木尾士目『Spotted Flower 1』

Spotted Flower 1Spotted Flower 1
(2014/04/25)
木尾 士目

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評価(☆5が満点)
☆2.5

あらすじ
 社会人オタクの旦那と、一般人妊婦な妻とのセキララ新婚生活❤
 二次元のようにはままならぬ嬉しはずかし新婚生活。「魔法使い」に成り損ねたオタクの夢ってなんでしょね?

感想
 あの人とあの人の「If」物語。
 まぁ作品内では、そのことが匂わされていますが言明はされてはいませんでしたが。そういうことでしょう。

 以前から気にはなっていたのですが、地元の書店では見当たらず、どこかであったら買おうかなと思っていたところ発見したので購入。


 これはこれで面白いと思いますが、なんと言うか、良くも悪くも同人誌的な作品でしたね。
 「If」が読めるという点では良いのですが…。
 いかんせん、あの人が夜の方にアグレッシブ過ぎな気が…。もともとオープンではあったけど、痴女入ったのかな?
 そしてラメのこと好きすぎだろw どうしてこうなった?

 そんな感じで、原作のイメージを壊すような面も少々ある作品です。
 そして徹頭徹尾、妊婦漫画でした。
 個人的には妊婦好きではないので、結構疲れました…。

 原作でも最近ラメさんモテキですしねぇ。 ってか、今更ですが二代目の主人公は誰なん?

 p.s. 厳しそうなお婆ちゃん(咲の祖母)が、実は意外とお茶目な性格だったのが面白かったですw
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やのゆい 『おいしいサンドイッチの作り方』(ファミ通文庫)

おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)おいしいサンドイッチの作り方 スタンバイタイム (ファミ通文庫)
(2014/12/26)
やのゆい

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評価(☆5が満点)
☆3

あらすじ
 モブからの脱却を目指すべし、高二デビューを目指す草加雄馬(くさかゆうま)。始業式の日に声を掛けてくれた剣道部のエース吾妻剛毅(あずまごうき)。同じく、一緒に下校したクラスメイトの文坂記子(ふみさかきこ)。彼らと一緒に過ごしたあの時間をもう一度、と願いつつも彼らに声を掛けることもできずにいた。
 そんな時、あの日三人で飲んだ衝撃的に美味しいコーヒーを淹れた喫茶店の店長、天宮甘美に誘われ、特別な自分になるために彼女の店でアルバイトを始めるのだった…。

感想
 初見の作家さんだったのですが、扉絵のヒロインを見て購入w なんとなく惹かれました。
 普段は特に地味子は好きではないのですが、なんででしょう?
 まぁ、別に表紙詐欺にあった訳ではなかったので良しとしますw


 内容はというとですね、ラブコメの皮を被ったお仕事小説風小説でした。
 飲食店の業務に少々詳しくなれます。とは言っても、そこまできちっとしたお仕事本ではないです。業界の裏事情なんかはわかりませんw その意味で言うと「アルバイト本」

 読後に気付いたのですが、タイトルのサンドイッチには「恋と友情に板挟みになる」というラブコメの基本が込められていたんでしょうね。
 まぁ、吾妻くんは爽やか好青年でいい友人でしたし、ヒロインの地味子こと記子ちゃんはかわいいだけではなく、面白い性格をしたヒロイン力の高い子でしたね。

 一方で、良く分からない立ち位置だったのが、作品のキーパーソンでもある甘美。
 サブヒロインになるのか? 記子とタメを張るヒロインになるのか? イマイチ良く分からない子でした。表紙を飾ってるのに…。
 そう言えば、記子ちゃんが所属している書道部の他の二人の部員も微妙な登場でしたね。立ち絵も名前もあるのに…。
 最後に引きがあったので、2巻目もその内刊行されると思われるので、そこら辺は続編待ちですね。


 基本的には、王道のラブコメです。
 そこに珍しい色付けとして、喫茶店の仕事が付属している感じです。軸足としては、ラブコメの方にありますので、ラブコメ好きな方は楽しめるのではないでしょうか。

岬鷺宮 『失恋探偵の調査ノート』 (メディアワークス文庫)

失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~ (メディアワークス文庫)失恋探偵の調査ノート ~放課後の探偵と迷える見習い助手~ (メディアワークス文庫)
(2014/12/25)
岬鷺宮

