内藤了 『AID』 他感想

 ますます暑くなってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 熱帯夜になっていないだけまだましな様な気がします。
 

新刊
・時雨沢恵一      『SAO.A GGO Ⅴ』            ☆4
・葵せきな        『ゲーマーズ 5』              ☆4
・丸戸史明        『冴えない彼女の育て方 10』      ☆3.5
・末次由紀        『ちはやふる 32』             ☆3.5

既刊
・内藤了         『AID』                     ☆3
・――           『LEAK』                    ☆3
・飛浩隆         『象られた力』                 ☆4
・乙一          『夏と花火と私の死体』            ☆3
・山白朝子       『エンブリヲ奇譚』               ☆4
・古野まほろ      『群衆リドル Yの悲劇’93』         ☆2.5
・土屋賢二       『汝みずからを笑え』              ☆3
・神林長平       『あなたの魂に安らぎあれ』          ☆3
・A. C. クラーク     『都市と星』                   ☆3


感想

 『GGO』
 「ビトレイヤーズ・チョイス編」の完結巻です。ピトさんとの死闘再び、でしたが、前回ほどの激闘と言うか死闘ではありませんでしたね。ピトさんから憑き物が落ちてたからかな。
 このシリーズ、時雨沢さんが楽しんで書けているようで、読んでいて楽しいので次も出るとうれしいです。

 『ゲーマーズ ゲーマーズと全滅ゲームオーバー』
 こじらせ系ラブコメです。いやぁ、今回も面白かった。続きが気になる惹きで終わってくれていて…。
 内容的には、サブタイトルに偽りなしw はてさて、彼らはどう落ち着くのでしょうか。そろそろ話に動きが欲しいところですが。
 
 『冴えカノ』
 今回は水着サービス回かと思わせながら(口絵)の、詩羽先輩凹み回。 前回の『Girl's Side 2』は、エリリと恵回だったから順当ですかね。 ただもう少し合宿感を出していてほしかったです。

 『ちはやふる』
 最後のインターハイ、団体戦の終わりと個人戦まで。最近の巻では、一試合一試合に割かれるページが少なくて、試合を楽しみづらくなっているのが気になりますね。折角の3年生の大会なのに、もったいない

 『AID』、『LEAK』
 実写ドラマ始まりましたね。とは言え、ドラマは観ていないのですが(;´Д`) 話の展開は大体毎回同じなのですが、事件が面白くて読んでます。 なんだか主人公が、『24』のジャック・バウアー化してませんか(関係者を不幸にする方向でw)。

 『象られた力』
 『グラン・ヴァカンス』、『ラギット・ガール』の作者さんの、SF短編集。
 やっぱり飛さんの作品は面白いですね。 やっと読めました。
 今作は、4つの中短編が入っています。 おススメは、かたちとちからを巡る相克の物語である表題作の「象られた力」、不思議な双子の天才ピアニストに見え隠れする生と死の影の物語「デュオ」

 『夏と花火~』
 今更、乙一のデビュー作を読んでみました。『GOTH』以外はまともに読んでいなかったりしますw 『ZOO』は映画化されたものを見たかな。 言わずと知れた有名デビュー作ですが、さすが物語の見せ方がうまいですね。

 『エンブリヲ奇譚』
 乙一の別名義作品。 ホラーと言うより、怪談奇譚集。 話が面白く、読んでいるとどんどん惹き込まれます。短編作品9編なのですが、それぞれしっかりした作品で、大満足。 早く次回作であるところの『私のサイクロプス』が文庫にならないかなぁ…w。

 『群衆リドル』
 古野まほろによる有栖川有栖オマージュ作品。 元は、『Yの悲劇’88』になるのかな。 クローズドサークル、見立て殺人と王道のミステリー作品。「天帝シリーズ」とは、人間関係が交錯している同一世界作品らしいのですが、あちらほど衒学趣味に走っておらず、読みやすさはこちらの方が上です。 ミステリーとしては、そこそこでしょうか。結末が微妙でなければ、よかったのですが。

 『汝みずからを笑え』
 土屋先生の例のエッセイ。6作目。

 『あなたの魂に~』
 火星を舞台にした、人間とアンドロイドの抗争・相克を描くSF作品。三部作の第一作。
 『雪風』シリーズとは違った作風の作品で、こちらはこちらで楽しめました。と言うより、個人的にはこちらの方が好きですね。テーマとしては両者ともに相通じるものがあるんですが。

 『都市と星』
 あさのあつこ『No.6』などを思い出しました。
 個人的には、中盤までの、都市からの脱出とそこでの冒険のくだりまでが好きでしたが、その後の「第二の脱出」あたりと以降の展開は正直微妙でした。到着点(結末)は良いのですが、そこに至る過程が余計な回り道に思えました。
 次は『楽園の泉』でも読もうかな。


 そう言えば、『ベルセルク』の新刊も出てましたね。『Bastard』はいつ出るんでしょうか……。
 明日(7/23)は、『櫻子さん~』、『ONE』(藤堂比奈子シリーズ)の新刊が発売になりますね。そちらの紹介はまた後日になりますが。

 では、『バケモノの子』を観ますw ノシ
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新海誠『君の名は。』他感想

 暑いですね(;´Д`) 今日セミの鳴き声らしきものを聞きました……梅雨?
 それでは今回の分の紹介です。

新刊
・新海誠        『君の名は。』              ☆3.5
・相沢沙呼       『小説の神様』               ☆3.5
・森博嗣        『風は海を渡るのか』          ☆3
・高木敦史       『鉢町あかねは壁がある』       ☆3

