相沢沙呼 『マツリカ・マトリョシカ』他感想…

 朝晩とめっきり寒くなってきて、絶好の読書向けの気候になりました♪
 残暑も厳しくなくて、良い感じですね。
 それでは、今回の分の感想です。どうぞ~。

新刊
・相沢沙呼     『マツリカ・マトリョシカ』(単行本)  ☆4


既刊
・阿部智里      『烏に単は似合わない』      ☆4.5
・――         『烏は主を選ばない』        ☆4
・――         『黄金の烏』             ☆4
・――         『空棺の烏』             ☆4
・筏かつら       『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』   ☆3.5
・――         『君に~ そして、卒業』                ☆3.5
・小川一水      『天涯の砦』              ☆4
・川瀬七緒      『よろずのことに気をつけよ』  ☆3.5
・太田忠司      『奇談蒐集家』          ☆3.5


感想

『マツリカ・マトリョシカ』
 「廃墟の魔女」マツリカさんと、その「下僕」柴山君コンビによる学園ミステリー「マツリカさん」シリーズの三冊目となる新刊。
 今回は曰く付きの開かずの間で起きた事件を解くのだが、あろうことか柴山君に事件の犯人の容疑がかけられてピンチに陥る。過去にも似た事件があったというが、時を超えた二つの事件を解決することはできるのか。
 というのがあらすじですが、今回はマツリカさんに動きが…。いつもの引き籠り先であるところの廃墟から出てくるとは。ひょっとして柴山君の為でしょうか? 多分ただの謎解き上の利便性を優先したとかでしょうが…がんばれ柴山‼
 いつもながら学校生活の描写が上手です。相沢さんの学校ものの作品の大きな魅力の一つですね。ところで、「酉乃さんシリーズ」の方の新刊は出ないのでしょうか? こっちも読みたいですね~。


「八咫烏シリーズ」
 阿部さんの作品、まとめて紹介します。
 人型をとれる八咫烏が暮らす「山内」という異界を舞台としたファンタジー作品。各巻ごとに異なる趣向が凝らされていて、シリーズを通して読んでみるとその幅広さに驚けるかも。 なお、各巻一捻りが加えられており、一筋縄では行かいところもこのシリーズの魅力です。
現在、文庫で4冊、単行本で2冊が刊行されており、最新刊で第一部完結となっている。今回紹介するのは文庫版。

『烏に単は似合わない』
 山内を支配する金烏の世継の妃選びを舞台とした、謀略ものの色彩の強い作品。かと思いきや、妃選びの舞台で起こる事件の謎を解くミステリーでもある(松本清張賞受賞作)。 権謀術数渦巻く宮廷ものでありながら、ミステリーとしても楽しめる作品。
 浜木綿がとてもイイ♪

『烏は主を選ばない』
 二作目といいつつ、『烏に単は似合わない』と表裏一体をなす作品(もともとは、合わせて一作だったそうな)。
 こちらは『烏に~』の裏側で、世継たる若宮は何をしていたのかを描く。シリーズ主人公なのに『烏に~』で登場したのは、終盤のみだった彼の真意というか、行動の理由が明らかになります。もう一人の主人公、雪哉も正式に登場します。

『黄金の烏』
 若宮の言う「真の金烏」とは何か、がテーマの第三弾。第一部での宿敵となる大猿たちが登場。『24』風味。

『空棺の烏』
 改めて若宮に忠誠を誓った雪哉をメインに描く、学園もの。ハリポタ風味。雪哉の「黒さ」が十二分に堪能できますw 来る大猿との争いに向けての準備期間。いい仲間が出来ます。

 『玉依姫』、『弥栄の烏』が単行本ですでに刊行されているので、購入しようかどうか迷い中。どうせ文庫化されたらそちらでも買うので、待つべきか。とは言え続きはすごく読みたいのですが…。ジレンマ。



『君に恋をするなんて、ありえないはずだった』、『そして、卒業』
 前回、前々回と紹介した九曜さんの影響でか、個人的にプチ恋愛小説ブーム? まぁ、これは書店でプッシュされていたんで手に取ってみたのですが。
 底辺男子と美少女クラスメイトとの格差・すれ違い系ラブストーリー。二巻で一つの話になっています。単なる理想化された恋愛模様を描いている訳ではないところが割と好感。男の方の中盤以降発揮される無駄な頑なささや、すれ違い後の二人のいじましさに悶絶すること請け合いw