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評価(☆5が満点)
☆3

あらすじ
 道立宇田路中央高校には、まことしやかに伝えられている不思議な噂がある――失恋探偵。それは正しく終われなかった恋を正しく終わらせてくれる探偵なのだという。
 幼馴染との失恋を引きずった零(れい)は、噂を頼りに失恋探偵を尋ねる。そこで彼女は、探偵の手腕により失恋を乗り越えることができた。それを機に、失恋探偵というものに興味を持った零は、彼の助手になる。

感想
 同じ作者さんによるライトノベル、『失恋探偵ももせ』の続編ということになるかと思います。 正確には違うのかもしれませんが、少なくとも世界観・設定を共通にした作品です。
 こちらは「ファミ通文庫」からの刊行だったかと思います。

 ちなみに内容もほぼ同じです。
 「上手く失恋出来なかった」、「振られた理由がどうしてもわからない」などといった上手に失恋出来なかった人たちの恋を納得できる形にして、失恋させてあげる探偵のお話。
 失恋がゴールとなるので話そのものはハッピーエンドとは言い難いのですが、不思議な読後感の作品です。

 が、前作とほとんど変わっていないものですので、前作までの読者さんには物足りなさもあるかと思いました。
 まぁそんな方々用に、という訳ではないのでしょうが、ある種の趣向が一つ用意されていました。
 でもそれ以上の何かがあるわけではなかったのが、少々残念でした。

野村美月『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(3)』 (ファミ通文庫)

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(3) (ファミ通文庫)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(3) (ファミ通文庫)
(2014/12/26)
野村 美月

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 自分を吸血鬼にした少女、雫の言葉に動揺し、綾音(あやね)との距離感に戸惑う詩也(うたや)。一方、演劇部では次の劇の準備がいよいよ始まった――次回公演は、なんと学内に4つある演劇部が合同で上演するのだという。演目は、いち子による脚本・演出による『とりかえばや』。綺羅星のごとく集った各チームのトップたちの間で、詩也は奮闘することに。
 だが、稽古を進めていくうちに共演者たちの中のある人物が吸血鬼ではないのかという疑惑が芽生えてきて…。

感想
 偲(しのぶ)先輩が良かったです。
 ヅカの男役のような言動はアレでしたが、素の部分が良かったです。ギャップ萌?
 竹岡さんのキャラデザも良いですね。かっこいいのに、女性らしさものこしている絶妙さ。
 今後も出てこないかなぁw あの人との絡みで出てくれないものでしょうか。


 さて、本編ですが、今回は予告通り『とりかえばや』でした。
 どういった演出になるのかと思いましたが、非常に綺麗に組み込まれていたかと思います。
 容姿・性格・思い。そんなあれこれを、人は他人と取り換えたいと思ってしまうものですが、そうした心の機微も含めたストーリー展開でした。
 
 今回の見どころは、詩也と綾音が所属する演劇チーム以外のチームの面々が初登場すると言うところですかね。
 これまで折に触れてちょくちょく言及はあった人たちのお披露目、という面もある巻でした。
 またそれぞれキャラの濃い~人たちでしたねw

 ヅカの男役にぴったりな、偲。
 男嫌い(?)な、百合香。
 「こりん星」からきたような、繭奈。

 さてさて、新キャラたちも大量登場した今巻ですが、詩也と綾音の関係はまたまたすれ違い気味
 ギクシャクしていたのが、終盤で解消されたかと思いきや、最後の最後でまたまた詩也君が明後日の方向へ着地したのものだから、さあ大変な今後です。
 彩音さんが可哀想です。まぁ、素直にくっついたらダメですもんね…。
 でもこの後はしばらく甘さ増しになるそうな。頑張れ綾音さんw


 野村さんは何やら大変だったようですが、これからも頑張って欲しいです。数巻分の書き溜めはあるようですが、お大事に。
 次巻は、『エロスとプシケー』だそうな。

大森藤ノ『ソード・オラトリア3』 (GA文庫)

【Amazon.co.jp限定】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア3 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)【Amazon.co.jp限定】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア3 書き下ろし4PリーフレットSS付き (GA文庫)
(2014/12/13)
大森 藤ノ

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 先のダンジョン探索において、謎の女性テイマーや階層主・ウダイオスとの激戦を経たアイズは、ついにLv.6に到達した。しかし念願のLv.6に昇格した彼女の表情が冴えないのにはある理由が…。
 一つ、やっと再会できた白髪の少年に再び全力で逃げられたこと。
 一つ、自分しか知らないはずの「名前」をダンジョンで出会ったテイマーの女が知っていたこと。
 そんなアイズを試すように、再びダンジョン探索クエストが彼女のもとに舞い込む。

