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川瀬七緒 『潮騒のアニマ』 他感想…

 今年もそろそろ花粉の季節だそうで、しかも今年は例年の数倍の飛散量だとか。 皆様は花粉症は大丈夫でしょうか?
 
 それでは、今回の分の紹介と感想です。

新刊
・川瀬七緒      『法医昆虫捜査官 潮騒のアニマ』       ☆3.5
・丸岡望        『言鯨(イサナ)16号』               ☆3
・矢吹健太朗     『ダーリン・イン・ザ・フランキス 4』       ☆3

既刊
・恩田陸       『ネクロポリス 上・下』               ☆4
・大門剛明      『雪冤』                        ☆4
・樋口有介     『捨て猫という名の猫』               ☆4
ラノベ
・上遠野浩平    『ブギーポップは笑わない 1∼6』         ☆4
・シギサワカヤ   『ファムファタル 2』                 ☆3.5


感想

『潮騒のアニマ』
 ミステリー作品。
 シリーズ第5弾。 今回は伊豆諸島の島で起こったミイラ化遺体の謎を追う。閉鎖的な島の人間と、不可解な遺体の状況、さらには島の因習までもが絡み横溝的な雰囲気に。昆虫の振る舞いから真実に迫る法医昆虫学の面白さは健在。

『言鯨16号』
 「言鯨(イサナ)」と呼ばれる神によって生み出された砂だらけの世界での、冒険を描くSF作品。ふとした契機から、世界の真実に迫っていくという王道のストーリー。 砂ばかりの世界の生態系や人々の生活の描写は活き活きとしていて面白いが、せっかく言葉をテーマにしたのならもう少し言葉について掘り下げて欲しかったかも

『ダリフラ 4』
 キッシング編終了と、海水浴篇スタート。 書くことはない。

『ネクロポリス 上・下』

 死者と再会できる場所、「アナザー・ヒル」を舞台にした死者の都で死者と繰り広げるファンタジックなミステリー
 文庫本で、2冊とも450pを超える長編ながら、一気に読み通した。作品世界が細部まできちんと構想されているので、飽きない。理にも抽象にも落ち込んでいないバランスが良かった。「らしい」作品

『雪冤』
 ミステリー。 タイトルは、「冤罪を雪ぐ(そそぐ)」の意。
 殺人罪で死刑囚となった息子の無実を証明するために奔走する父親と弁護士の姿を描く一方で、事件の「真犯人」を名乗る人物が遺族にコンタクトをしてくるなど、息子が関わった事件の真相を追いかけるミステリーでもある。
 二転三転するミステリー的なストーリー展開も面白いが、ヒューマンドラマとしても面白い。「犯人」である息子の真実に胸を打たれる。

『捨て猫という名の猫』

 「探偵・柚木草平シリーズ」作品。
 話は、女子中学生の投身自殺を「自殺ではない」と主張する告発電話から始まる。やがて明らかになるのは、行き場所を失った少女たちのやるせなさだけが残る事実。 苦い話。
 今回は若干、柚木の女性蔑視的なセリフが目についた。ハードボイルドは別に女性軽視を必要とはしないと思うが、どうだろうか。

『ブギーポップ』
 有名作品だが未読だったもの。何せ一巻の初版が1998年刊なのでこれまで店頭になかったのだが、アニメ化に合わせて再版した結果店頭に並ぶようになったのと、アニメの1∼3話が面白かったので購入。
 独特な文体と世界観で、当時から人気の作品。 基本的には、ブギーポップと呼ばれる謎の人物、若しくは他の主役級の登場人物が日常の裏で起こっている超常的な事件を解決するというストーリー。 独特な文体から生み出されるキャラクター造形と世界観にハマる。
 「『ブギーポップ』以前・以後」という言葉が当時生まれたほどの影響を、ラノベ界に残したらしい。 SF界で言うところの「伊藤計劃以前・以後」の様なものか。

『ファムファタル 2』
 やっと二巻を発見。 久しぶりに読んだが、海老沢先輩の無自覚小悪魔(?)的な振る舞いが怖い。


 来週はいよいよ、『天冥の標』の最終巻が発売です。 どんな結末が用意されているのか今から待ち遠しい。
 『ブギーポップ』ですが、息の長いシリーズらしく既刊が沢山あるので、気長に読んでいこうと思います。現状は、7巻『ペパーミントの魔術師』まで。
 あとは、『やがて君になる』の月末発売(2/27)の本誌掲載の最新話が気になるところ。二人の関係はどうなるのやら。