『天涯の砦』

 事故により崩壊したスペースコロニー、辛うじて事故から生き残った人間たちの生存への戦いを描く、ハードSF・サバイバル作品
 大島功という人間の言動にイライラしましたw 逆にあの状況下であの言動がとれるのは大物なのかも? 
 作品としては細部に丁寧に気を配ってあり、サバイバル部分の描写も迫真性があるなど流石小川さんといった仕上がりでした。


『よろずのことに気を付けよ』
 「法医昆虫学」シリーズの作者さんのデビュー作。今更ですが(;´・ω・)
 こちらは、呪術といった「法医昆虫学」とは真逆ともいえるオカルティックなものがテーマ。とは言え、オカルトをオカルトのままで使わないところが流石。民俗学の知識を縦横に使い、呪術を解体、犯人に迫っていく。
 が、この作品は犯人当てがメインの、所謂本格ものではないので、そこは注意。本書の眼目は、民俗学の知識を縦横に用いて呪術を分析し、呪術の性質から呪術者のプロファイルを作って犯人に迫っていくところにあり、犯人当ての推理は二の次。この点は「法医昆虫学」シリーズにも踏襲されていますね。


『奇談蒐集家』
 連作ミステリー短編集。
 種々の奇談が奇談蒐集家・恵美酒(えびす)のもとに持ち込まれるが、語り手が話す摩訶不思議な話は恵美酒の「助手」の手で見事にその神秘性を剥ぎ取られる。しかし、最後の一編「すべては奇談のために」で、その様相が一変する。
 安楽椅子探偵・氷坂(助手)による推理が見事な、最後に不思議な余韻(モヤモヤ)を残す作品。<「奇談蒐集家」という奇談>


 今回はこんなところです。
 「八咫烏シリーズ」がとても面白かった。
 『十二国記』、『図書館の魔女』、「オーリエラントの魔術師」シリーズなど、国産の面白いファンタジー作品が増えてうれしいですね。
 
 あとは、宮部みゆき『この世の春』が気になっているところ。だが単行本…。 『荒神』もまだ読んでいないし…。

 そんなこんなですが、それではまたノシ
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荒川弘 『銀の匙14』他感想…

 前回は時間が空いてしまったので、今回は早めの更新です。 お盆休みの間は過ごしやすい気温で、割にはかどりましたw
 それでは、今回の分の更新です。

新刊
コミックス
・荒川弘      『銀の匙 14』              ☆4
・山本崇一郎   『からかい上手の高木さん 6』    ☆4
・末次由紀     『ちはやふる 35』           ☆3.5

・九曜        『佐伯さんと一つ屋根の下 1、2』 ☆3.5


既刊
・高田大介     『図書館の魔女 1∼4』   ☆4.5
・皆川博子     『倒立する塔の殺人』    ☆4
・谷甲州       『星は、昴』          ☆3.5
・岡本綺堂     『岡本綺堂怪談選集』    ☆4
・ディクスン・カー  『皇帝のかぎ煙草入れ』  ☆3.5


感想

『銀の匙14』
 久々の新刊です。何年かぶりでしょうか? 『アルスラーン戦記』とか書いてましたしね、荒川さん。
 本編は、いよいよ御影の受験本番。受験が終わったらという、二人の関係はいかに…。 というか、八軒さん、色々流され過ぎというか、なんというか。まぁ、二人の関係は一歩前進ということで…。駒場は大検でも取る気なのだろうか。

『高木さん6』
 今回は水着回。5巻でのプールの約束が果たされた模様。
 高木さんは今回も「舌好調」。西片君とイチャイチャしておりますw 今回は、凹んでいる高木さんという珍しいお話がありました。素直でかわいい高木さんもいいですね。

『ちはやふる35』

 名人・クイーン戦予選はじまる。
 太一は厭らしくなり、千早は自分の準備不足への不安に苛まれる。まぁなんだかんだ言っても、勝つんですが、次巻は理音が覚醒()するらしく、激闘が期待されます。

『佐伯さんと~』
 以前紹介した、『槙坂涼は退屈を好まない。』が割と面白かったので、同じ作者さんがラノベレーベルで出している別作品を読んでみた。
 手違いが生んだ同棲から始まるラブコメディ。 ちょっぴりエッチで、積極的な佐伯さんと主人公のイチャイチャラブコメでした。普通に甘々なので、苦手な人はご注意w


