森博嗣 『ムカシ×ムカシ』 他感想

新刊
・森博嗣    『ムカシ×ムカシ』          ☆3.5
コミックス
・赤坂アカ   『かぐや様は告らせたい 5』     ☆4
・青山剛昌   『名探偵コナン 92』         ☆3

既刊
・芥川龍之介  『地獄変』         ☆4.5
・岡嶋二人    『99%の誘拐』       ☆3.5
・北村薫     『ミステリは万華鏡』   ☆3.5
・田中芳樹    『銀英伝外伝 2』     ☆3.5
・森岡浩之   『星界の断章Ⅲ』      ☆3.5
・貫井徳郎   『プリズム』         ☆3.5
・沢村浩輔   『夜の床屋』         ☆3.5
・柴田よしき  『RIKO 女神の永遠』    ☆2.5
・桜庭一樹   『赤朽葉家の伝説』     ☆4
・宮部みゆき  『小暮写眞館 上・下』   ☆3.5
・サド, M.    『ソドム百二十日』      ☆3.5

感想

『ムカシ×ムカシ』
 ミステリー。「Xシリーズ」の文庫化最新刊。かつて作家を輩出したという旧家「百目鬼家」。その家に伝わる河童の話と殺人事件との関りを追う。推理要素は薄めなこのシリーズですが、この巻は、最後にホラーっぽいシーンがあって面白かった。

『かぐや様~』
 「天才たちの恋愛合戦」とかいうキャッチはどこへやら、すっかりアホの子側に入ったかぐや様をお楽しみくださいw ラーメンの話早坂の回が面白かった。 カバー下はネタ切れだそう…残念。

『コナン』
 過去の赤井一家との遭遇を描く最新刊。 謎の新キャラ(今回は怪しいおっさんw)も登場するよ。

『地獄変』(集英社)
 表題作ほかいくつか読んでいない短編があったので購入。個人的には「地獄変」、「奉教人の死」が気に入る。
 教科書では「羅生門」、「蜘蛛の糸」ぐらいしかなかったなぁ…。この二編も収録されています。

『99%の誘拐』
 ミステリー作品。 サスペンスとしても面白かったが、主人公の成長話としてもよかった。追い来る過去をいかにして超克するか、犯罪に犯罪で返したことへの賛否は別にして、主人公がほぼ完全犯罪を達成した後の爽やかさというか達成感と寂寥感が感じられる作品。

『ミステリは万華鏡』

 北村さんによる「ミステリーな」エッセイ集。 広範な知識と読書量に舌を巻く。

『銀英伝 外伝2 ユリアンのイゼルローン日記』
 SF。 本編2巻、イゼルローン攻略後のヤンらの姿をユリアンの目線を通して描く。

『星界の断章Ⅲ』

 SF。 こちらも外伝。ラフィールの弟ドゥヒールの家出を描く「出奔」、古の地上人とアーヴとの交流を描く「来遊」がおススメ。他に本編5巻のあの出来事の裏での出来事を描く「離合」も良かった。早く本編の続きが読みたいです!

『プリズム』
 ミステリー。ある事件を異なる人間の目を通して描くことにより、プリズムを通した光のように事件がその姿を変えていくという趣向の凝らされた作品。 ただし、「これが答えだ!」と提示されていないのでそれが嫌な人には受けが悪いかもしれません。

『夜の床屋』
 連作ミステリー短編集。前後半で作品の毛色が一気に変わる。以前紹介した『叫びと祈り』に似た構成と雰囲気。個人的には、後半の「葡萄荘のミラージュ」以降はあまり…。それぞれの話は面白いのですが、最後に連れていかれた場所が好きになれませんでした。

『RIKO』
 ミステリー。今や珍しくなくなった女性刑事もののはしり(単行本は95年)? なのですが、エログロと言うか、様々な面で性を前面に押し出しているというか、押し出し過ぎているためウンザリする。一昔前に流行った携帯小説の様な、セックス、レイプ、セクハラ、といったものばかり。

『赤朽葉家の伝説』
 『百年の孤独』の様な、赤朽葉家の女三代を描き出す作品。
 戦後~高度成長期、バブル期、現代と言った時代背景と、祖母、母、私や周囲の人間たちのキャラ付けがリンクしていたりと、色々と考えられていて楽しめる。
 漫画家であった母、毛鞠を描く二部が好きですね。誰もかれもがぶっ飛んでるし、桜庭さんも筆がのっていたのが分かる(乗りすぎて書きすぎたので、『製鉄天使』として分けられたとか(『読書日記』より))。