 それではまた。
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小川一水 『天冥の標Ⅹ Part.2』他感想…

 今回の分の紹介と感想です。

新刊
・小川一水     『天冥の標Ⅹ 青葉よ豊かなれ Part.2』       ☆4
・一田和樹     『天才ハッカー安部響子と2048人の犯罪者たち』  ☆4

・赤坂アカ     『かぐや様は告らせたい 12』    ☆3.5
・中山幸      『ブレンドS』               ☆4

既刊
・一田和樹     『女子高生ハッカー鈴木沙穂梨と0.02ミリの冒険』    ☆3.5
・大倉崇裕     『七度狐』                           ☆4
・――        『やさしい死神』                       ☆4
・殊能将之     『キマイラの新しい城』                    ☆3.5
・相沢沙呼     『マツリカ・マジョルカ』                    ☆4
・澁澤龍彦     『夢の宇宙誌』                        ☆4
・クリスティ, A   『三幕殺人事件』                       ☆3.5
コミックス
・荻埜まこと    『熱帯魚は雪に焦がれる1∼3』               ☆3.5


感想

『天冥の標Ⅹ』
 物語もいよいよ佳境。 セレスでは、ミヒルとの決着と周辺宙域に集う宇宙諸族たちとの対話が始まる。一方で、総女王オンネキッツが、対オムニフロラ最終兵器としての恒星の超新星化を開始と、今巻も目が離せないストーリー展開。
 「ヒトとは何か」も含め、最終巻でどのような結末を提示してくれるのか楽しみ。

『女子高生ハッカー鈴木沙穂利~』、 『天才ハッカー安部響子~』
 結構以前に紹介したと思う、 『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』に始まるシリーズの第二弾と第三弾。タイトル通り、ネット空間を舞台にしたピカレスク。ただし、ネット犯罪にハッキング技術で立ち向かう勧善懲悪もの。 最近のネット事情、ネット技術に関しての知識も学べる。 読後、ネット接続が怖くなること請け合いw
 ※「0.02ミリ」云々は、アレのことである。

『かぐや様は告らせたい12』
 実は13巻が出ている。 そちらは未読。
 告白を決意した白銀の告白までの助走期間の話(文化祭の準備期間がメイン)。 本誌連載では告白するのかどうかが気になるところで、アニメも始まっているそうで盛り上がっているみたい。

『ブレンドS』
 ラブ成分多めの構成になった5巻。 新キャラ、美人お姉さん登場。 自分の気持ちに自覚を持った苺香と、なにやら積極的な(?)夏帆。 
 
『七度狐』、『やさしい死神』
 「福家警部補シリーズ」の作者さんによる別シリーズ。実はこれらの前に『三人目の幽霊』という第一作があるが未読(-_-;)
 落語をテーマにしたシリーズ。 北村薫「円紫さんと私シリーズ」の同ジャンルの作品。こちらは本格ミステリー
 『七度狐』は、落語の名跡継承をめぐって起きるクローズドサークルでの連続殺人事件を描く長編。
 『やさしい死神』は、個性豊かな噺家をめぐる種々の謎を解く短編集。

『キマイラの新しい城』
 750年前の死の真相と探るという、奇想ミステリー。 探偵・石動戯作の相変わらずの道化ぶりに安心し、終盤に披露した名推理というか「虚構推理」の虚をつく理屈に感心した。憑依して現代に蘇った、中世の騎士・エドガー卿のキャラクターに和む。

『マツリカ・マジョルカ』(文庫版)
 だいぶ以前に買ったもの。 積み本の底から発掘。 単行本で読書済み。
 女王様気質のマツリカさんに振り回される、若干変態チックな柴山君の奮闘が微笑ましい日常系ミステリー。

『夢の宇宙誌』
 夢というより、ファンタジックな事物(オートマタ、畸形、怪物 など)に焦点を当て、縦横に思索を飛ばすエッセイ
 面白い。 古代~中世の思想というか奇想に興味がある向きにおススメ。

