誉田哲也『武士道シックスティーン』他感想

 今年は全く冬らしくない冬ですね…。雪降らないんじゃないだろうかと思っています。
 それでは今回の分の紹介です。


・誉田哲也     『武士道シックスティーン』             ☆4
・――        『武士道セブンティーン』
・――        『武士道エイティーン』
・宮部みゆき    『魔術はささやく』                  ☆3.5
・夢枕獏       『陰陽師 瀧夜叉姫 上・下』            ☆3.5
・池上永一     『レキオス』                      ☆3.5
・乾石智子     『夜の写本師』                    ☆3.5
・市田和樹     『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』    ☆3
・三津田信三    『ついてくるもの』                   ☆3
・化野燐      『葬神記』                        ☆1.5
・――        『鬼神曲』                        (☆1.5
・汀こるもの    『パラダイス・クローズド』               ☆2



感想
 『武士道~』
 これまで誉田さんの作品を読んだのが、警察小説ばかりだったので今まで読まずにいた作品。読んでみて後悔。どうしてもっと早くに読まなかったのか!と なので、続編までさっそく購入しました。『ジェネレーション』はまだ。
 剣道部を舞台にした、真っ向勝負の青春部活小説です。
 なにより、主人公の二人の女の子たちがいい。天然ほわほわ沙織と、武蔵を心の師とする時代錯誤系剣士・香織。二人の反目とライバルとしての成長、そのどれもがいい。 お堅い刑事ものだけじゃない、誉田さんが読めました。もっと読みたい。

 『魔術~』
 まだ読んでいなかったので。トリックの核心部分には疑問がありますが、現代ものとしてはさすがの宮部節。初版は平成5年だそうですが、今でも普通に読めます。
 ミステリのような謎解き犯人当てというよりは、事件を通じて人を見る、社会を見るタイプのサスペンス作品でした。

 『瀧夜叉姫』
 平将門に題をとった長編作品。
 今回は、将門が登場するためか、他の登場人物たちもオールスター勢ぞろいと言った豪勢さでした。将門については承平・天慶の乱で滅ぼされた、後に怨霊になったぐらいしか知識がなかったのですが楽しめました。

 『レキオス』
 面白かった。これより後の作品となる『シャングリラ』を伺わせる構成と展開で、作品世界に引き込まれます。沖縄社会についてのどこか冷めたような描写も好きでした。基地問題についても考えさせられます。
 『シャングリラ』も面白いので、未読の方はぜひ。COP21も無事採択して閉会しましたし、温暖化問題を考えては?w

 『夜の写本師』
 復讐譚がメインテーマなので全体的に陰鬱としたトーンになりがちですが、そこまで鬱屈とせずに済みました。「魔法使いならざる魔法使い、「夜の写本師」」という設定の妙や主人公を取り巻く運命、そういったガジェットの面白さもあります。ただ、全編が復讐譚でしかなかったことが少し残念でした。

 『天才ハッカー~』
 初めての作者さんでした。ハッカー、正義の味方(ねずみ小僧的な)という二つの要素に興味を持ったので購入。
 不思議な魅力のヒロイン・安部響子と、スピーディーな展開で息もつかせないストーリが楽しい良作品でした。ライトなキャラミスとしておススメできる作品。
 ただ、ヒロインの動機がよくわからないことと、警察のある人間の人間性に引くことがマイナスw

 『ついてくるもの』
 シリーズ外のホラー短編集。収録作は、6編。
 「夢の家」「ついてくるもの」がおすすめ。てか、怖かったです。一編、刀城言耶が登場する作品があります。

 『葬神記』、『鬼神曲』、『パラダイス~』
 読んでいて苦痛になって来たので、途中で放棄した作品たちです。
 『葬神記』は登場人物たち(モブも含む)のクズ人間さに嫌悪感を抱かざるを得ませんでした。考古学と探偵という骨格は興味深かったのですが、キャラクターのせいで放棄。続編は読まずに放棄。 『パラダイス~』は、合わなかったので途中でやめました。
 一応、どちらも我慢して7割ぐらいは読んだのですが、どうしてもその後を読む気になりませんでした。 108円でよかった。

 来週の小川一水『天冥の標Ⅸ ヒトであるヒトとないヒトと』が楽しみです。
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