『この恋とその未来 二年目春夏』他感想

 それでは今回の分の感想です。


・森橋ビンゴ       『この恋とその未来――二年目春夏――』       ☆2.5

・夢枕獏         『キマイラ』 1、2                        ☆3
・織森きょうや      『記憶屋』                           ☆3
・野崎まど        『バビロンⅠ ――女――』                ☆4
・河野裕         『つれづれ北野坂探偵舎』                 ☆2.5

・夢枕獏         『闇狩り師』 1、2
・ヴァーリィ、J.      『汝、コンピューターの夢 <八世界>短編集Ⅰ』
・荒俣宏         『レックス・ムンディ』
・坂木司         『青空の卵』



 『この恋~』の新刊です。
 表紙につられて買うと痛い目を見ますよ……。 今回はいつか来るべきものがやってきた、という感じ。
 それにしたって、今回は主人公のダメっぷりがひどい。もうすこしぐらいうまく立ち回れただろうと。あと、終盤で話を詰め込みすぎです。未来と主人公の周辺だけでよかったのに……あの人のあれはないわ~。
 話は相変わらずしっかり描かれているのですが、内容が好きになれなかったのでこの評価

 『キマイラ』、読みました。
 伝奇物の走り、という感じですか。細切れで複数巻(現時点で15巻ぐらい)刊行されているので、追いかけるかは分かりません。「生涯小説」という作りだそうなので、追いかけないと本当の評価はできなさそうですが。
 個人的には、似た設定の『闇狩り師』の方が好きです。まぁ、『闇狩り師』の方は「肉弾拝み屋」ですがw

 『記憶屋』は、角川ホラー文庫の今月の新刊。
 出会うと記憶を消してくれるという怪人の都市伝説をテーマにした、ホラーミステリー。 帯の「感動した」、「涙が止まらない」的な煽り文句は誇大広告だと思いました(´・ω・`) ちっとも泣けません……、冒頭の先輩との話が悲しいなと思えたぐらい。
 個人的にはミステリー部分、記憶屋という怪人を追う部分は楽しめました。次巻があるらしいのですが、この終わり方でどう続けるのか気になりますね。

 『バビロン』は、新レーベル講談社タイガ文庫の新刊。
 とある製薬会社にまつわる疑獄を中心にした、ミステリー。どこかSFっぽいイメージも。ミステリーとしても面白かったですし、今後の話の展開も非常に気になる作品でした。今後もどんな景色を見せてくれるのか楽しみです。
 野崎作品は、個人的には割と合う合わないがあり、食指が動かないことも多々ありますが、今作は好きでした。

 『つれづれ~』は、百円コーナーにあったので購入。河野作品、新潮nexのものは好きだったので。
 中身はまぁ……、新書で買わなくてよかったと。意外だったのは、オカルトミステリーだったこと。最近の『櫻子さん~』とイメージが被る作品だったこと。念のために言っておきますが、パクリとかではなく話の雰囲気が似ているように感じたということです。
 特に面白みが感じられなかったかな。他の作品にはある、この作者さんの良さ・雰囲気が消えているように思いました。


 下の方の4冊、『闇狩り師 1』の他は、まだ読んでいません。
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櫛木理宇 『ホーンテッドキャンパス』他感想

 今回の分の紹介です。



・櫛木理宇      『ホーンテッドキャンパス この子の七つのお祝いに』   ☆3
・三島由紀夫     『仮面の告白』                          ☆4.5
・小田雅久仁     『本にだって雄と雌があります』                ☆4.5
・森博嗣        『ジグβは神ですか』                      ☆3.5
・――         『彼女は一人で歩くのか?』                   ☆3
・結城充孝      『エコイック・メモリ』                       ☆3
・野崎まど       『バビロンⅠ―女―』
・夢枕獏        『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 1~4』           ☆4.5
・――         『幻獣少年キマイラ』




 『ホーンテッド~』シリーズ初長編。間延びするでもなく、テンポよく話が進んで読みやすかったです。
 が、舞台設定がどうにもこうにも、現実離れしていて、これまでのシリーズものほどの面白さは感じませんでした。「ある程度現実に足を置いた怪談」というスタンスが崩れています。ホラーファンタジー。悪しざまに言えばご都合主義的な舞台。
 実写映画化されるそうですが、個人的には期待薄。原作がどうのではないのですが……。

 『仮面の告白』
 未読だったので、今更ですが読みました。代表作の一つとされているだけあって、面白かったです。感想は他の方々がたくさん書かれているだろう作品ですので、記さないでおきます。 

 『本にだって~』
 最高でした。これは面白い。森見さんが帯で「傑作」と謳っていたのも納得。森見作品が好きな方にはハマるかと思います。
 本に翻弄されたある一族の年代記。主人公、與次郎のキャラが最高に面白い。ハチャメチャ。まさに口から生まれて来たかのような人間。深いようで深くない謎の言動で読者を惑わします。
 本好きには楽しめる作品。おススメです。

 『ジグβ』、『彼女は~』
 『ジグβ』の方は、ノベルス版で既に読んでましたw Gシリーズもそろそろ佳境でしょうか。
 『彼女は一人で歩くのか?』、新レーベル創刊第一弾として始まったWシリーズの第一作。異色の、未来世界を舞台にしたSF。シリーズ序盤の為か、物語はそれほど動いていない印象。これからどうなるのか楽しみです。『四季 冬』みたいな感じか?