『図書館の魔女』
 作品自体はだいぶ昔に紹介したのですが、文庫版は今更ながら、お盆休みに読んだので載せておきます。
 読んでいない人は、もったいないです。今すぐ読みましょう。 単行本上・下で5000円程、文庫四分冊で約3000円とお高めですが、ぜひご一読を。

『倒立する塔の殺人』
 戦時中のミッションスクールを舞台にした、「倒立する塔の殺人」と名のついたノートとそれに関係する少女の死の謎をめぐるミステリー。
 作中の戦争描写の迫真性も素晴らしいが、ミステリー作品としても面白い。現実と虚構、ノートに書かれた物語と現実が入り混じり、幻想的な作品世界を形成している。名作。

『星は、昴』
 SF短編集。
 「コズミック・ピルグリム」、メタSFとも言うべき「敗軍の将、宇宙を語らず」、『たった一つの冴えたやり方』に似たターナー博士の覚悟に心打たれる「星は、昴」、AIとして蘇った老子が社会体制が崩壊した人類を導く様子を描く「道の道とすべきは」が気に入る。
 他の作品も読んでみようかと思う。

『岡本綺堂怪談選集』
 百物語のように語られる、怪談数編。どの怪談も味わい深く、恐怖ばかりではなく、人情味、可笑しみもあり、とても面白い
 他の怪談作品も気になる。

『皇帝のかぎ煙草入れ』
 カーの名作ミステリー。 「このトリックには、さすがのわたしも脱帽する」とアガサ・クリスティが驚嘆したという作品。
 有名なだけあって、流石の出来でした。 おススメ。


 夏の甲子園が面白い。
 今日の仙台育英VS.大阪桐蔭も最高でした。最後にあんな結末になるとは|д゚) 9割がた桐蔭の勝ちだと思ったのに。
 さすがに2回戦三回線となると、実力がある程度伯仲してくるので締まったいい試合が多くて面白い。

 それでは、今回はこの辺で。

米澤穂信 『満願』他感想

 ご無沙汰しております。 最近、夜も暑くて本を読む気になれず、更新も延び延びになっておりました。
 そんなこんなで、久しぶりの更新となりますが、よろしくお願いします。


新刊
・米澤穂信    『満願』            ☆4

・川上稔     『境界線上のホライゾン GT 緑と花』 ☆3.5
・葵せきな    『ゲーマーズ 8』             ☆4
・青山剛昌    『名探偵コナン 93』           ☆3.5
・赤坂アカ    『かぐや様は告らせたい 6』       ☆4


既刊
・九曜       『槙坂涼は退屈を好まない。』     ☆3.5
・――       『槙坂涼は退屈を好まない。2』    ☆3.5
・川瀬千沙    『-ねぇ、柴田。』             ☆2.5
・恒川光太郎   『雷の季節の終わりに』        ☆4
・――       『南の子供が夜行くところ』       ☆4
・竹本健治    『トランプ殺人事件』           ☆3.5
・東野圭吾    『片想い』                 ☆4
・永井荷風    『濹東奇譚』                ☆4
・北村薫・宮部みゆき編  『名短編、ここにあり』     ☆4
 

感想


『満願』
 最近文庫化されたので購入。単行本では持っていなかったのです(へそ曲がりなのでw)。
 多くの受賞歴も納得の、珠玉の短編集。6編収録されていますが、つまらないものが見当たらない。話の展開の妙と驚きの結末で、飽きさせない。各作品は趣向が異なっているので、その点でも読者を退屈させない。
 個人的には、失踪した恋人を探して訪れた宿で妙な事態に巻き込まれる「死人宿」、美しい姉妹による戦慄と官能の物語「柘榴」、伊豆の旧関所にある寂れたSAを守る老女の話「関守」の三篇が気に入る。

『ホライゾン ガールズトーク 緑と花』
 今回は外伝。 アルマダ海戦後、IZUMO着港までの裏側の出来事を女子連中で回想する。

『ゲーマーズ』
 アニメも放送され始めた模様。
 衝撃の展開となった修学旅行後、混沌状態となったゲーム部の人間関係をめぐり新たな動きが! というか、今回は心春(このは)を愛でる回ですね。いい子過ぎるわぁ~。もう心春で、FAでいいんじゃないでしょうかw

