筒井康隆 『ビアンカ・オバースタディ』他 感想

 最近暑いですね(´・ω・`)  寒いのよりは好きなんですが、暑すぎるのもそれはそれで……。
 それでは、今回の分の紹介です。


新刊
・筒井康隆       『ビアンカ・オバースタディ』(ラノベ??)        ☆3.5
・森橋ビンゴ      『この恋と、その未来。』(ラノベ)             ☆2.5

既刊
・土屋賢二       『我大いに笑う、ゆえにわれ笑う』            ☆3.5
・有栖川有栖      『月光ゲーム Yの悲劇 ’88』               ☆3.5
・樋口有介       『探偵は今夜も憂鬱』                    ☆3.5
・森博嗣        『女王の百年密室』                     ☆3.5
・高木敦史       『演奏しない軽音部と4枚のCD』             ☆3.5
・円城塔        『後藤さんのこと』                      ☆3.5


感想
 『ビアンカ~』
 「筒井康隆がラノベを書いた」という謳い文句で紹介されていたので、買ってみた。
 「ラノベ風」ではあったけれど、ラノベではないですね。筒井節全開で、ラノベというか「ラノベ風刺小説」ですかね。あくまでも筒井作品の内の一作品、と言うことで購入した方がよいかと。 「いとうのいぢ」のイラストにつられた人は、術中にはまっているのではないか…。
 「ウブメ効果」が個人的には受けたw

 『この恋~』

 シリーズ打ち切り。の割に、完結していないで終わりました(あくまで『ファミ通文庫』というレーベル内での話。いつかどこかで続編を発表するかもしれないそうな[あとがきより])。
 今巻でも主人公君の迷走ぶりが、目にあまりますね。途中から開き直ってるし……、あんなことするし。 序盤は面白かったのですが、最近は微妙でした。打ち切りも含めて残念です。

 『われ大いに笑う~』

 土屋先生の爆笑エッセイの続編です。今後も追いかけていく予定。三巻目まで購入済み。

 『月光ゲーム』
 未読だった、有栖川有栖のデビュー作。江上さんシリーズの第一作。
 やはりデビュー作と言うことで作品に「若さ」が感じられますが、それはそれでいいですね。実は個人的には、クローズドサークルになる理由が突拍子もないように感じられてこれまで読んでいなかったのですが、読んでみるとそこまで違和感はなかったです。火山噴火でクローズドサークル状態に置かれるて……。

 『探偵は今夜も憂鬱』
 柚木シリーズ第三弾。今作は短編集。 「光の憂鬱」が個人的にはおススメ。 いつも通り、犯人当てを楽しむより登場人物と話を楽しむ系。 続編が見当たらないので、しばらく停滞かも。

 『女王の百年密室』
 森さんの別シリーズ(?)ミステリー。 現在「講談社タイガ」で発表中のWシリーズとの繋がりがうかがえて、その点でも楽しめた。続編があるようなので、そちらも読んでみようかしら。
 内容は取り立てておもしろいミステリーではないが、SFチックな作品としては楽しめる。Wシリーズと同系統。

 『演奏しない~』
 ライトミステリー連作短編集。音楽やミュージシャンの知識がなくても楽しめます。あればより楽しめるのかもしれませんが。
 デビュー作『菜々子さんの戯曲』(ラノベです)が割と好きだったことを思い出しました。両作品の作者が同じだということは、読んだ後に判明w  『菜々子さんの戯曲 Nの悲劇と縛られた僕』『~ 小悪魔と盤上の12人』もおススメです。ラノベだからと言わず、読んでみてください。

 『後藤さんのこと』
 表題の「後藤さんのこと」と「the history of decline and fall of the galactic empire」がおススメ。 文庫になっているのだと、後は『バナナ剥きにうってつけの日』が残ってるかな。
 円城塔さんの作品の発想の豊かさと面白さはすごいのですが、言い回しが時々くどいのが難点ですね。


 『旋舞の千年都市』(だったかな?)というSFがちょっと気になっているところ。
 『ぼくらはみんな河合荘 8』(新刊)が楽しみ。予定日当日発売にならない地方はつらいよ…(´・ω・`)
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藤井太洋 『オービタル・クラウド』 他感想

 今回の分の感想です。

新刊
・藤井太洋          『オービタル・クラウド 上・下』            ☆3.5
・森博嗣            『χの悲劇』                       ☆3.5