既刊
・篠田真由美     『綺羅の棺』               ☆3
・辻村美月       『凍りのくじら』              ☆3
・綾辻行人       『暗闇の囁き』              ☆3
・坂口安吾       『不連続殺人事件』           ☆4
・小笠原慧       『DZ』                    ☆3
・日下部羊       『無痛』                  ☆3
・池上永一       『僕のキャノン』              ☆3.5
・島田荘司       『アトポス』                ☆3
・山本弘        『シュレーディンガーのチョコパフェ』  ☆3
・土屋賢二       『ツチヤの軽はずみ』          ☆3.5
・J. P. ホーガン    『ガニメデの優しい巨人』        ☆4
・P. ルメートル     『その女アレックス』           ☆3

感想

 『君の名は。』
 新海監督の今年8月26日公開予定の新作アニメの小説版です。YouTubeなどに予告編があります。 夢の中での体と心の入れ替わりを契機とした、二人の高校生の恋物語です。SF要素ありで、どちらかと言うと初期の頃の作品の雰囲気を感じました。小説では描き切れていない部分もあったので、アニメ作品も楽しみです。

 『小説の神様』
 志賀直哉の話、ではない。 高校生小説家の主人公と同じく高校生小説家の女の子の「作家」であることを巡る青春小説。作家としての書くことを巡る種々の葛藤が生々しく描写されていて、お仕事小説でもある。レヴューを書くことも考えさせられる。話は変わるが、「酉乃シリーズ」の続編を読みたいですw

 『風は海を渡るのか』
 Wシリーズの最新刊。徐々に核心に踏み入り始めている感じですかね。意識とは、心とは何かと言った思弁も面白い。あのでかい顔はやっぱりデボラなのかな?(次巻タイトルは、『デボラ、眠っているのか?』の予定だそう)

 『鉢町あかね~』

 過去の遺恨から主人公への顔バレ厳禁な名探偵ヒロインによる学園ミステリー。小編4編。日常の謎がメイン。 個人的には前作(?)『演奏しない軽音楽部~』の方が面白く読めた。ただ、キャラクターは魅力的で楽しめた作品。

 『綺羅の棺』
 シリーズ内の読み忘れ。ジェフリー・トーマスの失踪の謎をメインに据えたストーリー。ボタンの掛け違いと言うか、タイミングの悪さが読んだ悲劇。 同時期に発売された有栖川有栖『マレー鉄道の謎』と舞台を同じくしているのですが、あとがきでお互い謝罪しているのが面白かった。こういうこともあるんですねぇw

 『凍りのくじら』

 ドラえもんの道具をガジェットにした、おもしろい構成の作品。それぞれの道具の特徴を生かした個々の話も面白く、全体を通したヒロインの成長物語と言うストーリーもよかった。難点は、最後のオチかな

 『暗黒の囁き』
 前回紹介し忘れていました(;^ω^) サスペンスホラー作品「囁きシリーズ」の第二作。 一作目の『緋色の囁き』よりもこちらの方が個人的には楽しめた。

 『不連続殺人事件』
 有名作品。坂口安吾に推理小説のイメージがなかったので、名ばかりの有名作かと思いきや、予想外の面白さ。 本格を名乗ってもいいのではと言うぐらいのしっかりした推理もの。 トリックは大掛かりではないが、意表を突いてくる。

 『DZ』
 サイエンスミステリー、医療ミステリーというよりは、高野和明『ジェノサイド』に近い。『ジェノサイド』から、アクション部分を無くして、医療部分をツッコんだらこの作品になる、かも。 サイエンス部分は非常に興味深く読め、クライマックスに向けて見事に収束していくストーリーは見事。 一方、ヒロインの終盤での振る舞いに違和感を覚える。

 『無痛』
 こちらは普通の医療ミステリー。刑法39条について考えさせられるが、もうひと押し欲しかったかな。ミステリーとしては、主人公が推理を働かせるわけでもなく、特殊能力であれこれ指摘するだけで面白さはない。医療知識を得るにはいいかもしれない…。

 『ぼくのキャノン』
 いつもの沖縄ファンタジー小説です。今回はズッコケ三人組の様な三人組の子供たちが主人公の冒険小説でもあるかな。マジック・リアリズムの傑作、と言う紹介文は間違っていませんね。池上さんの本に出てくるオバァたちが、いつも魅力的で、読んで楽しめる所が好きです。

 『アトポス』
 事件そのものよりも、前日譚が長いという異色の作品。分量のみならず内容の濃さも、頭でっかち。事件及び謎解きは、あまり面白いとは思えなかった。

 『シュレーディンガー~』
 SF短編集。7編所収。 「バイオシップ・ハンター」、「メデューサの呪文」がおススメ。表題作含めて、他の作品はアクが強いというか、あまり面白さを感じなかった。SFらしさが薄いというか、主人公の独白が多くを占めているが、浸っている感じが強くて……。

 『ツチヤの軽はずみ』
 土屋先生のエッセイ第4弾。『文春』連載分をまとめたものらしく、エッセイ一本づつの分量は短め。相変わらずの土屋節で、笑える哲学エッセイ(?)です。

 『ガニメデ~』
 『星を継ぐもの』の続編。前作で明らかにならなかった謎が、ガニメアンその人たちによって明らかにされる。ガニメアンがいい奴ら過ぎて、最後のシーンが辛いですw 相変わらずのアイデアの奔流と、その面白さが目を惹きますね。 ガニメアンたちは『ガリバー旅行記』フウイヌムに似てますね。

 『アレックス』
 一時期話題になっていましたが、そこまで面白いと感じなかった。事件が二転三転していく展開の面白さと、視点の切り替えによる構成の面白さはあるが、ミステリー作品として面白いかと聞かれると正直微妙です。展開のスピードに押されて、ストーリーが間延びしている印象。


 今回はこんなところです。
 それではまた、次回ノシ ウインブルドンを見ながら、読書している今日この頃です。
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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