『コナン』
 ポアロ事件の解決編、英理誘拐事件、キャンプ場での若狭先生、鬼丸登場の4編です。 鬼丸まで登場させてどうする気だw

『かぐや様』
 安定の面白さ。 早坂さんの奮闘や、ポンコツかぐや様の脳内会議など。 生徒会選挙直前の話までを収録。
 今回も早坂さんが可愛い。

『槙坂涼~』
 ドストレートな青春恋愛小説。 108円だったので買ってみました。
 ナルシストな主人公の男の言動に目をつぶれば、普通に面白く読めました。 主人公がもう少しまともであったら、☆4上げてもいいのに。槙坂さんの小悪魔っぷりが最高です。小悪魔ぶって誘ってくるのに耳年増なだけだったりするギャップが良い。
 既刊2巻で打ち切りだそうですが、2巻以降の話はweb上で公開されていて無料で読むことが出来ます。二人の物語の結末を読みたい人はどうぞ。 「小説家になろう ○ttp://mypage.syosetu.com/49002/」(○にhを入れてください)

『ねえ、柴田』

 ↑の流れで買ってみた作品。 青春ミステリーとのことだったが、よくある「人間関係に傷ついた」登場人物たちの馴れ合い話だった。物語の核心に『セカチュー』の様な胡散臭さを感じてダメだった作品。

『雷の季節~』、『南の子供~』
 『夜市』で気に入った恒川さんの作品。 『秋の牢獄』が三作目にあるのだけれど、まだ手に入れていないので…。
 『雷の季節~』は、『夜市』に併録されている異世界の道をめぐる話を拡大したようなお話。道具立ては似ているが、こちらの方が世界が広く、読み応えがあって面白い。
 『南の子供~』は、魔法が存在するある南の島を舞台にした連作短編集風の作品。こちらはよりファンタジックな、極彩色の悪夢の世界といったところ。
 どちらも少年が主人公で、彼らの喪失と再生の物語といった面もある。

『トランプ殺人事件』

 コントラクト・ブリッジというカードゲームに材をとったミステリー。 ゲームを知らずとも楽しめる趣向になっているので、不案内の方々でも大丈夫です。
 が、ミステリーとしてはイマイチかなと。特に謎解きはちょっとがっかりでした。 終盤は、メタ・ミステリーとしては面白いと感じた。『匣の中の失楽』を思い出した(同じ作者の過去作品。日本のミステリーの四大奇書の一つ)。

『片想い』
 割と古い作品。性同一性障害に真正面から取り組んで、ミステリーの仕掛けに取り込んだ意欲作。 表面だけ触れるだけで、事件の本筋とは関係ないネタの一つ、悪く言えば流行りのネタに飛びついただけかと思ったら、いい意味で予想を裏切られて、予想外に面白かった。
 殺人を告白した親友のために奔走する、熱い友情物語・(かつての)青春物語でもあり、サスペンスとしてもおススメできる作品。

『濹東奇譚』
 作家の大江匡と娼婦お雪との交流を通して、日華事変(日中戦争)直前の失われつつある古き良き風俗への感傷を随筆風に描き出した名作。 小品ですので、純文だからといって遠慮せずに手にとってみられることをおススメします。

『名短編、ここにあり』
 「意外な作家の意外な一品、胸に残る名作をお楽しみください」(背表紙の作品紹介より)。
 いろいろな作家の色々な作品が収められていますが、個人的に気に入ったのは以下の作品です。
 半村良のコミカルなファーストコンタクトSF「となりの宇宙人」吉村昭の死んだ少女が淡々とした口調で自身の死後、解剖から埋葬までの様子を語る「少女架刑」井上靖の不思議な格好をした即身仏をめぐる物語「考える人」。 松本清張「誤訳」、円地文子「鬼」も意外性という意味でも面白かった。
 他にも小松左京、戸板康二、吉行淳之介などなどの作品もあります。
 続編『名短編、さらにあり』もこれから読みます。



 熱いのはほんとに読む気を無くさせますね。 クーラーをかけ続けていると頭が痛くなる人間なので、盛夏は鬼門w
 『君の名は。』のDVDレンタルが7/26に始まったので、早速借りて観た挙句に購入しました|д゚) (ちなみに、映画そのものは去年の公開日に見ております)

