綾辻行人 Another

AnotherAnother
(2009/10/30)
綾辻 行人

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 今回は、前回の記事の最後の方で触れた綾辻行人さんの『Another』について書こうと思います。
 ジャンルとしては、学園ホラー+ミステリーです。

 あらすじ
 大学教授である父親の海外赴任に伴って、地方都市である夜見山市の母方の祖父母の元へ移ることになった主人公榊原恒一。それに合わせて地元の中学校へと転入するのだが、やがて彼の在籍するクラスでクラス関係者が次々死ぬという事態が。そしてそこには「三年三組のミサキ」という噂が関係していた。
 クラス関係者の死の真相。
 ミサキとは誰なのか。
 そして死の連鎖を止めることはできるのか。
 これらのクラスを取り巻く謎に、主人公榊原恒一は不思議な雰囲気のクラスメイト見崎鳴とともに挑むことに。
 ミステリアスな謎と正体不明の恐怖に彩られた学園ホラーの名作です。 


 綾辻行人さんの新境地とでも言えばいいんでしょうか。
 「館シリーズ」のような本格ミステリーではない、ホラーとミステリーの融合作品となっています。この点を見れば、先に紹介した霧越邸殺人事件<完全改訂版>(上) (角川文庫)と同系統と見ることもできます。こちらもホラーとミステリーの融合が試みられています。
 ただ『霧越邸殺人事件』ではホラー対ミステリーの比率が、2:8ないし3:7(ホラー2、ミステリー8)程度であるのに対し、『Another』では7:3(ホラー7、ミステリー3)程度と逆転しています。
 さらに、ホラーとミステリーのバランスも上手にとられていて、見事に融合しています。謎が謎を呼ぶ展開に、お話の中に引き込まれていきました。

 この『Another』、色々と書いて魅力を紹介したいところですが、最後の最後で驚きのネタが仕掛けてあるのであまり詳しく紹介できません(^_^;) 
 またこの作品は様々なメディアミックスがなされていて、ここの媒体によって終盤の展開が異なっているという凝った仕掛けがされていました。個人的には原作小説版のものが一番です。
 メディアミックスは、清原紘さんによる漫画版、テレビアニメ版、実写映画版とあります。
 漫画版は清原さんの美麗なイラストによって、さらなる彩りが加えられています(全4巻)。
 Another(1) (角川コミックス・エース)
 「原作小説を読むのはちょっと…」、という方はテレビアニメ版をお勧めします。ただし終盤での展開や、何人かの登場人物の描かれ方が原作とは違います。とは言え、原作ではあまり触れられなかったキャラたちにも陽の目が当っているので、より楽しめるかとも思います。
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 実写劇場版は、お勧めしません。橋本愛さん、加藤あいさんを見たいのでしたらどうぞという感じです。それ以外の見どころは皆無です。失敗実写化のいい例です(^_^;) どうしてこうなった…。
 様々な媒体で展開された作品ですので、お好みの媒体で作品に触れて見られると良いのではないでしょうか?

 星による評価をするなら、原作小説、漫画版、アニメ版は☆5です。
 それぞれにそれぞれの良さがあるので楽しめます。実写版は時間とお金がもったいないです。


 同様の学園ミステリーとしては、管理人は恩田陸さんの『六番目の小夜子』が大好きですw
六番目の小夜子 (新潮文庫)六番目の小夜子 (新潮文庫)
(2001/01/30)
恩田 陸

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