感想
 『ダンであ』(『ダンまち』?)の外伝の第三弾です。

 外伝ではアイズの方に焦点が当たっているので、本編とは違った視点から同じ世界が描かれているのが良いですね。
 特にこの作品では、本編では語られないアイズの内面的な部分の描写なんかがあって面白いです。
 てか、こっちの作品だとアイズは意外と女の子していて可愛いです。
 本編ではクールビューティーを地で行っているので、ギャップがすごいですがw


 外伝独自の展開としては、何やらオラリオ最強の剣士アイズさんにはある秘密があるようなことが匂わされてきましたね。本編の方にその設定が関わって来るのかはわかりませんが、気にはなる問題ですね。
 本編主人公であるベルくんにも何やらありそうですし…。 以外と二人はお似合いなのかな…。

 そして今回は、本編でも登場してきたあのファミリアのメンバーさんたちも登場してました。

 個人的には、こうした本編に寄り添った話の進め方には好感が持てます
 まったく違った方向から語られるお話というのも好きですが、登場人物が共通しているのなら本編に寄せてくれた方が良いですね。


 最初は違和感があった、はいむらさんによるイラストも気にならなくなりましたw
 断っておきますが、はいむらさんのイラストが嫌いという訳ではありませんのであしからず。本編のイラストとは違うことに由来する違和感です。

そんな色々と本編とは異なる視点で描かれるもう一つの物語ですが、今後の展開も楽しみです。

丸戸史明 『冴えない彼女の育てかた (7)』 (ファンタジア文庫)

冴えない彼女の育てかた (7) (ファンタジア文庫)冴えない彼女の育てかた (7) (ファンタジア文庫)
(2014/12/20)
丸戸 史明

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 あの晴れた春の日、桜舞い散る歩道で「彼女」と出会ったことで動き出した俺、安芸倫也(あきともや)の夢―ゲーム作り。幼馴染の英梨々(えりり)、憧れの先輩・詩羽先輩(うたは)、従姉妹の美智留(みちる)を巻き込み、紆余曲折ありながらも予定の冬コミでの同人ゲームの完成まであと僅かまで漕ぎつけ…俺がすべてを台無しにした。
「安芸くんは正しいことをしたと思ってる。でも、許せない」
 そんな言葉とともに開いてしまった加藤との距離。それどころか仲直りしたはずの英梨々の再びのスランプ、詩羽先輩の卒業…。
 冬コミ以降変わってしまったサークル内の人間関係に、悩み抜いた末、俺は一つの決断を下す。そして再びの春。

感想
 アニメ放送開始を前に、原作の方も突っ走ってますね。
 アニメの方は、1月8日からフジテレビ・ノイタミナで放送開始だそうです(帯より)。


 この巻は、激動でしたね。
 そして加藤が珍しくヒロインしてた(笑) 表紙も飾ったし、ヒロインらしくしないとね。

 さてそんな加藤以外のヒロインの二人、英梨々と詩羽先輩にも色々とありましたね。というか、色々あったせいで、今後の展開が混沌として見えますが。
 次巻以降の彼女たちはどうなっていくのでしょうか…。

 そして今回はラスト付近で衝撃的なシーンがありましたが…。 あの人はへタレも卒業しようと決めたのでしょうかね?
 これまでの姿からは想像もできないぐらいの積極さでしたが。 さぁてもう一人の方はどうするのでしょう?
 美智留の方は、存在感がない…頑張れ(涙) アニメにも登場できるようですが。


 今回は、まさかの加藤のちゃんとしたヒロインぶりと、上記の衝撃シーンが印象的な巻でした。
 あと、今回で第一部完ということで、次巻から作品内時間も新年度ということもあり、新章開幕ということになるそうです。

 「変わっていくものと変わらないもの」。そんなテーマの巻だったかと思います。

石田スイ『東京喰種トーキョーグール:re 1』 (ヤングジャンプコミックス)

東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)東京喰種トーキョーグール:re 1 (ヤングジャンプコミックス)
(2014/12/19)
石田 スイ

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 ヒトに紛れ、ヒトの肉を喰らう。
 ヒトの形をしながら、ヒトとは異なる存在…“グール”

 グールを駆逐・研究する「CCG」は、ある命題を果たすため実験隊集団「クインクス」を新設した。「まともな人間ではない」彼らと、佐々木琲世(ささきはいせ)一等捜査官が東京で向き合うものとは。
 多くの犠牲を払った「あんていく」編から二年。人間とグールの世界を正す、その舞台は「CCG」。

