櫛木理宇 『ホーンテッドキャンパス』他感想

 少し遅くなりましたが、今回の分の紹介です。

新刊
・櫛木理宇      『ホーンテッドキャンパス 白い椿と落ちにけり』    ☆3
・福田和代      『プロメテウス・トラップ』                  ☆3
・D. グレゴリイ    『迷宮の天使 上・下』                   ☆3

 ラノベ
・大森藤ノ       『ダンまち ファミリアクロニクル ep. リュー』      ☆3
・葵せきな       『ゲーマーズ! 7』                      ☆4
・丸戸史明       『冴えない彼女の育て方 12』              ☆4

 コミックス
・石田スイ       『東京グール :Re 10』                   ☆3
・岩明均        『ヒストリエ 10』                       ☆4
・末次由紀       『ちはやふる 34』                     ☆4

既刊
・道尾秀介       『骸の爪』                ☆3
・皆川博子       『開かせていただき光栄です』    ☆4
・北村薫        『空飛ぶ馬』               ☆3.5
・――          『夜の蝉』                ☆3.5
・殊能将之       『黒い仏』                ☆3
・P. G. ウッドハウス  『ジーヴズの事件簿』         ☆4


感想

『ホーンテッドキャンパス』
 今回は中編3編。 3編とも毛色が違う作品になっています。個人的には、2話目「夜ごとの影」が好きでした。ちょっと毛色が違う、感動ものでしたが厭味ったらしくなく、ホラー要素も利いていて好きです。

『プロメテウス・トラップ』
 ハッカー小説。連作短編という形をとった実質的には長編小説w その構成のおかげか、落ち着きのない作風。一つ一つの短編に一応それぞれのオチがあるのでなおさら。連載作品を書籍化したものだそうなので、それもむべなるかなですが。
 内容としてはよくあるタイプのハッカー小説でした。主人公のハッカーが、犯罪捜査の最前線に出てFBIと(何故か)ICPOの刑事と共同捜査を張るとか、ツッコみどころも少々ありますが(ちなみにICPOは実際は事務方だったはず)w

『迷宮の天使』
 SF小説。自我・自由意識の存在がテーマ。 が、同テーマの作品としては、先に紹介したことのあるイーガン「しあわせの理由」チャン「顔の美醜について‐ドキュメンタリー-」の方が、個人的には面白かった。
 キャラクター造形は面白く、読んでいて楽しかったが、もっと自由意志の問題に踏み込んだ作品と思っていた分物足りなかった

『ダンまち ep. リュー』

 リューさんと言うか、「豊穣の女主人」裏話。今度は、アスフィさんの苦労話とか読んでみたい。

『ゲーマーズ 7』
 千秋がいじましくて、可愛いw 本編は千秋のいじましさを前面に、彼らの残念な修学旅行模様がメイン。サブタイトルに偽りはありませんw 千秋のターンが続くのか?

『冴えカノ 12』
 事件の犯人が判明。エリリではありませんでしたねw 倫也の「倫理くん」らしさ全開で、彼のウザったさが最高潮。加藤に同情。
次巻(本編の次巻)が最終巻だそうですが、どう終わるのでしょうか。恋愛模様には予定通りの決着はついたようですが、咬ませ犬たちはどうするのでしょう?

『ちはやふる 34』
 それぞれが新たな一歩を踏み出した感じの巻。ラストの大一番に向けての助走でしょうか。最近周防さんがレギュラー化してて笑える。

『東京グール 10』
 トーカちゃんパンチ~ピエロ襲撃編の序盤まで。政のネタキャラ化は死亡フラグ。

『ヒストリエ 10』
 カイロネイアの戦い編がやっと終わり。長かったですねぇ~(待ち時間が)。 にしても、エウメネスの不幸っぷりには同情しますね、サテュラといいエウリュディケといい。頑張れw

『骸の爪』
 『背の眼』の続編。今回はミステリー要素が強く、しかもしっかりしていたので読んでいて面白かった。その分ホラーの趣は減少していますが、十分楽しめました。

『開かせていただき光栄です』
 18世紀イギリス、揺籃期で偏見にもさらされていた解剖学、その教室が舞台のミステリー。
 18世紀ロンドン、解剖学、謎の殺人事件。もうこれだけで十二分に魅力的ですが、さらにキャラクター造形が素晴らしい。ゴシック小説がお好きな方もそうでない方もおススメです

『空飛ぶ馬』、『夜の蝉』
 北村薫さんの「円紫さんと〈私〉シリーズ」です。日常の謎系のミステリー作品。
 探偵役が噺家(はなしか)さんと言うのは珍しいかも。落語の様に軽妙な語り口で、鮮やかに事件の謎を解く円紫さんが素敵です。主人公の「私」(本名不詳)と彼女の友人たちも魅力的。