『小暮写眞館』(講談社版)
 元写真屋の古家に引っ越したことから始まる、写真をめぐる現代ミステリー。 『模倣犯』以後に書かれた、人死にのない、心温まるけれど、ちょっと悲しくなる作品
 新潮nexで新しく最近発売されていたのを見て、読んでみました。過去版でw

『ソドム百二十日』
 表題作は、サディズムの語源ともなった作者マルキ・ド・サドの神髄が楽しめるかと思います。彼の女性蔑視というか軽視は、どこから来たんですかね? 母親? ちなみに変態性癖の博物館のような様相を呈しているのでご注意をw
 個人的には併録の『悲惨物語』が気に入りました。 変態じみた夫によりこの世の悲惨を一身に味わわされながらも気高く生きた女性の話。解説によるとサドの「アリバイづくり」の作品ではないかということだそうな、「女性蔑視ばかりかないですよ」というエクスキューズの。それでも面白いからいい。ちなみに澁澤龍彦訳。


 今回はこんなところです。『赤朽葉家の伝説』は良かった。
 久生十蘭『魔都』、野崎まど・大森望編『誤解するカド』などの新刊本も買ったのですが、まだ読めていませんので、次回以降の紹介になります。
 その他にも色々見つけて、買ったので積読が大変なことにw 頑張ります。引っ越しシーズン後なので、色々見つかってホクホクですよ。 それではノシ
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福田和代 『プロメテウス・トラップ』他感想

 それでは今回の分の紹介です。
 前回が多かった分、今回は少なめとなっております…。

新刊
・福田和代       『プロメテウス・トラップ』                ☆2.5
 ラノベ
・沖田雅        『オオカミさんとハッピーエンドのあとのおはなし』  ☆3.5

既刊
・太田忠司      『月光亭事件』       ☆3    
・――         『幻竜苑事件』       ☆3.5
・北村薫        『秋の花』          ☆4
・――         『六の宮の姫君』      ☆4
・――         『朝霧』            ☆4
・森岡浩之      『星界の断章Ⅰ』      ☆3.5
・――         『星界の断章Ⅱ』      ☆3.5


感想

『プロメテウス~』
 前回更新時に紹介済みですが、実は読書途中(2/3ぐらいまで読んでいました)だったのです。読後、感想が下方修正されたので、それを反映しておきます。具体的には「☆3→☆2.5」になりました。 ちなみに特別付録短編「パンドラin秋葉原」は読んでいません……。

『オオカミさん~』
 シリーズ最終巻。というか、前巻から何年たっているのやらですが(;´・ω・) エピローグということで、デレた大神さんをこれでもかと堪能できます。あと、懐かしのあの人たちのその後もちらほらと。

『月光亭事件』、『幻竜苑事件』

 少年探偵・狩野俊介シリーズ。 本格ものであり、館もの。
 俊介君が可愛いですw が、その可愛さを裏切ることはなはだしい推理力の持ち主。どこぞの名探偵○○○を彷彿とさせますが、俊介君は、世間や大人の理不尽や不可解さに年相応に悩むところがいい。
 トリックそのものよりも、キャラクターミステリーとして楽しめるかと

『秋の花』、『六の宮の姫君』、『朝霧』

 「円紫さんと私」シリーズ。
 『秋の花』、クライマックスの円紫さんの一言がぐっと刺さる。
 『六の宮~』、「私」が卒論に選んだ芥川の短編「六の宮の姫君」を巡るあれこれ。論文と言うか、論考形式で書かれており、謎解きとストーリー進行が同時に進んでいく。芥川と菊池寛らの友情、当時の文壇の情景なども組み合わされて非常に面白かった。
 『朝霧』、社会人になった「私」が遭遇した謎を描く。祖父の日記と忠臣蔵が誘う、表題作『朝霧』がおススメ。
 ※※「私」は、本シリーズの主人公ですが、個人名が登場しないので「私」と表記してあります。

『星界の断章 Ⅰ、Ⅱ』

 本編を補完する短編集。 アーヴの誕生話「創生」(『断章Ⅰ』)、ラフィールの誕生話「誕生」(『断章Ⅰ』)、ジントやエクリュアの昔話(『断章Ⅱ』)など。
 『断章Ⅲ』はこれから読みます(;^ω^)


 今回はこんなところです。
 それではまた。
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Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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