感想
 やっと来ました『東京グール』の続編です♪

 あの唐突な感じのある終わりから、どうなるのかと気を揉んでいましたが、ちゃんと続編がありましたねw あれで終わってたら、それはそれで伝説になれたのかもしれませんが…。
 まぁ、『YJ』で読んでたのでそれほど待った感はなかったんですけど。


 新編の舞台は、第一部(?)とは正反対のまさかの「CCG」
 カネキくんは、波乱万丈を地で行く弩濤の人生を送っていますね。人間⇒グール⇒CCG職員(半グール)って。
 以前の記憶はなくしている(消されている、封じられている)ようで、現状は現状で幸せそうなのでまぁいいのかな?

 「琲世」という名前は、前編の最終話でハコが「はいせ…」とか言っていたのが由来ですかね?
 「珈琲」の「琲」と、「世界」か何かの「世」なのでしょうか?
 白秋か誰からの作品由来でしょうか?

 その他、色々と謎が残されていますが、今後徐々に明らかにされていくのでしょうね。
 ってか、琲世=カネキだとしたら、「あの状態」からよく復活したなカネキくん。 そして有馬さんは何を考えての採用なのでしょうね?


 個人的には、トーカちゃんの登場回まで収録されていたので大満足です♪
 てかトーカちゃん、メインヒロインなのに登場回数が少ない不憫な子です(TДT)  でも綺麗になって再登場してくれたので良いです。

 これからストーリーにどう絡んでくるのでしょうか?
 「アオギリ」に行ったヒナミはどうするのでしょうか?
 今後の展開も楽しみです♪

時雨沢恵一 『S.A.O. オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム―』 (電撃文庫)

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)
(2014/12/10)
時雨沢 恵一

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 身長183cmの女子大生・小比類巻香蓮(こひるいまきかれん)。身長コンプレックスが災いして現実世界では人付き合いが苦手な彼女を変えたのは、仮想世界でのVRMMO《GGO―ガン・ゲイル・オンライン》だった。身長150cm未満の「理想」のアバターを手に入れた香蓮は、全身ピンクの戦闘服を身にまとい、「レン」としてGGOの世界を駆け巡る。
 そんな彼女の前に現れた女性プレイヤー「ピトフーイ」。珍しい女性プレイヤー同士ということもあって意気投合した二人。ある日最強ガンナー決定戦《BoB》のチームバトルロイヤル版、「スクワッド・ジャム」への参戦をピトフーイから打診される…。

感想
 面白かったです♪

 別作者さんによるスピンオフ作品って、個人的にはゲテモノ・地雷な気がしてどうにもあまり手が伸びないのですが、好きな作者さん(時雨沢さん)でしたので思い切って購入。
 結果として楽しめたので良かったです。

 本書は長~いタイトルにもあるように、『ソード・アート・オンライン』という別作品のスピンオフです。
 ちなみに、原作を詳しく知らなくとも十二分に作品世界を楽しむことは可能ですので、その点で迷っている方は買ってみてもいいかと思います。
 私は『SAO』はちょうどこの作品の元になったエピソードの所までは読みました。その後は切りました…。

 もう一点。本作品は、『SAO』の世界観を拝借してはいますが、作品としては完全に「時雨沢作品」になっていますので、ご注意を。 『SAO』本編と同等の雰囲気のものを求めている方は特に。



 内容はというと、ピンク色の戦闘服を着た小さな女の子キャラが銃を振り回して「ひゃっはー」する作品ですw
 時雨沢さんが楽しんで書いているのが伝わって来る感じでした。あれだけ色々な銃を登場させることができたら、本望でしょうねw
 あ、別にヒロインの子がハッピー・トリガーな訳ではありません。念のため。

 ちなみに『SAO』本編での「撃たれたら死ぬ」などの殺伐とした話は皆無です。
 個人的に『SAO』のあまり好きではなかった部分ですので、なくてよかったと思います。最初の「アインクラッド編」だけでよかったのに、その設定…。


 主人公は高身長ヒロインで、カッコイイ系の見た目の女の子なのですが、ゲームキャラである「レン」の時は可愛いですね。見た目だけじゃなくて、言動も可愛いくなっています。まぁ、こっちの女の子らしい方が素なんでしょうが。

 黒星紅白さんのイラストの可愛さも相まって、とても素敵な仕上がりになっているかと思います。背表紙のイラストが、ヒロインの性格のすべてを物語っていると言っても過言ではないかもしれません(笑)

 
 以下続巻の予定のようですが、次も楽しみです。
 ところで時雨沢さんのもう一つの「タイトルが長いシリーズ」の方の続巻はあるのでしょうか?

