入間人間『安達としまむら (3)』 (電撃文庫)

安達としまむら (3) (電撃文庫)安達としまむら (3) (電撃文庫)
(2014/08/09)
入間人間

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評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ(3巻のあらすじです)
 2月4日、バレンタインデーの10日前。
 「14日に、しまむらは何か、用事ありますか?」
 放課後に二人で出かけたモール内のドーナツ屋の前で安達が聞いてきた。安達は鼻の上に加えて、手の甲まで真っ赤に染まっていた。そんな安達の決意に感心した私はこう答えた。
 「いいよ。今年はバレンタインやっちゃおうか」
 バレンタインデーまでの10日間、安達のドキドキな10日間がしまむらの日常にも彩りを加えていく。

感想
 表紙を見てもらえればある程度分かると思いますが、ゆりゆりしているお話です。
 いいですよね、百合。 『マリア様が見てる』とか、『キャンディーボーイズ』とかも面白いですよね。
 あ、そういう方向がダメな方はそっとタブかブラウザを閉じてくださいね。

 『ゆるゆり』か何かを意識して始めたらしいのですが、あまりそれっぽさはないです。コメディっぽさがないので。どちらかといえば『キャンディーボーイズ』の方が近いですね。『マリア』とは方向性が違います。


 この作品は、安達の可愛さがすべてですね!
 モジモジ感といい、テレっぷりといい素晴らしいですw 「恋してる」感じを前面に押し出してます。
 恋する乙女全開なところがいい。そしてやりすぎたかなとあとで凹むところとかもさらにいいw
 見た目(表紙左側)的には自分からぐいぐいアプローチに行きそうなのに、実は奥手というギャップもいいですよね。

 現状しまむらがなびきそうな感じは薄いですが、頑張れ安達!
 個人的にはキャラ絵が『ココロコネクト』の稲葉に見えてしょうがないですw が、稲葉んは好きなのでむしろアリ。

 続巻が出るのか分かりませんが、ぜひ書いて欲しいと思います。
 今回の終わり方だと出そうな気がしますが。2年生になった二人に期待です。


 さて、話は少し変わりまして、実は私入間人間の作品は基本的にあまり好きではありません。
 何故かと言うと、何を言っているのか分からないからです。文章が下手とかではなく、言っている内容に付いていけないのです。
 『青春女~』とか『壊れた~』も数巻読んでみましたが、数巻で挫折しています。

 どうしてそんな話をしたのかというと、この作品だけは普通に読めているからです。あ、宇宙人の彼女は別ですがw 何故この作品にもいるのかも謎ですね。
 ですので、これまで私と同じように入間作品が苦手だったと言う人にもおススメの作品です。好き嫌いは別ですが。苦手だからという理由で敬遠している方、読んでみてください。
 個人的には、一巻が出た時に敬遠せずに買ってみて正解だったと思っています。


ちなみに一巻目は、二人の馴れ初めというか、安達が自分の気持ちに気付くぐらいの時期のお話です。
二巻目は、二人の関係がだんだん進んでいくと言うか、安達が悶々とする時期のお話です。距離感に悩んだりしていますし、ヤシロ宇宙人が出てきます。

 
安達としまむら (電撃文庫)安達としまむら (電撃文庫)
(2013/03/09)
入間 人間

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安達としまむら (2) (電撃文庫)安達としまむら (2) (電撃文庫)
(2013/09/10)
入間人間

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鴨志田一『青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない 』(電撃文庫)

青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)青春ブタ野郎はプチデビル後輩の夢を見ない (電撃文庫)
(2014/08/09)
鴨志田一

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 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の続編です。

評価(☆5が満点)
☆3.5

あらすじ
 前回の騒動からしばらく経ち、タレント活動に復帰した藤島麻衣(ふじしままい)。梓川咲太(あずさがわさくた)は、ようやく麻衣と付き合えることになり浮かれていた。
 しかしそんな咲太が告白のOKを貰えた翌日眼を覚ますと、前日に戻っていた。例によって「思春期症候群」が原因だと考えていた咲太の前に現れたのは以前尻を蹴り合った後輩、古賀朋絵(こがともえ)だった。なんと朋絵は、友人の意中の相手である先輩からの告白を避けるために逃げ回っているところだと言う。
 彼女の相談に乗っていると、咲太と朋絵が交際していると言う噂が校内に広まってしまうことに。しかも朋絵はこれ幸いと、咲太に恋人のふりをして欲しいと「偽の恋人」関係を望んできて…。
 咲太と麻衣の交際はどうなるのか!?