『三幕殺人事件』
 名作。 ポアロもの。 『カササギ殺人事件』に触発されて読んだ。 そういえば読んでいなかった作品。
 犯行動機の着想が面白い。 
 購入は34年前の新潮文庫版。 出版社や版によっては、『三幕の殺人』になっているかも。

『熱帯魚は雪に焦がれる』
 こちらも実は4巻が出ているが、未読。
 珍しい「水族館部」(愛媛県のある高校に実在する部活)を舞台にした「ガールズシップ・ストーリー」。 恋愛未満・友情未満といった感じのもどかしいストーリー。 百合未満。 今後の展開に期待。 絵柄は可愛い。


 今回はこんなところです。
 週末に、何故か読みたくなって『氷菓』シリーズを全巻読破していました。 結構久々に読みましたがやっぱり面白い。
 
 今月中旬に刊行された、三津田信三『怪談のテープ起こし』が気になるところ。

 それではまた。

小川一水『天冥の標Ⅹ』他感想・・・

 いよいよ今年も大詰め、残すところあと一週間となりました。 雪もあまり降らず、年の瀬という感じは全くありませんが(-_-;)
 それでは今年最後の更新、よろしくお願いします。

新刊
・小川一水      『天冥の標Ⅹ 青葉よ、豊なれ Part.1』   ☆4
・白川三兎      『田島春にはなりたくない』          ☆2

・時雨沢恵一     『GGOⅣ セカンドスクワッドジャム(下)』  ☆4
・羽海野チカ     『三月のライオン 14』              ☆4

既刊
・柾木政宗      『朝比奈うさぎの謎解き錬愛術』        ☆4
・本田壱成      『終わらない夏のハロー・グッバイ』      ☆3
・皆藤黒助      『ようするに怪異ではない。』          ☆3.5
・――         『ようするに怪異ではない。 ある夏の日のがらんどん』  ☆3.5
・――         『ようするに怪異ではない。 お祭り百鬼夜行』  ☆3
・堀晃         『遺跡の声』                    ☆4
・鷹見一幸      『宇宙軍士官学校-前哨-2,3』         ☆4
・宮木あや子     『校閲ガール』             ☆4
・――         『校閲ガール ア・ラ・モード』     ☆4
・村田沙耶香     『消滅世界』              ☆3
・神林長平      『完璧な涙』               ☆4
・――         『プリズム』               ☆4
・小路幸也      『東京バンドワゴン5 オール・マイ・ラビング』  ☆4

・宮原るり      『恋愛ラボ 1∼12』       ☆4


感想

『天冥の標 Ⅹ』
 シリーズ最終巻のPart.1が刊行されました。 1月、2月と、合わせて三カ月連続刊行だそう。 楽しみが続いてうれしい。
 ミヒルたちが仕掛けたサイレント・ウォー後の太陽系人類のその後の様子など、これまでの語り残しなどが明らかになって、さぁ、黒幕その他と対決・対峙といったところ。 今後の展開が楽しみ。

『田島春にはなりたくない』

 「正論モンスター」こと田島春(女性)に振り回される人々の人間模様を描くキャンパスライフもの。
 が、登場する大学生がみな気色ワルイ。 イマドキ大学生はこんなもの? 日常の謎系としてもイマイチインパクトに欠けるかも。

『GGO Ⅳ』
 第4回SJ決着。 とついでに香蓮のプロポーズ問題も決着。 最後にファイアが出した結論に脱力。

『三月のライオン 14』

 待望の新刊。 島田と林田先生の恋の鞘当て合戦の続きと、文化祭、職団戦(職業団体対抗戦)編。
 ひなちゃんとの関係は三歩進んで二歩下がる感じ…。 職団戦には、『ハチクロ』のキャラも登場とのこと。

『朝比奈うさぎの錬愛術』

 ストーカー美少女が、大好きな主人公のストーカーついでに謎を解くミステリー
 ラブコメとミステリーが上手に融合しているし、なによりキャラがたっているから読んでいて飽きない。 続編希望。

『終わらない夏のハロー・グッバイ』
 眠り続ける幼馴染の少女をめぐる青春SF。 舞台設定などSFのガジェットが素晴らしい。 現在の延長にありえそうな未来。
 最後の方があまり好きではない。 帯の文句に意義あり。