野尻抱介『南極点のピアピア動画』 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
(2012/02/23)
野尻 抱介

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 日本の次期月探査計画にかかわっていた大学院生・蓮見省一(はすみしょういち)の夢は、彗星が月面に衝突した瞬間に潰え、追い打ちを駆けるように恋人の奈美(なみ)までもが自分の元から去っていった。一人残され、打ちひしがれた省一には、奈美への想いをボーカロイドの小隅レイに歌わせ、それをピアピア動画にアップロードすることぐらいしか思いつかなかった。
 そんな中、彗星の衝突によって巻き上げられた月からの放出物が、地球で双極ジェットを形成することが判明。それを利用し宇宙旅行を実現しようというプロジェクトを省一はピアピア動画技術部に立ちあげ、「宇宙男プロジェクト」が開始される。
他4編

感想
 不思議なタイトルに惹かれて購入。
 分かるとは思いますが、本書のタイトル及び内容は『ニコニコ動画』のもじりとなっています。本書の中「ピアピア動画」で実行されていることは、ほぼ現実の「ニコニコ動画」で出来ることと同じものだと思います。
 解説はドワンゴの社長が書いてますw

 収録作品は、表題作を合わせて4編あり、次のようになっています。
 ・「南極点のピアピア動画」
 ・「コンビニエンスなピアピア動画」
 ・「歌う潜水艦とピアピア動画」
 ・「星間文明とピアピア動画」



 個人的に好きな作品は、序盤の二編、「南極点のピアピア動画」、「コンビニエンスなピアピア動画」ですね。
 この作品全体に言えることですが、ちょっとした思いつきがあれよあれよという間にすごいところまでいってしまうところが面白く思えました。
 クモの巣(糸)が軌道エレベーターになるとか。

 ちょっと見、荒唐無稽なお話に見えると思いますが、読んでいるとそれほど気にはなりません。というよりもむしろ、実現してくれることを望んでいました。
 厳密な科学考証のようなものを求める方には受け入れがたいものかもしれませんが、この作品の面白さはこのどんでん返し、実現不可能にみえるものの実現にあるかと思います。

 もう一点、この作品の面白いところはなんと言っても「ニコニコ動画」をモチーフにしているところでしょうか。
 個人的にはたまに覘く程度のライトユーザーなので、「へーそんなこともできるんだ」と感心しながら読んでおりましたw ついでに言うと、ボカロも興味が無いので同じように感心しつつ読んでました。
 ですので、どこまで現実に即した記述になっているのかはわかりませんでしたが、少なくともこのお話は現実と同じ線上に展開されているんだろうなという感覚を得ることができました。


 後編の二編ですが、こちらは少し飛び過ぎていて「いやいや」と突っ込んでしまいましたw
 が、以前の作品『ふわふわの泉』を読んでみて思いましたが、この作者さん的には良くある展開なのでしょう。悪いと言う訳ではないのですが、前半の二つと後半の二つの経路の違いが気になったかなぁ。
 
 『ふわふわの泉』、長編作品ですが、読みやすく、かつ面白い作品でした。こちらもおススメです。
ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)
(2012/07/24)
野尻 抱介

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吉上亮『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-5)

PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-5)PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫 JA ヨ 4-5)
(2014/11/21)
吉上 亮

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 About a Girl
 常守朱(つねもりあかね)監視官が指揮する公安局刑事一課。六合塚弥生(くにづかやよい)監視官と同僚の分析官・唐之杜志恩(からのもりしおん)は、未成年妊婦を拉致・出産の後殺害する謎の集団【方舟】を捜索することに。その捜査の果て、六合塚は思いがけない人物との再会を果たす。
 別離
 宜野座伸元(ぎのざのぶちか)がアニマルセラピストによる「動物の再導入」事件を追う。事件の果てに宜野座が遭遇したもう一つの自分の姿とは?

