川瀬七緒 『水底の棘』 他感想

 お盆を挟んでしまったので少し遅くなりましたが、今回の分の紹介です。

新刊
・川瀬七緒         『法医昆虫捜査官 水底の棘』          ☆3.5
・野崎まど          『バビロンⅡ 死』                  ☆3.5
・王城夕紀         『青の数学』                      ☆2.5
・夢枕獏           『陰陽師 蒼猴の巻』                ☆3.5

既刊
・有栖川有栖        『火村英夫に捧げる犯罪』             ☆3.5
・――            『菩提樹荘の殺人』                 ☆3.5
・三津田信三        『作者不詳  上・下』               ☆3.5
・――            『禍家』                        ☆3
・森博嗣           『喜嶋先生の静かな世界』             ☆4
・――            『迷宮百年の睡魔』                 ☆3.5
・――            『森博嗣の道具箱』                 ☆4
・江戸川乱歩        『鏡地獄』                       ☆4
・坂口安吾         『堕落論』                       ☆4
・神林長平         『ライトジーンの遺産』                ☆3.5


感想

『水底の棘』
 シリーズ第三作。順調にシリーズを重ねているようで何よりです。ミステリー、謎解きと言う面ではそこそこなのだが、 法医昆虫学という新しいアプローチの作品で魅力があり、キャラミスとしてもヒロインの先生のキャラが面白い。
 すでに次巻の発売も決まっていて、10月刊行予定だそうなので今から楽しみ。

『バビロンⅡ』
 延期されていたものがようやく発売されました。一巻の衝撃(?)のラストを受けて、更なる混沌の様相を呈してきましたね。市長・齋(いつき)と曲世(まがせ)の二人の目的はどこにあるんでしょうか。
 個人的には、「自殺の合法化」という作品の問題意識の一つに賛同しかねるのですが。と言うか、そもそも合法化するしないの次元の問題ではないのではないでしょうか……。

『青の数学』
 数学オリンピックを目指し、数学に青春を掛ける少年少女たちのお話。と言うことだったので、購入してみました。 が、読んでいて杉基イクラ『ナナマルサンバツ』と言う漫画を思い出しました(こちらの作品は、高校生クイズのお話)。
 もう少し数学の問題を考えるシーンというか、数学についてのシーンが欲しかったなと思いました。続編がこれまた10月末に出るそうなので、そちらに期待(?)。

『陰陽師』
 やっと文庫最新刊に追いついた模様です。
 
『火村英夫に捧げる犯罪』、『菩提樹荘の殺人』
 火村シリーズ。両者ともに短編集です。
 『火村~』の方では、掌編『鸚鵡がえし』と短編『あるいは四風荘殺人事件』おススメ
 『菩提樹~』では、表題にもなっている『菩提樹荘の殺人』『アポロンのナイフ』おススメ

『作者不詳 上・下』
 作家シリーズの第二弾。これだけ近所の書店になく、遠征してやっと購入w
 三部作のうち、『作者不詳』は探偵ものを意識して書かれたものだそうで、ホラーチックな恐ろしさは第三弾『百蛇堂』ほどではありませんでした。それでも虚実入り混じりあう世界は、足元が揺らいでいくような恐怖を味わえます。

『禍家(まがや)』
 ノンシリーズもの。こちらはホラーサスペンス。『のぞきめ』よりもこっちを映画化した方が怖かったのではないだろうか…。 もちろんヒロインは交代で。

『喜嶋先生~』
 ノンシリーズ、自伝的エッセイ風の作品。
 学ぶということ、研究することについての森さんのスタンスを窺うことが出来る。大学の学部生は、読んでおいて損はないと思う。

『迷宮百年の睡魔』
 百年シリーズ第二巻。第三巻、『赤目姫の潮解』の文庫が発売されたので、その前に読もうと思い購入。
 講談社タイガの「Wシリーズ」を読む前にこちらを読んでおくと、あちらの理解が進みそうです。

『森博嗣の~』
 こちらはエッセイ集。 カラー写真に写っているモノが素敵。

『鏡地獄』(角川ホラー版)
 収録: 『人間椅子』、『鏡地獄』、『人でなしの恋』、『芋虫』、『白昼夢』、『踊る一寸法師』、『パノラマ島奇譚』、『陰獣』
 『パノラマ島奇譚』と『陰獣』は、やはり面白かった。と言うより、この二編が収録されていたので本書を購入w 

『堕落論』(ハルキ文庫版)
 短いものなので一度は読んでみるといいと思う。70年が過ぎた現代にも通じるものがあるかと。 『幽遊白書』の仙水のある台詞を思い出すw
 本書には他に『属堕落論』、『青春論』、『恋愛論』が併録。

『ライトジーン』
 最近やっと読み終えました。作品紹介等は、だいぶ以前にやっていると思うので省略します。 


 他に新書等を8冊ほど読んでいるのですが、そちらの紹介はしません。
 ボルヘス『伝奇集』(岩波文庫)は面白かったです。

 ただいまは、ベスタ―『虎よ、虎よ!』(ママ)を読んでいる途中。後、有栖川有栖『女王国の城 上・下』も購入。
 頑張って読みます(*'▽')
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