『ようするに怪異ではない。 1∼3』
 何かにつけて妖怪の仕業を主張する困った先輩女子と妖怪否定派の主人公によるライトミステリーシリーズ
 悪く言うと、学園ミステリーに妖怪風味を付加しただけのもの。民俗学的な考察はない。 三巻目が凄く『氷菓』(十文字事件)を思い出させる。 あと、したり顔でものを語る・説教をする生徒会長に違和感をもった。

『遺跡の声』

 遺跡調査員の主人公と助手・トリニティが銀河系の辺境で出会う異星人の遺跡をめぐる連作ハードSF。 収録作はみな短編だが、どれも読みごたえがある。

『校閲ガール』、『校閲ガール ア・ラ・モード』

 割と昔のドラマ化原作(ドラマタイトル『地味にスゴイ!』)。 出版社の縁の下の力持ち、校閲さんをテーマにしたお仕事小説
 主人公・河野悦子の体当たりというかハチャメチャな仕事ぶりに元気がもらえる本。 『ア・ラ・モード』の方は、他の登場人物たちにスポットを当てた短編集。

『消滅世界』
 セックス(性交)がなくなった世界を舞台にした話。性とは、正常とは何かを考えさせる。が、この世界の「正常」は行き過ぎていて、基準にし辛い。 性の解放でも、フェミニズム小説でもない不思議な作品。

『完璧な涙』

 SF作品。 感情を持たない少年が、完璧な殺戮機械との永劫の戦闘の果てに見るものは…。名作

『プリズム』
 SF作品。 都市機構に認識されず、世界から省かれている少年の居場所はどこに…。 同一世界を舞台にした多視点による連作短編集。 個人的にはこの『プリズム』の方が好き。

『恋愛ラボ 1∼12』
 入手した部分まで。 既刊は14巻まで。 『僕らはみんな河合荘』の作者さんによる、恋に恋するお年頃な女の子たちの恋愛模様を描くラブコメ。 女の子たちが可愛い。 住子さんとたえちゃん(宇佐くんのバイト先の店長・住子さんの友達)が少しだけ登場。


 今回はこんな感じです。
 『宇宙軍士官学校』は、以前紹介したので省略。教練課程も終盤、実践も近いというところ。
 『東京バンドワゴン』は、この巻だけ近所の書店のどこにもなかったので、未読だったものをようやく見つけて読みました。やっぱり面白い。 昭和のテレビ繋がりという訳でもありませんが、久世光彦『1934年冬 乱歩』を買いました。

 米澤さんや森見さんの新刊(単行本)を買おうかどうか迷い中。 今更ながら『カササギ殺人事件』も気になる。

 それで皆様、良いお年を。

誉田哲也 『ルージュ ガラスの太陽』 他…

 久しぶりの更新になってしまいました。 
 今回は結構溜まっているので、いつもの評価と若干の本の感想にさせてもらいたいと思います。

新刊
・誉田哲也      『ルージュ ガラスの太陽』       ☆4
・清水朔       『奇譚蒐集録 弔い少女の鎮魂歌』  ☆3.5
・草森紳一      『随筆 本が崩れる』           ☆4
ラノベ・コミックス
・丸戸史明     『冴えない彼女の育て方 FD2』      ☆4
・入間人間     『やがて君になる 佐伯沙弥香について』 ☆4
・末次由紀     『ちはやふる 40』              ☆3.5
・広江礼威     『BLACK LAGOON 11』           ☆4
・濱田浩輔     『はねバド! 14』               ☆4
・アfロ        『MONO 1』                 ☆4

既刊
・太田紫織     『あしたはれたら死のう』       ☆3
・早瀬乱      『レテの支流』             ☆3.5
・貫井徳郎     『追憶のかけら』            ☆4
・――        『天使の屍』              ☆4
・内藤了       『COPY』               ☆3
・養老孟司     『身体巡礼』              ☆4
・パトリシア・コーンウェル   『死体農場』        ☆4
・――        『私刑』                 ☆4
ラノベ
・犬村小六     『やがて恋するヴィヴィ・レイン 1∼7』 ☆4


感想

『奇譚蒐集録』
 南の島に伝わる奇妙な葬送儀礼を調査する民俗学ミステリー
 葬送儀礼にまつわる話はとても面白い。 が、終盤やや唐突に伝奇物風になるのはいかがなものか。そこがなければ最高。