感想
 感想を書くのが遅くなってしまいました(^_^;)
 アニメ本編はもうすぐ終わってしまいますね。劇場版を楽しみにしていましょう♪

 ということで、 『サイコパス』のスピンオフ作品ということで購入した作品です。
 以前紹介したものとは異なり、アニメ版一期以降の出来事を扱った作品です。宜野座さんの事件は、朱ちゃん加入以前の時系列のお話が中心ですが。


 六合塚さんの話では、アニメ本編でもちょろっとでてきたあの人のその後が描かれていました。六合塚さんが執行官になるきっかけともなった重要人物ですね。
 個人的にはもう日の目を見ることが無いだろうと思っていた人物だったので、もう一度スポットライトが当てられたことに驚きましたw
 そして作品内でも屈指の歪み方をした人間になっていました。
 事件が多少猟奇的なものですので、苦手な方は注意された方が良いかと思います。
 その他、アニメ本編ではあまり触れられていなかった場所、国境警備ドローンなどの描写もあります。

 宜野座さんの方は、彼っぽい事件でしたね。良くも悪くも。
 ガチガチの「アンチ潜在犯」が、少しだけ見方を変えるきっかけになった過去のある事件のお話です。こちらの事件もなんだか胸糞が悪い事件ですのでご注意を。
 先週のアニメ本編でも似たような描写(人間家具)がありましたが、こっちの方が性質が悪い気がします。



 個人的にはこうしたスピンオフ作品は、本編作品の雰囲気を壊しかねないものとしてあまり好きではないのですが、『サイコパス』のものに関しては本編を補完するもので、さらに単体の作品としても十分に楽しめる作品になっているかと思います。

 ちなみに、本作品のタイトルは『PSYCHO-PASS ASYLUM 2』となっていまして、もちろん「1」が存在しています。
 が、そちらの作品に収録されているストーリーが、チェ・グソンの過去編ということで興味が湧かず、購入していません。同時収録のもう一遍は、かがり君のお話なので気にはなるのですが…。
 まぁ、今後も買わないだろうなw

 二期の方もクライマックスを迎え、劇場版に向けての今後の展開が気になります。
 東金さんの運命やいかに。

漆原雪人 『太陽のチャンネル1』 (講談社ラノベ文庫)

太陽のチャンネル1 死にたがりの吸血姫と、最強無敵の死にぞこない。 (講談社ラノベ文庫)太陽のチャンネル1 死にたがりの吸血姫と、最強無敵の死にぞこない。 (講談社ラノベ文庫)
(2014/12/02)
漆原 雪人

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評価(☆5が満点)
☆2.5

あらすじ
 志摩一式(しまひとしき)は殺し屋である。過去を抱えた彼は、普段は普通の高校生として、夜は報酬次第の裏の仕事人として日々を過ごしていた。
 この夜も「運び屋」としての仕事をこなしていた。しかしそこで受け取った荷は、少女だった。彼女を狙う襲撃者から何とか逃れた後、人式が素姓を尋ねると彼女は自身を杏樹(あんじゅ)と名乗った。そして、自分は吸血鬼の娘だと言う。
 折しも町では全身から血を抜かれて殺されている遺体が相次いで発見されていて…。

感想
 なんとなく購入してみた作品。

 感想は、「『紅―くれない―』に似ているなぁ~」としか。
 『紅』と『終末のセラフ』を合わせて、『紅』寄りにまとめられた感じです。どちらの作品もイラストレーターさんが同じというところがミソですねw
 『セラフ』については、まぁ、吸血鬼が敵というぐらいしかこの作品との接点はない気がしますが…。

 主人公…格闘技を極めている        
 幼馴染…情報屋、まな板、時々メガネ
 先輩1 …生徒会長、美人、主人公が好き
 先輩2 …ワイルド系、格闘娘
 謎の人…謎の人
 ヒロイン…吸血鬼、「真祖の娘」

 とまぁこんな感じです。 似てますよね。
 「パクリだ」とか言うつもりは毛頭ありませんが、もう少しどうにかならなかったのかとは思います。



 肝心の内容はというと、今回は続きもの構成の一巻目ということで(ナンバリングが入ってますし)、次巻以降を見据えての世界観紹介、キャラクター紹介ぐらいに留まっていたかと思います。
 良く言っていますが、個人的にはこういった「続編ありきの一巻目」といった作品はあまり好きではありません。ので、それも踏まえての評価となっています。

 裏世界とか、魔物とかこれから続々(?)出てくるようですが、あまり世界観になじんでいないような気がします。
 人間世界の裏稼業中心で十分でしょう。 でもそうするとますます『紅』に似ることになりますがw
 伝奇モノを目指すと言うことなのでしょうが、伝奇で吸血鬼というとまたメジャーどころがありますし…。
 
 現状、これといってこの作品独自のものは見当たりませんでした。
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