだ全巻揃えていない≫)、黒田bb『Aチャンネル』(1∼8巻≪既刊全巻≫)などを買って読んでいました。 どちらも面白い。

 そういえば、今月は葵せきな『ゲーマーズ!』、仲谷鳰『やがて君になる』最新刊が刊行されるのでそちらも楽しみ。

 話は変わりますが、上で紹介した「彼らの生涯の最愛の時」(『ここがウィネトカなら、きみはジュディ』収録)は、『僕は明日、昨日の君とデートする』という本の元ネタ(本歌取りの本歌)なのかなぁと思いました。

以上余談でした。
それではまた次回。
 

迎春

新年明けましておめでとうございます。

旧年中は、拙い当ブログを訪問、記事を読んでくださりまことにありがとうございました。

本年もマイペースながら、更新を続けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。




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ゆーいち

Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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