『本が崩れる』
 6万冊に迫るという本との戦いをユーモラスに描くエッセイ。 他には、喫煙・野球少年時代を振り返るエッセイも併録。

『やがて君になる 佐伯沙弥香について』
 コミックス『やがて君になる』公式スピンオフ小説。 本編で少しだけ触れられていた沙弥香の中学時代のエピソード。

『BLACK LAGOON 11』
 フォン編完結。 読んでいるうちにフォンさんが可愛くなってくる。

『MONO』
 『ゆるキャン△』の作者さんによる別作品。 山梨(甲府市周辺)をメインにした女子高生・アウトドアグッズもの。舞台が共通ということで、この巻では『ゆるキャン△』のキャラクターが登場する話・聖地巡りの話も。

『追憶のかけら』
 事故で妻を亡くしたうだつの上がらない大学講師の、逆転を掛けた物故作家の未発表作品についての論文作成と、そこに待ち受けていた思いもよらない悪意を描くサスペンス。
 過去と現在、虚と実が入り混じり、二転三転する展開が見どころ。最後に待ち受けるシーンは感動もの。

『天使の屍』
 中学生の連続自殺事件を追うミステリー。 最愛の息子を亡くした父親の苦悶を描く。 次第に明らかになる事件の全貌と、少年たちの覚悟に脱帽。

『やがて恋するヴィヴィ・レイン 1∼7(完)』
 ブックオフに並んでいたので購入。 『とある飛行士への追憶』から追いかけていた作者さんでしたが、全く別シリーズということで読んでいなかった作品。
 ファンタジー戦記物。全体的な雰囲気は、『とある~』シリーズを踏襲。ある人物のトリックスターというか、道化ぶりが好き。


 今回はこんなところです。
 来月には、小川一水さんの『天冥の標』シリーズの最終巻の上が出ますね。 楽しみです。
 久々にアニメを見ていますが、アニメ版『やがて君になる』、面白いです。 原作の雰囲気そのままに綺麗にアニメ化されていました。 どこまでやるんでしょうか? 生徒会劇の終わりぐらいまでやるんでしょうか。

 それではまた次回ノシ

澤村伊智 『などらきの首』他感想…

 もうすっかり秋、というか朝晩は冷えて冬間近といった感じですね。 おこたスタンバイしました。

 それでは、今回の分の感想と紹介です。

新刊
・澤村伊智     『などらきの首』       ☆3.5
・櫛木理宇     『ホーンテッド・キャンパス 夏と花火と百物語』   ☆3.5
・森博嗣      『人間のように泣いたのか?』  ☆3.5

ラノベ・コミックス
・葵せきな     『ゲーマーズ! 11 ゲーマーズと初恋マルチエンド』  ☆4
・あざの耕平    『東京レイヴンズ16』       ☆3.5
・青山剛昌     『名探偵コナン 95』        ☆3
・あfろ        『ゆるキャン△ 7』        ☆4
・矢吹健太郎    『ダーリン・イン・ザ・フランキスXX 3』  ☆3
・得能正太郎    『NEW GAME! 8』        ☆3.5

既刊
・北山猛邦   『踊るジョーカー 名探偵音野順の事件簿』  ☆3.5
・神林長平   『宇宙探査機 迷惑一番』   ☆4
・澁澤龍彦   『快楽主義の哲学』       ☆4
・スティーグ・ラーソン  『ミレニアムⅠ ドラゴン・タトゥーの女 上・下』 ☆4
・酒井田寛太郎  『ジャナ研の憂鬱な事件簿 1,2』  ☆3.5


感想

『などらきの首』
 『ぼぎわんが、来る』、『ずうのめ人形』のヒロイン、比嘉姉妹の昔話を中心に据えた短編集。 作中の現在では故人なので、美晴の話も読めたのは面白かった(話の内容はだいぶ悲しいが)。「居酒屋脳髄談義」の「嫌さ」加減もすごい。いい話から、嫌な話まで多岐にわたる短編集。

