櫛木理宇 『ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者』 (角川ホラー文庫)

ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者 (角川ホラー文庫)ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者 (角川ホラー文庫)
(2014/02/25)
櫛木 理宇

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 今回紹介する本は、櫛木理宇さんの『ホーンテッドキャンパス』です。
 刊行は角川ホラー文庫となっていますが、ホラー要素は殆どないと言っていいほどですので苦手な方にもおススメです。

 あらすじ
 霊感を持つ大学生の森司(しんじ)は、サークル仲間で高校時代からの知り合い、こよみに片思い中。
 森司とこよみが所属しているのは、雪越大学オカルト研究会。このサークルには、心霊現象と思われるトラブルに悩まされている学生たちからの相談を受け付けている。
 大学祭が間近に迫ったある日、森司は参加した飲み会で高校時代の同級生、果那と再会する。彼女のストーカートラブル解決のために彼氏役を引き受けた森司は、片思い相手であるこよみも所属するサークル内であらぬ疑いをけけられるピンチに!しかも果那がさらなる相談を持ち込んできて…。


 感想
 このシリーズも五巻目に入りましたね。面白いのでもっと続いて欲しいです。 
 先にも触れましたがホラー要素は薄く、気軽に読める作品になっています。
 ライトノベルのようにも見えますが話の内容はしっかりしていますので、読書の楽しみをちゃんと味わえます。装丁を見て敬遠されていた方、騙されたと思って読んでみることをおススメします!
 
 作品の構成は、一巻目から共通して一話完結の短編集の体裁です。各話でオカルト研究会に持ち込まれる相談事を、サークルメンバーで解決していきます。ただしすべての話が円満解決するのではなく、「救えないものもある」といったどこか冷徹な部分もあります。この辺は香月日輪さんの作品などと似ていますね。

 個人的には「何でもかんでも救える」、「すべての者は救われなければならない」といったお題目は胡散臭く感じるので、こうしたスタンスを採っていない点も個人的に好きな理由です。同様に香月日輪さんの作品も大好きです(^_^)

 登場キャラクターたちもイキイキと動き回っていて、「こんな大学生活を送りたかったなぁ~」と思わせてくれること請け合いです(>_<) 在学生の方々には、ぜひこのようなキャンパスライフを送ってもらいたいですね。
 作品の舞台になってる大学のモデルが地元の大学のようなので、その点でも親近感を感じる作品です。実際の大学にオカルト研究会があるのかは知りませんがw


 今作について感想を述べると、森司くんとこよみちゃんとの恋愛模様に進展が見られたことがよかったですね。ヘタレな森司くんを見ているのも楽しいのですが、今作のように嫉妬しているこよみちゃんを見るのもいいものですw
 個々の話も、オカルトに関する蘊蓄や考察を含めて楽しく読めます。短い中にしっかりと起承転結があり、あまり強引な話の展開もなく、一つの話だけでも十分楽しめます。

 評価は☆4です。
 4月なので、新大学生のみなさんにはキャンパスライフのお伴に『ホーンテッドキャンパス』おススメです。あ、「ホーンテッドマンション」とは何の関係もありませんのであしからず。

ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)ホーンテッド・キャンパス (角川ホラー文庫)
(2012/10/25)
櫛木 理宇

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虎虎 『中二病でも恋がしたい! (3)』 (KAエスマ文庫)

中二病でも恋がしたい!  (3) (KAエスマ文庫)中二病でも恋がしたい! (3) (KAエスマ文庫)
(2014/03/25)
虎虎

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※※ライトノベルです※※

 今回は虎虎さんの『中二病でも恋がしたい』です。作者名は「とらこ」と読むようです。
 この作品はアニメ化されて、大ヒットした作品ですのでご存じの方も多いのではないでしょうか。管理人もアニメ化された作品ということで興味を持って読んでみた口です(^_^;) アニメは数話だけ見ました…。

 今作のあらすじ
 主人公勇太と恋人で中二病の六花(りっか)。ある日二人が一緒に登校すると、いきなり土下座をするを人物が。
 その人物が言うことには「貴方の恋人を私に下さい!!」とのこと。
 動揺する二人がよくよく話を聞くと、その人物、天虹旱(あまにじ ひでり)は一緒に演劇に出演してくれる人間を探しており、六花に目を付けたと言う。彼女の話を聞いた二人は、旱のために演劇に出演することに。
 あの人たちも登場する、文化祭編スタート。


 感想
 「ザ・ライトノベル」な読後感です。良くも悪くもライトな読み応え。
 基本的には、主人公の勇太と彼の彼女の六花の二人の間のお話です。時々周辺の人物が絡んでくるそんな作品。
 まぁ、六花ちゃんのキャラが立っているので飽きずに楽しめます。
 ただこの六花ちゃん、いわゆる中二病なので言動が痛々しいことが多々あります。そこに目をつぶればかわいい子なのですが…。

 『中二病~』は今作が三作目だそうですが、一作目の終盤で主人公と六花ちゃんは付き合ってます。なので基本的にはこの二人のイチャツキぶりなどの恋愛模様を楽しむ作品です。
 前作の二巻目では、勇太くんのかつて仲よくしていた女の子、七宮智音(ななみやさとね)が登場して六花との関係が揺らぐという波乱がありました。
 が、今作ではそんなこともなく、二人の仲を温かい目で見つめる作品となっていますw

 さて、最初にアニメ化という話を書きましたが、アニメ版とは雰囲気は異なるかと思います。
 アニメ版をすべて見ている訳ではないのですが、アニメ版の方はラブコメ要素が強いのに対し、原作は基本的に勇太と六花の二人の関係の中で話が進む感じです。
 
 また、アニメ版のキャラクターたちの何人かは原作には出てきませんでした(過去形の理由はあとで書きます)。
 五月一日くみん先輩は、原作では登場しません。この三巻目からの登場です。
 凸森早苗も原作では登場しません。こちらも今作からの登場です。
 六花のお姉さんは、存在すらしていません。六花の家庭事情などの重い話もありません。

 なのでアニメ版から入ると、その違いにショックを受けるかもしれません。が、面白さは大して変わらないかと思います。
 というより、アニメ版がヒットしたためか作者さんがアニメの要素を原作に逆輸入したのではないかと思います。その結果のくみん先輩と凸森の登場なのではないかと…。でも登場の仕方が少々強引な印象を受けました。
 アニメ化の影響の負の点でしょうか。原作が変わるとか…。
 「極東魔術昼寝結社」も今作の最後で結成されています。

 評価は☆2.5。 キャラ読みと時間つぶしに向いています。

中二病でも恋がしたい! (2)中二病でも恋がしたい! (2)
(2011/12/28)
虎虎

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中二病でも恋がしたい!中二病でも恋がしたい!
(2011/05/15)
虎虎

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Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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