 『エコイック・メモリ』
 シリーズ第二弾。割とよかったのですが、前作のインパクトが強かったせいか、前作と同じ作品に見えてしまう。事件が違うだけのような印象も。前作で受けた、どこかチグハグな印象もそのままです。
 メインの部分、刑事もの・ミステリー部分は普通に面白かったので、今後に期待です。

 『沙門空海~』
 面白かった。結局前回の紹介時に言ったように、一気に全巻読破しました(;^ω^)
 複雑に錯綜した人間関係と展開される人間ドラマ、登場キャラクター、舞台となる唐代の中国。どれも面白かった。文章もクドクはなく、しかし深くて面白い。 物語のクライマックスの場面が、とても美しく印象的。
 ただ最後、櫛の歯が欠けるようにあれよあれよと人がいなくなったのが残念だったかな。
 この作品がとても面白かったので、『キマイラ』を買ってみた次第。面白いといい。


 『バビロン』は、これから読みます。
 『汝、コンピューターの夢』が気になっているところです。

『ダンまち 外伝5』他感想

 少し間が空いてしまい、スミマセン。
 それでは今回の分の紹介です。


・瀬名秀明     『BRAIN VALLEY 上・下』        ☆3
・――        『デカルトの密室』             ☆3.5
・六冬和生     『みずは無限』               ☆3.5
・小林めぐみ    『回帰祭』                  ☆3
・結城充孝     『プラ・バロック』              ☆4
・小田雅久仁    『本にだって雄と雌があります』
・森博嗣       『ジグβは神ですか』
・夢枕獏       『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』

・大森藤ノ      『ダンジョンに出合いを~ 外伝5』        ☆3.5
・末次由紀     『ちはやふる 29』              ☆3.5



 『ブレイン・バレー』は、ちょっと好きになれない方向に落着してしまいました。ですのでこの評価です。
 様々な科学的情報・事実を組み合わせて、想像外の方向へと世界を描き出すその手法は面白いと思えました。ただ、オカルト方面への傾倒が見られ、それが作品の科学的姿勢と少々ぶつかっているような気がしました。それを気にしないのであれば、面白いSF作品だと思います。 あと、長い(;´・ω・)

 『デカルトの密室』、こちらは人工知能、ロボットを扱ったSF作品
 純粋にSF的な、ロボット的な話がベースだったのでこちらの方が好きですw ミステリー部分の展開にやや戸惑うことがありましたが、そちらも面白かったです。
 タイトルにもあるように、デカルト哲学がテーマの中心にあるのでその分読むのが大変でしたが(;´・ω・) 

 『回帰祭』もSF作品です。
 地球を脱出した人類の一団が不時着したある惑星の閉鎖都市でのお話。ちょっとした好奇心と恋から始まるアドヴェンチャー。
 設定の妙と、その謎が徐々に明らかにされていくそのテンポのよさで、どんどん読ませてくれます。ただ、ハードSFではなく、ジュヴナイルに分類されるかな。
 個人的には、「喋るウナギ」にひかれて購入w 彼を含め、各キャラクターが魅力的です。

 『みずは無限』は、探査機もののSF。 語弊を覚悟でまとめると、擬人化された探査機もの。「はやぶさ2」とか「ボイジャー」を擬人化したような。正確には、人格転写AI搭載型探査機ということになるでしょうか。
 変な紹介を最初にしてしまいましたが、安心してください、内容はしっかりしたハードSFです。探査機テーマの作品は、それほど読んでいませんが、孤独感・距離感がうまく書かれていて面白いです。
 個人的には、二部までが好きでした(全体は四部構成)。

 『プラ・バロック』、こちらは今年(去年?)ドラマ化された作品らしい。最近ドラマを見てないので、不明(;´・ω・)
 それは置いておいても、非常に面白い刑事ものでした。 誉田さんの「姫川玲子シリーズ」を思わせるような、パワフルな女性が主人公です。新米・女性ということで捜査陣の中で軽く見られ、壁にぶつかる彼女を応援しつつ読むことができます。
 事件そのものも割とインパクトがありますが、その裏に秘められたもの、その表現に上手さを感じました。あれをここに使うのか、みたいな驚きがありました。


 『ダンまち 外伝5』は、原作4、5巻頃の裏側のお話し。
 他はいつもの『ダンまち』。ただし今回はラブコメ回(サービス回)になっているかも。外伝の本筋的な進展は特になく、まったりと楽しめる仕様でした。