・佐島勤           『魔法科高校の劣等生SS』               ☆3
・三雲岳斗          『ストライク・ザ・ブラッド 15』              ☆3
・入間人間          『安達としまむら 6』                   ☆3.5
・大森藤ノ          『ダンジョンに出合い~ 10』              ☆3

既刊
・麻見和史          『蟻の階段 警視庁殺人分析班』           ☆3
・沼昭三            『家畜人ヤプー 1』                    ☆3.5
・土屋賢二          『われ笑う、ゆえにわれあり』              ☆4

・中谷鳰           『やがて君になる 1,2』(コミック)           ☆3.5



感想
 『オービタル・クラウド』
 スペーステロ防止に奔走する、テクノスリラーSF
 打ち上げロケットの不審な挙動に気づいたことから、国際的な謀略に巻き込まれていく不運な日本人が主人公。話としては、テンポもよく、発生する事態にも割と無理もなく、楽しめます。
 ただ、難点は、主人公コンビの事態への関わり方が、都合が良すぎるきらいがあることでしょうか。ツッコみたくなることが、時々ありました。アメリカ=能力主義を表現したいというのもあるんでしょうが、やりすぎなような気が・・・。
 などなど、ちょっとしたツッコみどころはあります。ストーリーそのものの真新しさと言うものはありませんが、細部まで入念に構成されているので、楽しく読めると思います。

 『χの悲劇』(ソフトカバー)
 「Xの悲劇」ではなく、「χ(かい:ギリシア語)の悲劇」です。
 今回は、久々登場な感じもする島田さんが主人公でした。他のGシリーズとは少し毛色が違いました。
 島田さん、『すべてがFになる』以来のご活躍、と言うか大活躍でした(他作品にちょくちょく出てきてはいましたけど)。彼女のハッカー、エンジニアとしての腕がいかんなく発揮されておりました。ストーリーの背骨である事件自体は、特に衝撃的でも、解決にわくわくすることもないのですが、周りで起こる諸事に驚きます。後は、読んでのお楽しみです。

 『劣等生SS』
 13巻「スティープルチュース編」の、裏側のストーリーメインの短編集。なぜ今更…。 幹比古の話が面白かったですかね。

 『ストブラ』
 聖殲編終了。 ぽっと出の某議長さん戦、いらないのでは…。例の彼との最終決戦的なもの一本でよかったんではないかと個人的には思ったり。名実ともに第四の真祖になったわけで、次巻以降どうなるのでしょうか。

 『安達としまむら』
 しまむらと暴走気味な安達さん、ここにきて二人の関係に大変化が。ようやく本来の目的、「ゆるっとした百合」に戻るのか?

 『ダンまち』
 9巻からの「ゼノス編」完結でしたが、ごちゃごちゃしてましたねぇ。
 面白くないとは言いませんが、脇道、割と食傷気味です。春姫あたりから、変ですよね。普通にダンジョン攻略に戻って欲しい、と言うのが本音でしょうか。でも、この終わり方だと次巻以降も後を引くだろうなぁ。

 『蟻の階段』
 ミステリー。『石の繭』の続編です。捜査が進むにつれて二転三転する事件の様相が刺激的で、面白かった。前作はあまり好きではなかったが、今作は良かった。

 『ヤプー』
 有名作にも拘らず、読んだことがなかったので読んでみた。
 すごいですね、色々と。ここまで自虐的になれるのかと言うか、想像力たくましくできるのかと驚かされる。この先もっとすごいことになるようだが…。 自虐の中にも社会風刺が感じられなくもないような。
 ※※スカ○○など、過激なSM描写あり、注意※※

 『われ笑う~』
 土屋先生のエッセイ集、第一巻。 笑えるエッセイ集。遠藤周作のエッセイに通じるものあり。 本書の「はじめに」を読んでクスリと出来たなら、読んでも楽しめます(体験談w)。 ヒネクレぶりが良い。

 『やがて君になる』
 百合もの。 前回気になると書きましたが、購入しました。
 「恋が分からない」主人公と、カッコいい先輩(女子)との恋愛模様です。一筋縄ではいかなさそうなところが良いですね。興味がある方は、ウェブ上で試し読みしてみてくださいね。


 この間のGW中のブックオフのセールで購入した本がいくつかありますが、まだあまり読めてません。次はそれらの消化がメインかなぁ。
 『ぼくらはみんな河合荘』新刊が今月末に出るそうなので、それが楽しみです。

似鳥鶏 『家庭用事件』他感想

 少し遅くなりましたが、今回の分の紹介です。


新刊
・似鳥鶏     『家庭用事件』              ☆3.5
・森博嗣     『神様が殺してくれる』         ☆3
・B.J. ベイリー  『カエアンの聖衣』           ☆3.5