 それではまたノシ

森博嗣 『青白く輝く月を見たか?』他感想

 今回の分の紹介です。 今回は少なめ。

新刊
・森博嗣      『青白く輝く月を見たか?』      ☆3.5

・丸戸文明    『冴えない彼女の育て方 GS3』   ☆4

コミックス
・石田スイ     『東京グール Re: 11』       ☆3
・仲谷鳰      『やがて君になる 4』        ☆4
・得能正太郎   『NEWGAME! 6』           ☆4

既刊
・佐々木丸美   『風花の里』              ☆3.5
・芥川龍之介   『地獄変・偸盗』            ☆4
・大友由貴美   『死墓島の殺人』           ☆3
・宮美あや子   『あまいゆびさき』           ☆3.5


感想

『青白い月を見たか?』
 今回は、北極海に眠る引き籠りのAIの調査・暴走の抑止とのこと。しれっと、マガタ博士とか出てくるけれど気にしたら負けだw
 テーマは、AI、超知性との対話といったところでしょうか。
 今後のこのシリーズの到達点は分かりませんが、面白いものが見れることを期待。


『冴えない彼女~』

 エリリや詩羽先輩、そして加藤はあの時裏で何をしていたのか、12巻ラストシーンに至るまでの裏側が見れます。 エリリと詩羽先輩の態度(諦めというか認めた感)の理由が分かりました。 加藤の正妻オーラのせいだったのですw

『グール11』
 ピエロマスクのCGC襲撃と、アキラさん治療編が終了したところまで。
 だんだんダレて来た……。 トーカちゃんが死亡フラグをガンガン立てているようですが、大丈夫か…。
 12巻がすぐ出るようですが、収録話数足りるのか? 未収録話掲載で埋めるのか?

『やがて君になる 4』
 生徒会劇編に本格突入。 こよみのシナリオと姉の友人のセリフに揺れる燈子。侑の側にも本格的な変化が出てきて、面白い。
 合宿でのお風呂場シーンが面白かった。 みんなオヤジが入ってるよ~。 「合宿ってすごい…」がウケた。

『NEWGAME 6』

 新メンバーを加えての新年度が始まりました。 序盤のギクシャクしていた頃はどうなることかと思いましたが、無事打ち解けた様で一安心。 シリアスシーンは別に望んでないので…。
 青葉がキャラデザしたゲーム開発も終盤に差し掛かりましたが、ここにきてまさかの展開が。 どうなる○○さんw


『風花の里』
 これまでのヒロインたち3人が幼い時に一緒に居たことを見てしまったことから、その後の人生を翻弄されることになる少女が主人公。 そのため、若干毛色が違い、シンデレラチックな展開は控えめ。 ヒロインに逆境に立ち向かう意気などの魅力が薄く。残念。
 シリーズ最終巻ということで、シリーズ全体の結末みたいなものを提示するのかと思ったら、はっきりした形では無かったのが惜しい。

『地獄変・偸盗』
 未読短編を求めて。 「偸盗」、「六の宮の姫君」、「竜」、「往生絵巻」。
 「偸盗」、「六の宮の姫君」が面白かった。 「竜」も毛色が違う商品だったが、コミカルで面白い。 「六の宮~」は、北村薫『六の宮の姫』(円紫さんシリーズ)を見てから読みたかったので、読めてよかった。

『死墓島の殺人』

 横溝正史賞受賞作家の二作目とのこと。シリーズものの第二巻。
 「横溝的世界観」に魅かれたものの……。 世界観は良い、推理も無理はない。 けれど、何かが物足りない気がする。 多分殺人の動機や、犯人の人物造形に横溝ほどの迫力がないからかもしれない。 シリーズの残りをどうしようか……。
 同じ「横溝的世界観」風なら以前紹介した『長い腕』の方が個人的には好きかな。

『あまいゆびさき』
 百合作品こと、女性の同性愛をメインに描いた作品
 こうしたジャンルに馴染みがなくとも、純粋に恋愛小説としても楽しめると思います。二人の少女の恋愛模様を描いた作品であり、二人の成長物語でもあるので、読んでいて楽しめました。
 ただ、性描写が割と露骨にあるので、ゆる~い百合や性愛描写を好まない人にはお勧めできないかも。「それでもOK」という人、百合好きな人などにはおススメ。