 『ちはやふる』は、大会決勝の決着巻。
 最後の全国大会に出場することは叶うのか、運命の決勝でした。今回は、ヒョロくんが表紙でしたが、それに負けないくらい本編でも主役張っていましたね。かっこいいぞ。
 真島母の前回からの突然の登場、及び改心に割と戸惑ってます。あと偲ちゃんは何処へ行こうとしているのか(答えは巻末で)w


 『ジグβ~』、『沙門空海~』、『本にだって~』は、未読です。
 『沙門空海』は一巻途中までですが、非常に面白いです。さっさと全巻読んでしまいそう(;^ω^)
 『ジグβ』、久々の森作品。「×シリーズ」の方は、最近放っているので……。
 『本にだって』は、出た時から気になっていたのですが、今になって購入。迸る森見臭に魅かれましたw


 それではまた。『万物理論』は、置いておかれています。

10/8更新

 今回の分の感想です。


・あさのあつこ      『NO.6 #4~7』                ☆3
・越谷オサム      『陽だまりの彼女』                ☆4.5
・服部まゆみ      『一八八八 切り裂きジャック』         ☆3.5
・――          『この闇と光』                   ☆3
・養老孟司       『涼しい脳味噌』                  ☆3.5
・瀬名秀明       『BRAIN VALLEY 上・下』            ☆3
・小林めぐみ      『回帰祭り』
・イーガン        『万物理論』

・宮原るり        『ぼくらはみんな河合荘 7』           ☆4.5




 『NO.6』、古本があるとそのたびに買い足してきたのも7巻まで来ました。大本の「Ya!文庫(だったかな?)」の中古ではなく、講談社版の薄いやつで集めてます。
 疾走感がある、テンポのいい作品なのですが、一冊一冊が薄いので物足りなさを覚える。内容としては、そこまで薄くないので何とか。まぁ、ローティーン向けレーベルですしね。アニメ化もされたそうですが、そちらの方は見てません。
 結末までもう少しなので、追いかけようと思います。

 『陽だまり~』は、途中で止まっていたのを発見したので再読しました。なんで以前途中でやめたのか……。そう思うくらい良かったです。
 単純な幸せ恋愛小説でなかったからですかね。「あとがき」でも指摘されていましたが、二人の関係が作中でどんどん成長しているし、二人も人間として成長しているからでしょう。お惚気だけをを延々と見せられるわけではないから。
 二人の性格もよかったです。不必要にデフォルメされておらず、等身大の人間という感じ。
 確か以前「彼氏に読んでほしい本No.1」とか煽られてましたが、逆効果だったんじゃ……。敬遠していた方、読んでも大丈夫ですよw
 ただし、人によっては読後感が微妙かもしれません。私もそうでしたが、それでも読んでよかったと思ったので高評価。

 『一八八八~』、タイトル通りかの有名な殺人鬼・切り裂きジャックがテーマの小説です。
 まず読んでいて、見事な時代描写・背景描写に引き込まれます。自分が当時のロンドンの街角にいるかのよう。序盤で、森林太郎、北里柴三郎などの実在の人物、兼当時欧州(この二人はベルリン)にいた人物が出てくることでちょっとしたリアリティを感じ、クスリとさせられました。
 話は、当時欧州に留学していた架空の日本人二人が、ジャックの事件に巻き込まれていくという体裁です。時代的にも『シャーロック・ホームズ』に倣ったのか、趣味人で変人の名探偵と医者(見習い)の助手という組み合わせ。話の背景にある登場人物、関係者はどれも実在の人物であり、ジャック事件に作者なりの回答を提示しています。
 ただし、推理小説としてはちょっと弱いかと。事件は割の背景に通奏低音気味に流れているので。もちろん終盤はその限りではありませんが。

 『この闇~』も服部さん。こちらはゴシックミステリー。
 「見事な大どんでん返し」と帯にはありますが、どちらかというとメビウスの輪的な構造。それまで信じていた足場が崩れていく感じが楽しめます。ますが、……。

 『BRAIN~』は上巻を読み終えたところです。SF。
 データならびに専門用語が多くて読みにくい部分が多々ありますが、この先物語がどう展開していくかが気になりますね。変なオチにだけはならないことを祈ります(´・ω・`)

 『河合荘』、今回はラブコメ回でしたね。終始ニヤニヤしてました。多分傍から見ていたら、だいぶ気味の悪い人間になっていたことでしょうw
 前巻の、あのりっちゃんの表情からどう展開するのか楽しみでしたが、満足です(*'▽') 話はますますにぎやかになりましたが、二人の関係が進展する日は来るのか!w
 りっちゃんの「友達」攻撃は強いね。 がんばれ宇佐くん。



 イーガンはまだ途中です。『回帰祭り』は、面白そうだったので買ってみた冒険作。ジャンルはSF。
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ゆーいち

Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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