既刊
・浅葉なつ    『神様の御用人』            ☆2.5
・円城塔     『道化師の蝶』              ☆3.5
・佐藤青南    『ブラック・コール』           ☆3.5
・内藤了     『ON』                   ☆3.5
・――       『CUT』                  ☆3
・殊能将之    『ハサミ男』               ☆4
・夢枕獏     『陰陽師 天鼓ノ巻』          ☆3.5
・――       『陰陽師 酔月ノ巻』          ☆3.5

・葵せきな    『ゲーマーズ 1∼4』(ラノベ)     ☆4


感想

 『家庭用事件』
 「市立高校シリーズ」の新刊です。他に動物園シリーズとか、戦力外捜査官シリーズとか、別シリーズが立ち上がっていたので、もう出ないのかと思ってました。
 葉山君と柳瀬さんのほのぼの探偵話がやっぱりいいですねぇ。伊神さんは相変わらず、キレキレですが……。正直チョット微妙なぐらい、キレ者過ぎです。
 後半の数編が、いつになく妙に社会的だったのが若干気になりました。
 が、何より、個人的には表紙絵を変えたことに納得がいきません。この先のメディアミックスを見据えたのか(なぜアニメ寄りに)? 

 『神様が殺してくれる』
 森さんの新刊(文庫化)。
 内容は、これまでの森ミステリとはちょっと違う雰囲気。主人公の一人称視点で書かれている、半ば私小説のような体裁だからでしょうね。ミステリーとしては、最後まで読んで見て面白さが分かるタイプの作品ですので、萩尾望都さんの解説は本文読了後に読まれることをお勧めします。

 『カエアンの聖衣』
 SF。 復刊作品。
 「服は人なり」という哲学により、服装によって人間の人格どころか、素質までも定義されてしまう世界。服と人間の関係の主従逆転の発想が面白い作品。
 『キルラキル』のネタ元らしい(巻末に、脚本の中島かずきの解説あり)。そちらの作品のファンの方は、割と楽しめるかと。

 『神様の御用人』
 人生浪人中の主人公が、ひょんなことから神様たちの御用を聞いて回る役目を仰せつかり、相棒のキツネと御用を解決していく中で成長していく物語。
 とまあ、内容的にはよくあるタイプの作品でしたが、日本の神様が関わってくるのが面白かったかなと言う作品。

 『道化師の蝶』
 芥川賞受賞作。 表題作と『松ノ枝の記』二編。 『SELF-REFERENCE ENGINE』を思い出した。

 『ブラック・コール』
 シリーズ第二弾。
 前作で匂わされていた恩師殺害犯との直接対決あり。だが、割とあっさり決着がつく。あっさりしすぎて、絵麻の恩師殺害事件の凄惨さとの落差がすごい。例の「ゆうちゃん事件」モチーフの事件が面白かったw
 
 『ハサミ男』
 面白かった。
 連続殺人鬼ハサミ男が、次なる犠牲者を決めて行動確認を続けるが、その矢先、自分の手口を真似て殺害されているターゲットを発見、「犯人探し」をするという、異色の作品。
 真犯人による模倣犯探し。ハサミ男による犯人探しのサスペンスチックな面白さが光る。ハサミ男の自殺願望の強さには辟易しないこともないが、それも作品に色を添えている。

 『ON』、『CUT』
 角川ホラー文庫に入っているが、普通にミステリー。ただ若干エグい 『プラ・バロック』や『アンフェア』のような純粋な女刑事ものというよりは、『ケイゾク』、『SPEC』の系統。 アイデアと物語の展開が面白い作品。

 『陰陽師』
 実は間に『醍醐ノ巻』が入るのですが、未読。 これで最新刊まで追いついたかな。

 『ゲーマーズ』
 久々にこんなに面白いラブコメ作品読みました。
 ラブもコメディもしっかり描かれていて、笑えるし、ニヤニヤできますw 主人公たちの勘違いスキルと言うか、すれ違いスキルがすごい。 あ、ゲームの話もありますよ。
 ちょっと前から気にはなっていたのですが、試しに一巻を読んでみたら面白かったので一気買いしました。早く次出ないかなぁ。



 『やがて君になる』と言うコミックが気になっているこの頃。買うべきか買わざるべきか。読んでみたら、割と好きでしたが。今なら、電撃コミックNEXTのHPで第1話~4話まで読めます。
 ではノシ
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