感想
 前回も面白かったですが、今作も面白かったです。
 今回はさらにタイムループものの要素も加わって、その分も面白かったです。

 藤島先輩は相変わらずツンデレさんでしたね。でもいい、かわいいからw
 ついに咲太の執念が実って、付き合うことになるようです。ツンデレで構ってちゃんって、いいですね。

 そしてただのサブキャラだと思っていた尻を蹴って来た後輩、朋絵が今作のメインになるとはw
 朋絵は、タイトルにもあるとおり小悪魔系でしたね。そこまでの小悪魔ではなく、本来は素直ないい子みたいですが。てか、本質的には由比ヶ浜ゆいと同じでしたね。『俺ガイル』のゆいちゃんです。

 理科室の双葉ちゃんも気になりますね。次回のメインキャラな気がしますw 
 頭が回る子のようなので、「思春期症候群」が発症したらメンドクサイことになりそうですね。逆にアッサリ解決するかもですが。本人の協力次第で。


 肝心のストーリーは、上手にタイムループものを活かしていて楽しく読めました。
 無意味にループが繰り返されるのではなくて、意味と必要があるものだったので読んでいても飽きませんでした。そのうえ、ループ毎に全てがリセットされるので、あったはずの咲太の麻衣への告白と麻衣の返事が無かったことにされます。
 そのために咲太と麻衣の恋の行方にもやきもきすることになります。その上、朋絵との「偽の恋人」関係も加わるので、さらにやきもきできますよ~w 
 

 『ペットな彼女』よりも個人的にはこっちのシリーズの方が好みです。 『ペットな彼女』は、途中でやめましたし。すみません。
 まぁ、いずれにせよ次回も出るようなので3巻目にも期待です。

森晶磨『黒猫の遊歩あるいは美学講義』 (ハヤカワ文庫JA)

黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)黒猫の遊歩あるいは美学講義 (ハヤカワ文庫JA)
(2013/09/05)
森 晶麿

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 人気シリーズと帯にあったので購入。
 美学という馴染みのない学問が関わっているとのことなので、そこも気になりました。

評価(☆5が満点)
☆2

あらすじ
 美学・芸術額を専門にする若き大学教授、通称「黒猫」と、彼の付き人の大学院生。黒猫と彼女は、エドガー・アラン・ポオの講義を通して謎を解き明かしてゆく。
 でたらめに描かれた地図に隠された真実、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられる香水、失踪した研究者と入れ替わるように現れた元研究者、消えた頭蓋骨を求める映画監督、楽器を使わずに奏でられる音楽。
 幻想と現実が混ざり合う時、日常に潜む謎が顔をのぞかせる。
 第一回アガサ・クリスティー賞受賞作。

感想
 個人的には楽しめませんでした。
 
 24才の大学教授、付き人(助手のような立ち位置でした)は同期生の女性。って、なんじゃそりゃ。
 設定もさることながら作中で頻出する教授黒猫による知識の披露。これでもかと繰り返されます。非常にうんざりしました。講義という副題ですが、単なる知識自慢にしか聞こえない。
 また黒猫先生には、ホームズのような傲慢さが見えますね。個人的にはホームズ氏は嫌いです。自分の知識をひけらかして他人をバカにする人種なので。


 本編はあらすじに書いたように、各章ごとに独立した連作短編集になっています。
 ですので、各話ごとに黒猫先生の蘊蓄が繰り出されることになります(´Д`)
 それはさておき、本作のテーマ、通奏低音的に全体を貫いているものがエドガー・アラン・ポオの美学的解釈ということになります。
 個人的にはこの作品で展開されている解釈は、ポオの作品を離れたものに思えてなりませんでした。
 ポオ作品には親しんでいないので、もしかしたら森さんの解釈の方がしっくりくる方もいるのかもしれません。その方が正しいのかもしれません。そこの部分の判断はつきかねると言うことはお断りしておきます。
 が、個人的には好き勝手に都合のいいようにこねくり回しているように感じられました。ちなみに、似たようなこと(作品そのものを離れた解釈の気ままな運用)は作中で黒猫先生その人が戒めていますwww ですので欺瞞に感じました。


 ですが、そうした表面的な部分を離れると、個々の短編毎のストーリー展開は面白かったです。
 「頭蓋骨を探す映画監督」のように、どういった話なのか予想がつかないものにもちゃんとオチが付けてあります。読み終えるとそれなりに納得のできるお話になっていました。
 ですので、個々のお話自体はそれなりに楽しめると思います。

 が、いかんせんいわゆるミステリーの仕様にはなっていません。読者も謎解きに参加して、先を、トリックを予測しながら読むようにはなっていませんでした。
 黒猫先生による、華麗な解決を見せられるだけの作品です。
 衒学趣味の方には楽しめるかもしれませんが、そう言った趣向が苦手な方にはおススメできません。また個人的には、黒猫のスカした感じも鼻に付きました。
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Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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