米澤穂信 『満願』他感想

 ご無沙汰しております。 最近、夜も暑くて本を読む気になれず、更新も延び延びになっておりました。
 そんなこんなで、久しぶりの更新となりますが、よろしくお願いします。


新刊
・米澤穂信    『満願』            ☆4

・川上稔     『境界線上のホライゾン GT 緑と花』 ☆3.5
・葵せきな    『ゲーマーズ 8』             ☆4
・青山剛昌    『名探偵コナン 93』           ☆3.5
・赤坂アカ    『かぐや様は告らせたい 6』       ☆4


既刊
・九曜       『槙坂涼は退屈を好まない。』     ☆3.5
・――       『槙坂涼は退屈を好まない。2』    ☆3.5
・川瀬千沙    『-ねぇ、柴田。』             ☆2.5
・恒川光太郎   『雷の季節の終わりに』        ☆4
・――       『南の子供が夜行くところ』       ☆4
・竹本健治    『トランプ殺人事件』           ☆3.5
・東野圭吾    『片想い』                 ☆4
・永井荷風    『濹東奇譚』                ☆4
・北村薫・宮部みゆき編  『名短編、ここにあり』     ☆4
 

感想


『満願』
 最近文庫化されたので購入。単行本では持っていなかったのです(へそ曲がりなのでw)。
 多くの受賞歴も納得の、珠玉の短編集。6編収録されていますが、つまらないものが見当たらない。話の展開の妙と驚きの結末で、飽きさせない。各作品は趣向が異なっているので、その点でも読者を退屈させない。
 個人的には、失踪した恋人を探して訪れた宿で妙な事態に巻き込まれる「死人宿」、美しい姉妹による戦慄と官能の物語「柘榴」、伊豆の旧関所にある寂れたSAを守る老女の話「関守」の三篇が気に入る。

『ホライゾン ガールズトーク 緑と花』
 今回は外伝。 アルマダ海戦後、IZUMO着港までの裏側の出来事を女子連中で回想する。

『ゲーマーズ』
 アニメも放送され始めた模様。
 衝撃の展開となった修学旅行後、混沌状態となったゲーム部の人間関係をめぐり新たな動きが! というか、今回は心春(このは)を愛でる回ですね。いい子過ぎるわぁ~。もう心春で、FAでいいんじゃないでしょうかw

『コナン』
 ポアロ事件の解決編、英理誘拐事件、キャンプ場での若狭先生、鬼丸登場の4編です。 鬼丸まで登場させてどうする気だw

『かぐや様』
 安定の面白さ。 早坂さんの奮闘や、ポンコツかぐや様の脳内会議など。 生徒会選挙直前の話までを収録。
 今回も早坂さんが可愛い。

『槙坂涼~』
 ドストレートな青春恋愛小説。 108円だったので買ってみました。
 ナルシストな主人公の男の言動に目をつぶれば、普通に面白く読めました。 主人公がもう少しまともであったら、☆4上げてもいいのに。槙坂さんの小悪魔っぷりが最高です。小悪魔ぶって誘ってくるのに耳年増なだけだったりするギャップが良い。
 既刊2巻で打ち切りだそうですが、2巻以降の話はweb上で公開されていて無料で読むことが出来ます。二人の物語の結末を読みたい人はどうぞ。 「小説家になろう ○ttp://mypage.syosetu.com/49002/」(○にhを入れてください)

『ねえ、柴田』

 ↑の流れで買ってみた作品。 青春ミステリーとのことだったが、よくある「人間関係に傷ついた」登場人物たちの馴れ合い話だった。物語の核心に『セカチュー』の様な胡散臭さを感じてダメだった作品。

『雷の季節~』、『南の子供~』
 『夜市』で気に入った恒川さんの作品。 『秋の牢獄』が三作目にあるのだけれど、まだ手に入れていないので…。
 『雷の季節~』は、『夜市』に併録されている異世界の道をめぐる話を拡大したようなお話。道具立ては似ているが、こちらの方が世界が広く、読み応えがあって面白い。
 『南の子供~』は、魔法が存在するある南の島を舞台にした連作短編集風の作品。こちらはよりファンタジックな、極彩色の悪夢の世界といったところ。
 どちらも少年が主人公で、彼らの喪失と再生の物語といった面もある。

『トランプ殺人事件』

 コントラクト・ブリッジというカードゲームに材をとったミステリー。 ゲームを知らずとも楽しめる趣向になっているので、不案内の方々でも大丈夫です。
 が、ミステリーとしてはイマイチかなと。特に謎解きはちょっとがっかりでした。 終盤は、メタ・ミステリーとしては面白いと感じた。『匣の中の失楽』を思い出した(同じ作者の過去作品。日本のミステリーの四大奇書の一つ)。

『片想い』
 割と古い作品。性同一性障害に真正面から取り組んで、ミステリーの仕掛けに取り込んだ意欲作。 表面だけ触れるだけで、事件の本筋とは関係ないネタの一つ、悪く言えば流行りのネタに飛びついただけかと思ったら、いい意味で予想を裏切られて、予想外に面白かった。
 殺人を告白した親友のために奔走する、熱い友情物語・(かつての)青春物語でもあり、サスペンスとしてもおススメできる作品。

『濹東奇譚』
 作家の大江匡と娼婦お雪との交流を通して、日華事変(日中戦争)直前の失われつつある古き良き風俗への感傷を随筆風に描き出した名作。 小品ですので、純文だからといって遠慮せずに手にとってみられることをおススメします。

『名短編、ここにあり』
 「意外な作家の意外な一品、胸に残る名作をお楽しみください」(背表紙の作品紹介より)。
 いろいろな作家の色々な作品が収められていますが、個人的に気に入ったのは以下の作品です。
 半村良のコミカルなファーストコンタクトSF「となりの宇宙人」吉村昭の死んだ少女が淡々とした口調で自身の死後、解剖から埋葬までの様子を語る「少女架刑」井上靖の不思議な格好をした即身仏をめぐる物語「考える人」。 松本清張「誤訳」、円地文子「鬼」も意外性という意味でも面白かった。
 他にも小松左京、戸板康二、吉行淳之介などなどの作品もあります。
 続編『名短編、さらにあり』もこれから読みます。



 熱いのはほんとに読む気を無くさせますね。 クーラーをかけ続けていると頭が痛くなる人間なので、盛夏は鬼門w
 『君の名は。』のDVDレンタルが7/26に始まったので、早速借りて観た挙句に購入しました|д゚) (ちなみに、映画そのものは去年の公開日に見ております)

 それではまたノシ
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Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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