似鳥鶏 『家庭用事件』他感想

 少し遅くなりましたが、今回の分の紹介です。


新刊
・似鳥鶏     『家庭用事件』              ☆3.5
・森博嗣     『神様が殺してくれる』         ☆3
・B.J. ベイリー  『カエアンの聖衣』           ☆3.5

既刊
・浅葉なつ    『神様の御用人』            ☆2.5
・円城塔     『道化師の蝶』              ☆3.5
・佐藤青南    『ブラック・コール』           ☆3.5
・内藤了     『ON』                   ☆3.5
・――       『CUT』                  ☆3
・殊能将之    『ハサミ男』               ☆4
・夢枕獏     『陰陽師 天鼓ノ巻』          ☆3.5
・――       『陰陽師 酔月ノ巻』          ☆3.5

・葵せきな    『ゲーマーズ 1∼4』(ラノベ)     ☆4


感想

 『家庭用事件』
 「市立高校シリーズ」の新刊です。他に動物園シリーズとか、戦力外捜査官シリーズとか、別シリーズが立ち上がっていたので、もう出ないのかと思ってました。
 葉山君と柳瀬さんのほのぼの探偵話がやっぱりいいですねぇ。伊神さんは相変わらず、キレキレですが……。正直チョット微妙なぐらい、キレ者過ぎです。
 後半の数編が、いつになく妙に社会的だったのが若干気になりました。
 が、何より、個人的には表紙絵を変えたことに納得がいきません。この先のメディアミックスを見据えたのか(なぜアニメ寄りに)? 

 『神様が殺してくれる』
 森さんの新刊(文庫化)。
 内容は、これまでの森ミステリとはちょっと違う雰囲気。主人公の一人称視点で書かれている、半ば私小説のような体裁だからでしょうね。ミステリーとしては、最後まで読んで見て面白さが分かるタイプの作品ですので、萩尾望都さんの解説は本文読了後に読まれることをお勧めします。

 『カエアンの聖衣』
 SF。 復刊作品。
 「服は人なり」という哲学により、服装によって人間の人格どころか、素質までも定義されてしまう世界。服と人間の関係の主従逆転の発想が面白い作品。
 『キルラキル』のネタ元らしい(巻末に、脚本の中島かずきの解説あり)。そちらの作品のファンの方は、割と楽しめるかと。

 『神様の御用人』
 人生浪人中の主人公が、ひょんなことから神様たちの御用を聞いて回る役目を仰せつかり、相棒のキツネと御用を解決していく中で成長していく物語。
 とまあ、内容的にはよくあるタイプの作品でしたが、日本の神様が関わってくるのが面白かったかなと言う作品。

 『道化師の蝶』
 芥川賞受賞作。 表題作と『松ノ枝の記』二編。 『SELF-REFERENCE ENGINE』を思い出した。

 『ブラック・コール』
 シリーズ第二弾。
 前作で匂わされていた恩師殺害犯との直接対決あり。だが、割とあっさり決着がつく。あっさりしすぎて、絵麻の恩師殺害事件の凄惨さとの落差がすごい。例の「ゆうちゃん事件」モチーフの事件が面白かったw
 
 『ハサミ男』
 面白かった。
 連続殺人鬼ハサミ男が、次なる犠牲者を決めて行動確認を続けるが、その矢先、自分の手口を真似て殺害されているターゲットを発見、「犯人探し」をするという、異色の作品。
 真犯人による模倣犯探し。ハサミ男による犯人探しのサスペンスチックな面白さが光る。ハサミ男の自殺願望の強さには辟易しないこともないが、それも作品に色を添えている。

 『ON』、『CUT』
 角川ホラー文庫に入っているが、普通にミステリー。ただ若干エグい 『プラ・バロック』や『アンフェア』のような純粋な女刑事ものというよりは、『ケイゾク』、『SPEC』の系統。 アイデアと物語の展開が面白い作品。

 『陰陽師』
 実は間に『醍醐ノ巻』が入るのですが、未読。 これで最新刊まで追いついたかな。

 『ゲーマーズ』
 久々にこんなに面白いラブコメ作品読みました。
 ラブもコメディもしっかり描かれていて、笑えるし、ニヤニヤできますw 主人公たちの勘違いスキルと言うか、すれ違いスキルがすごい。 あ、ゲームの話もありますよ。
 ちょっと前から気にはなっていたのですが、試しに一巻を読んでみたら面白かったので一気買いしました。早く次出ないかなぁ。



 『やがて君になる』と言うコミックが気になっているこの頃。買うべきか買わざるべきか。読んでみたら、割と好きでしたが。今なら、電撃コミックNEXTのHPで第1話~4話まで読めます。
 ではノシ
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