『ホーンテッド・キャンパス』

 十四巻目。今巻の三話目『金泥の瞳』が面白かった。能面というガジェットが良い。無表情の奥の虚無感がただでさえ割と不気味なのに。 それだけでも時間に裏打ちされた怖さみたいなものがあるかな、と。森司とこよみは、もう告白とかいらないからそのまま行っちゃえばいいんじゃないかな。
 二話目は櫛木版『ぼぎわんが、来る』といった話。

『人間のように泣いたのか?』
 「Wシリーズ」完結。 関係するシリーズ内外の伏線(の様なもの)は、一応回収された模様。 ただ、もう一歩でも二歩でも踏み込んで欲しかったかな、と。若干の物足りなさを感じる。「森博嗣的人間論」を読みたかった。

『ゲーマーズ! 11』

 さんざん迷走・錯綜した恋模様に決着。 結果は分かっていたようなものの、千秋の巻き返しに拍手。裏の方で静かに、アグリたちの方も落着。
 ラブコメには終止符が打たれたものの、本編は今巻で完結ではなく、次巻もある模様。

『東京レイヴンズ16』

 過去編完結。 夜光から続く相馬家との因縁や、東京が零細に見舞われる原因になったという夜光の「泰山府君祭の失敗」の真実が明らかに。次はいよいよというか、とうとう本編の完結でしょうか。
 今巻を読み終えてから、これまでの話を読み返すとより面白いかと(とくにある人物たちのやり取りが)。

『名探偵コナン 95』
 黒ずくめの男たちのボスがついに判明。 意外というか、なんというか。割とぽっと出のモブのイメージでした、あの人w
 それよりも、最近登場した怪しい三人さんのそれぞれの正体の方が気になります、私。

『ゆるきゃん△ 7』

 「なでしこひとりキャンプをする」の巻。 実は世話焼きなりんちゃんが可愛い。 何気になでしこ姉の名前が判明したり。

『ダリフラ3』

 限界を迎えつつあるヒロの体。 キッシングを狙った叫竜の大群による襲撃。ゼロ・ツーへの帰還命令。ピンチですね。
 アニメ本編は観ていないのですが、まだまだ先は長そうなのに刊行ペースがゆっくり過ぎな気がする。

『NEW GAME 8』
 はじめプロデュースによる新作ゲームのキャラコンペ。 青葉・紅葉・ゆん、三つ巴の結果は。 そして、パリではコウとほたるんの邂逅が。

『踊るジョーカー』
 コミカル・ミステリー。おっかなびっくり推理をする小動物系探偵、音野順が可愛い。 コミカルではあるが、その実しっかりした本格ミステリーで、一粒で二度おいしい。

『宇宙探査機 迷惑一番』
 こちらはコミカルなSF。 コメディタッチでありながら、神林SFのエッセンス、「言葉」、「意識」、「機械」が存分に盛り込まれている良作。

『快楽主義の哲学』

 澁澤版『書を捨てよ、町へ出よう』といった感のあるアジテーゼに満ちたエッセイ集。 「幸福な(退屈な)人生など糞くらえ」。
 自分の生き方に対して少し背中を押してもらえるかもしれない本。

『ミレニアム』
 言わずと知れた北欧ミステリーの雄。
 今更ながら読んでみた。 非常に面白い。 40年前の事件を掘り起こすという地味なミステリーかと思いきや、のっけから財界のフィクサーみたいな男が登場したり、パンチの利いたビジュアルのヒロインが出てくる。しかも本書の下地には、現代スウェーデンが抱える問題を据えた社会派ミステリーでもある。どこに連れていかれるのかわからい面白さがある。
 ただ、スウェーデン人の名前に馴染みがなさすぎるせいで、個人名がややこしい。しかも登場人物が非常に多い。が、本書の面白さを損なうほどではないので、ぜひご一読を。

『ジャナ研 1,2』
 前回か前々回かで紹介した、学園ミステリーもの。 やっと発見。 評価・感想は変わらず。


 今回はこれぐらいです。
 『ミレニアム』は、三部作全部購入しました。 2、3は、追々紹介していければと思います。
 
 それではまた次回ノシ
プロフィール

ゆーいち

Author:ゆーいち
ゆーいちです。

このブログでは特にジャンルを絞らず、自分が読んだ作品の感想を書いていこうと思います。
記事中の作品についての評価は、おススメ度と見てください。

出来るだけ週一程度のペースで更新していきたいと思います。

よろしくお願いいますm(- -)m

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