『ジーヴズの事件簿』
 コミカルミステリーの名作。 有能執事とポンコツ主人のコンビの原型でしょうか(こちらは1922年刊)? 一家に一人、ジーヴズ氏が欲しくなるw

『黒い仏』
 石動戯作シリーズ。ミステリーですが、とんでもない方向に飛んで行った感がありますw 「アンチ・ミステリーを目指したのか?」と思えなくもなくもない。脱格ミステリーかな。


 駆け足での感想になりましたが、今回はこんなところです。
 それではまたノシ
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一肇 『少女キネマ』他感想

 花粉症が辛い季節がやってきました(;´Д`)  外出のたびに目がかゆく、鼻水が止まらなくなるのはやめていただきたい!w
 あと頭がぼーっとするので、本が読みづらい季節です。 気候は最高なのに…。

 そんなこんなですが、今回の分の紹介です。

新刊
・一肇          『少女キネマ』          ☆4
・時雨沢恵一      『SAO・A GGO 6』       ☆3.5

既刊
・梓崎優         『叫びと祈り』           ☆3.5
・田中芳樹        『銀河英雄伝説 外伝1』    ☆4
・道尾秀介        『背の眼 上・下』         ☆3.5
・イーガン         『しあわせの理由』        ☆4
・ダグラス・アダムス   『銀河ヒッチハイク・ガイド』   ☆4


感想


『少女キネマ』
 作者さんは、「にのまえ・はじめ」と読むそうです。難読。
 屋根裏から少女が出てくることから始まる、迷走青春小説。今も主人公に影を落とす親友の死の謎を追うミステリーでもあり、主人公が暮らす下宿の個性豊かな面々との絡みも楽しめる。 森見登美彦や万城目学などが好きな人ならこの作品もきっと気に入ると思う。 良くも悪くも。
 最後は謎解きと話全体に綺麗にオチがついて綺麗な読後の余韻を与えてはくれるが、帯の文句は煽りすぎだと思う…。

『GGO 6』(ライトノベル)
 ピンクのチビさんのお話も6巻目です。サブタイトル的に短編集的なものかと思いきや長編でした。
 ただし今回は変則的で、いつものスカッドジャム方式ではありません。 なので、いつもほどの必死さがない分盛り上がりには欠けますが、オールスター戦とみれば楽しめかと。

『叫びと祈り』
 連作短編ミステリー集。
 第5回ミステリーズ!受賞作「砂漠を走る船の道」が凄く良く、おススメ。静かな狂気に背中を撫でられました。他にもスペインを舞台にした推理合戦、「白い巨人」もよかった。 終盤の二編は毛色が違うので戸惑った。が、最後まで読むとその意図とタイトルの意味が分かるので納得した。でもやっぱり毛色が違う二編でした。

『銀英伝 外伝1』
 ラインハルトとのちの帝国の双璧、ロイエンタールとミッタ―マイヤーの出会いを描く外伝の一巻でした。
 藤崎版『銀英伝』の4巻が、ちょうどこの話ですかね(読んではいないのですが、表紙がロイエンタールとミッタ―マイヤーらしかったので)? あと、地味にメックリンガーとも遭遇してたw

『背の眼』
 ホラー・ミステリー作品。 というか、ホラーの皮をかぶったミステリー。 写真に写った背中に目が現れた人間が次々と死んでいるという話を追っていくうちに、明らかになる事実とは。
 軸足としてはミステリーの要素が強いので、ホラー作品を求めている方にはイマイチかも。ミステリーとしては、丁寧な描写と張り巡らされた伏線で楽しませてくれる正統派。

『しあわせの理由』

 SF短編集。
 収録作品の中では、人工的に感情を左右することの意味を探る「しあわせの理由」、脳だけが助かった夫を救うための妻の献身を描く「適切な愛」、不道徳な者をウィルスによって駆除しようとする男を描く「道徳的ウィルス学者」、一卵性双生児の姉妹の運命を分けた死病の背後に隠された真実を描く「血をわけた姉妹」が好きだった
 
『銀河ヒッチハイクガイド』
 有名SF作品。
 銀河バイパス建設のために突然破壊された地球最後の生き残りのアーサーは、たまたま地球にいた宇宙人のフォードと宇宙規模のヒッチハイクをする羽目になり…。
 とまぁ、シュールで、ブラックなSFコメディです。近年映画化もされたそうなので、そちらでご存知の方もいるかもしれません。映画は観ていないのですが、この作品、サイコーです! もっとは早く手に取っておけばよかった(´ー`)
 冒頭を読んでください。そこが気に入れば、この本は楽しめます。掴みが最高。内容も最高ですが。 続編も買う気です。


 あとは『一九八四』(ジョージ・オーウェルの方です)を読み返したり、皆川博子『開かせていただき光栄です』を読んだりしています。
 道尾さんの『背の眼』の続編、『骸の爪』も買ったので読む予定。
 この辺は次回紹介できるかと。
 それでは、またノシ
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