榎宮祐、暇奈椿『クロックワーク・プラネット3』 (講談社ラノベ文庫)

クロックワーク・プラネット3 (講談社ラノベ文庫)クロックワーク・プラネット3 (講談社ラノベ文庫)
(2014/10/31)
榎宮 祐、暇奈 椿 他

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 巨大兵器が放ったEMPによって、世界は停止した。リューズも、ハルターも、グリッド・秋葉原も。保身、欺瞞、虚偽、理想。現実を顧みない人々の「総意」による破滅を前にしてナオトはそれらをあざ笑う。
 現実は想像を超える。
 「行こうぜマリー!邪魔するヤツは全部ぶっ壊せばいい」。

感想
 前巻から少し時間が空いたせいで、話を忘れてましたw 読んでいて思い出していましたよ。
 

 「時計仕掛けのオレンジ」ならぬ「時計仕掛けの惑星」という設定に面白みを感じて読んでいるのですが、少しダレましたかね。
 主人公たちのヒロイズムというか正義感にちょっと飽きた。ちょっとナオト達の行動を正当化しすぎな気がしています。 彼らの特異性ばかりが強調されていて、「俺スゲー」感が強くて今回は特に鼻につきました。


 まぁそこを気にしなければ、アクションあり、設定の妙あり、キャラクター性有りで面白い作品です。
 特に「時計仕掛けの惑星」という設定の仕掛けが気になります。
 どうやったら星そのものを機械仕掛けにして作れるのか。想像が膨らみますねぇw

 今回は新しく仲間になったチビッ子のお披露目回ということになるでしょうか。Yシリーズ肆番機のアンクルです。
 12体いるであろう機体の内、二機を手に入れた訳ですが、全機集めるんでしょうか?
 イギリスに参番機がいるというフラグを立てていましたが…。


 今回は上述のような負の側面が目につきましたが、面白い作品だと思います。
 最後になんだか黒幕みたいなやつも出てきましたし。
 てか、この黒幕さん、三下臭が半端なかったですwww
 喋りすぎですよ。そのせいで凄味が半減…。すぐにやられるんじゃね?

 とりあえず次巻に期待です。
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浦賀和宏『彼女のため生まれた』 (幻冬舎文庫)

彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)彼女のため生まれた (幻冬舎文庫)
(2013/10/10)
浦賀 和宏

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 母親が高校時代の同級生に殺されるという事態に見舞われたフリーライターの桑原銀次郎(くわばらぎんじろう)。犯行後に自殺した犯人・渡部(わたべ)が残した遺書には、高校時代、銀次郎が犯した罪により自殺した女子生徒の恨みを晴らすためだと書かれていた。
 何故母は殺されなければならなかったのか。母の死と自身にかけられた身に覚えのない汚名を晴らすため奔走するぎんじろうを次々に襲う新たなる事実。真実は一体?

感想
 実はこれ、読んでから気付いたんですが、連作ものの二巻目に当たるみたいですね。一作目が別にあるようです。『彼女の血が溶けていく』だったかな。一作目を読んでいませんが(^_^;)
 一作目を読んでいなくとも十分話は分かるので特に苦にはなりませんでしたが。強いて言えば、主人公の銀次郎と元妻との間のあれこれについての予備知識が無くて読んでいて少し気になる程度です。それ以上の関わりは特にありませんでした。


 作品自体は、どんでん返しが続く目が離せないミステリー作品でした。ジェットコースターミステリーとでも言うんでしたか。次々に新しい事実が明かされ、主人公がそれに翻弄されていく作品です。
 実際、事件によって主人公は翻弄されているので、作品の内容にも会った作風だと言えるんじゃないでしょうか。

 ミステリーとして感想を書いていますが、この作品は結末まで読んでいくとホラーなんじゃないかと。
 犯人の動機が怖すぎます。
 シリアルキラー的な動機という訳ではなく、冷静な狂気とでも呼べるぞっとしない動機です。


 謎解きは主として、母親の死の謎と汚名を雪ぐことに費やされています。決して派手な連続殺人事件を扱ったような作品ではなく、その意味では華が無い作品です。
 派手な解決を求めている人にとっては、地味で面白みのない作品に写るかもしれません。
 ですが、じっくり一つの事件に腰を据えているので、より一層犯人の狂気を描き出すことができていると思います。


 「安藤シリーズ」の新刊をまだ読んでいないので、そちらも読んでみようかなと思います。 
 今度もなんだかすごそうですが(^_^;)

京極夏彦編『遠野物語remix』(角川文庫)

遠野物語remix遠野物語remix
(2014/06/20)
京極 夏彦、柳田 國男 他

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評価(☆5が満点)
☆4

あらすじ
 岩手県遠野に伝わる不可思議な説話を、柳田國男が集め、記した『遠野物語』。その『遠野物語』が、京極夏彦の手により現代版として甦る。

 願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。

感想
 「そう言えば『遠野物語』をきちんと読んだことが無かったなぁ」と思いたち購入。

 原著でもよかったんですが、旧仮名使いなのでより読みやすいこちらにしました。
 原著と異なる点は仮名使い以外にもありまして、話の掲載順も変更されています。京極版では、類似した話を付近にまとめてあり、そのためより分かりやすくなっているかと思います。

 『遠野物語』は功罪相含めて日本の民俗学の発展に大いに貢献した名著ではあるので、一読する価値はあるかと思います。
 中には柳田の誤解、誤用等もあり、正確性には欠けるという批判もあるようなので、興味がある方はさらなる探求を進めることもいいのかもしれませんね。
 
 先週(10月29日だったかな?)のNHK『歴史秘話ヒストリア』も『遠野物語』の話で、面白かったです。
 オクナイサマやオシラサマの実物も見ることができましたし、とても参考になりました。映像があるとやっぱり違いますね。


 個人的には、せっかく京極さんが編集されたということなので、京極さんによる解説などもあるといいのになぁと思いました。それが少し残念でした。
 というか、そうしたことが無いのなら「京極さんでなくても良かったのでは?」と思わざるを得ません(^_^;)
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