 今回はこんなところです。

 そういえば今更ですが、ラノベの『魔法科高校の劣等生』、『ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか』など最近新刊の紹介をしていなかったものは切りました。
 『ベルセルク 39巻』(最新刊)は、購入を悩み中。

 それではまた次回も、宜しくお願いしますノシ

夢枕獏 『陰陽師 蛍火ノ巻』他感想…

 それでは今回の分の紹介です。

新刊
・夢枕獏        『陰陽師 蛍火ノ巻』         ☆3.5

既刊
・神林長平      『だれの息子でもない』        ☆4
・川崎草志      『長い腕』                ☆3
・――         『呪い唄 長い腕Ⅱ』         ☆3
・倉橋由美子     『パルタイ』               ☆3.5
・佐々木丸美     『花嫁人形』              ☆4
・大倉崇裕      『福家警部補の報告』         ☆4
・――         『福家警部補の再訪』         ☆4
・道尾秀介      『花と流れ星』              ☆3
・ギャリコ       『スノーグース』             ☆4


感想


『陰陽師』
 14巻目です。 今回は道摩法師が活躍してました。彼がメインの話が3話もw どれも面白かった。「山神の贄」の法師が良い人でちょっと面白かった。
 安吾に寄せた「花の下に立つ女」などもあり、いつもと若干毛色の違う感じの巻だったが、それがよかったかな。
 
『だれの息子でもない』
 初の講談社からの出版作だそうで、若干びっくり。あんなに作品が多いのに、大体早川からなんですねぇ。
 SF。 故人のネットアバターの消去を仕事としている主人公のもとに、死んだ親父のアバターが現れて…。とよくある感じの出だしですが、内容は神林節全開と言った感じです。「ヒト」、「機械」、「言葉」、「意識」をキーワードに縦横無尽に暴れてくれております。初レーベルだからか、文体も優しく読みやすい。

『長い腕』、『呪い唄』

 横溝正史ミステリ大賞受賞作。
 現代の田舎を舞台にしつつも、それこそ横溝的世界観で事件を描き出している作品。『呪い唄』は正当続編。 あの執念というか怨念は、ミステリーというかもはやホラーかもw
 『長い腕』の終盤で、世界というか主人公の思い込みが鮮やかに反転するところは見事でした。

『パルタイ』
 短編集。 「パルタイ」、「貝のなか」、「密告」が面白かった
 ただ、安保闘争、学生運動、日本赤軍といった、60’~80’ぐらいの社会情勢を頭に入れて置いたり、気に留めておいた方がこの作品の皮肉などを楽しめるかと。あとサルトルとか。 知識はなくとも楽しめますが(楽しめました)。

『花嫁人形』
 四部作第三作。 3人のいとこたち最後の一人、昭菜の物語。 前作で「敵地に置かれた子」として紹介されていたが、実は3人の中で一番幸せだったのではないか疑惑が。とうとう3人の人生が交差し始めましたが、どういった結末になるのでしょうか。 早く読みたいような、読み終わりたくないような気持ちですね。
 奈津子、どこにでも出てきて常に嫌なやつとかある意味凄い…。

『福家警部補の報告』、『福家警部補の再訪』

 シリーズ第二弾と第三弾。
 今回も福家警部補はキレッキレでした。そりゃ「あんなんに狙われてた、犯人もたまらんで」と言われますよ。 そしてシリーズを追うごとに混迷の度を深める福家警部補の人物像。漫才が好きで、アクションヒーローが好きで、漫画が好きで、ヤーさんに貸しがあるとか、どんな人間なのかw しかも好きなものの知識が凄い、オタク。

『花と流れ星』
 真備シリーズ短編集。 シリーズの接戦すの詰まった作品集かと。 「流れ星の作り方」、「オディ&デコ」が、個人的には面白かった。

『スノーグース』
 大人のための童話。 表題作の「スノーグース」他、「小さな軌跡、「ルドミーラ」を収録した短編集。
 どれも面白いのですが、中でも表題作の「スノーグース」はおススメ。 孤独な男ラヤダーと少女フリースとの心温まるが、少し悲しい物語。



 今回はこんなところです。 『妖怪アパートの幽雅な日常』を全巻読み返したりしていたもので、若干少なめです。 毎回るり子さんの賄が食べたくなる…。
 それではまたノシ
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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